ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2007年01月29日(月) 黄昏ては星月夜かな

これも春の兆しなのか。ずいぶんと日が長くなったことを感じる。

たとえば夕暮れ間近にふっと空を仰いだ時など。一番星見いつけたっと。
思わず童心に返ってなんだか嬉しくなって。その時はまだ夕焼けの紅い雲が。
ひと筋もふた筋も重なっていたりしては。そのくせキラキラと夜が始まる時。

落ちていくものをせつなく想いながら。その光る仕草に胸がときめくような。

そうして一日が。そうして何か言葉に出来ないものまでが黄昏ていくのだった。





昨夜寝静まった頃に突然彼が声をあげて驚く。わっと声をあげて私も目を覚ました。
西の窓の障子の向こうがやけに明るくて。なんだか誰かが明かりを照らしているかのよう。
一瞬ふたり身構えてしまう。足音が聞こえてきそうでとても不安な気持ちになった。

「月かな・・」っと彼が言う。「かもね・・」っと応えたもののとても落ち着かなくて。
「おしっこ・・」って彼が言うので。「わたしも・・」っと一緒にトイレに行った。

その間ほんの数分。部屋へ戻ると何ということだろう。障子には不気味なシルエットが。
まるで悪魔の手のような。おっきな毒蜘蛛が窓にへばりついているような恐ろしさで。
とても正視できない有り様。ぶるぶるっと身震いをしながら布団をすっぽり被った。

あれはきっと裏の柿の木。なんでもないただの柿の木を月が照らしているのだから。
そしたら時計が。よして欲しいのに時を知らせて。なんと草木も眠る丑三つ時である。

とにかくなんとしても眠らなくては。楽しいことをいっぱい思い出そうと躍起になる。
それなのに目を閉じると得体の知れない物が。ぶつかるようにして向かってくるのだ。

彼はといえばもう寝息をたてている。一緒に呼吸を整えてみたりしてみたが眠れない。
そうだ牧場の子羊達を呼ぼうと。可愛いのが柵をぴょんと乗り越える場面にしてみたり。
それも100匹ともなるとさすがに疲れて。ああもうめんどくさいって思ったりもする。

そうしてうとうとしながら夢をみていた。何処だろうここは何処だろうと思っていたら。
もう朝だった。かったるくて頭はずしんと重いけれども。さすがに朝は嬉しいものだ。


ふたりで朝食をとりながら「ねえ・・あれ見た?」って恐る恐る訊いてみる。
「柿の木だろ」「月がちょっと動いたからさ」「だから朝が来るんだろうが」

ああうんやっぱそうか。だよねってすごくほっとしたのもつかも間。

満月はいつ?っとついつい調べてしまった私だった。
満月まであと4日あるらしい。だとすると今夜も柿の木お化けが出そうでならない。


月はおぼろで春とする。ならばまだまだ冬らしさかな・・・。


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