夜になり。思いがけず雨が降り始めた。ひさしぶりに聞く雨の音だ。 なんだか心地良く沁みこんでくるのは。もしかしたら乾いていたのかも。 しれない。水を欲しがっていた草のような。枯れる寸前だったかもしれなくて。
慌しく。いつもとはかけ離れたような一日が。ふうはあと過ぎていったのだが。 ちょっと苦手だった。でもここをふんばろうと思っていて。憂鬱ではないけれど。
明日は我が家で法事。彼の父親が亡くなってからもう25年が経った事になる。 親戚がとても多いので。50人くらいの『お客』になりそうだ。もう慣れている。 どんとこいの気持ちなのだけれど。気ばかり急いてしまうのはどうしようもない。
いつもは寝室の日本間が仏間になった。花を活けお供えを添えお線香をたいた。 姑さんが般若心経を唱えるかたわらで。身内の家族は酒をくみかわす賑やかさ。 『宵法事』を今夜終える。とんとんとんとなるようになってほっと安堵している。
明日はもっと忙しい。早目に寝ろよと言われても。神経がすごく昂ぶっている。 とにかくいつものことが恋しく思う。つれづれに書いてほどほどに酔い潰れたい。
雨はさっきすごく激しくては。いまぴたりと静かになった。
濡れた夜風を招き入れては。うつろうつろのていであった。
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