日曜の朝。いま今日の陽がかすかにあたりを白く包み始めている。 もうすぐ。青くなる。くうきはすこしひんやりとしていて。秋だ。
昨夜は息子君たちの新居にお呼ばれしてもらって。 ちえさんの手料理をお腹一杯ごちそうになった。 焼きビーフンがとても美味しくて。うんうんと。 うなずきながら食べた。海老のマヨネーズ焼き。 アサリの酒蒸し。カツオのたたき。どれも美味。
もう4ヶ月が経ったのだ。しみじみと感慨に浸る。 息子というものは不思議なものだ。子供なんだけど。 私のなかの切り取り線から。そのミシン目にそって。 これほども真っ直ぐに切り取られていくものらしい。
だけど。もうあの日の寂しさはどこにもなかった。 あるのは。育てあげた自負のような母の誇りだけである。
月曜日からふたりは沖縄旅行に行くことになっている。 結婚式や披露宴など。世間並みの儀式はなにもなく。 新婚旅行だけは行こうとふたりで決めたらしいのだ。
息子くんはちょっと緊張している。 そのぶんちえさんがすごく頼もしくみえる。
高校の修学旅行は長野のスキー場で高熱が出てダウン。 専門学校のハワイ研修は。直前になり「やっぱ止める」と言った。 バイトしながらの積立金を。サチコの自動車学校の費用にくれたのだ。
今度こそはと母は祈るようなきもちでいる。
いい旅を。しっかりといい旅を「行ってらしゃい」ね。
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