今朝はいちだんと涼しく。ぶるぶるっと肌寒さを感じるほどだった。 暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので。いまがその境目らしかった。
お味噌汁を作りながらその湯気を暖かいなと思う。そして厚焼き卵を焼く。 ウィンナーをころころと炒める。朝刊がコトリっと郵便受けに届く音など。 はじまりはいつもこんなふうで。それが平穏の合図のように時が進み出すのだ。
その時窓の外で一斉に何かが蠢いて。大音響のごとく騒がしさが聞こえ始めた。 いったい何事だろうとブラインドを指でちょいっと開けて覗いてみたところ。 ものすごい数の鳥の群れがいた。電線に等間隔にあっちもこっちも交差するように。
彼が言うのには。それは椋鳥だということ。どこにでも居るだろ珍しくもないぞ。 って教えてくれたけど。私にはそれが珍しくて。こんなにいっぱいなの初めて見る。
すごいすごいよって思わず外に飛び出してしまい。しばしぽかんと見とれていた。 なんだかすごい刺激的で。そのうえ極上のこれが活力でなくてなんだろうって思う。
出勤前にネットで調べてみた。椋鳥のこと。日本国中にそれは生息しているらしい。 北の地が寒くなれば群れをなして南の地へと飛んで行くのだそうだ。だとすると。 もしかしたら北海道から来たのかもしれないなって。ひとり納得したりするのだ。
飛ぶってすごいななんて。やたら感動してしまう。胸がきゅきゅんと嬉しくなった。
きっかけはいつもこんなふう。ささやかな贈り物が思いがけず届いた時のよう。
受け止めるこころ。時には何も気づかずにただ流され過ぎてしまうこともある。
謙虚な自然は。ちょっと待ってよとは言わない。ましてやちゃんと見てよとも。
だからこそ見つけてあげるんだ。この目でこの心でいっぱい受け止めてあげたい。
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