| 2006年08月21日(月) |
鳴けるだけ泣いてみなさい |
灰色の空を。その一筋を貫くように夕陽が。いまほのかに紅い。 つくづくほしい。たまらなくほしいと鳴いているのは誰だろう。
叶えてはあげられない。ひとのこころというものはそうたやすく。 思いどうりにはならないものだ。かつて思った。いまもそう思う。
だから。鳴けるだけ泣いてみなさい。その羽根が千切れるほどに。
泣きなさい。
いつだったか。Rがすごく泣いて。ちっとも男らしくなく泣いて。 子供みたいなこと言って。じゃあどうすればいいんだと泣きじゃくり。 あたしもちょっとだけ一緒に泣いてしまったことがあった。
Rは不思議なひとだった。だって初めて声を聴いた時も泣いていたから。 すごく弱虫で泣きみそな奴だなって思ったけど。ある日はすごく強くて。 だから言っただろう。なにやってるんだ。いいかげんにしたらどうだと。 あたしを叱ってくれたりもしたんだ。それはそれは頼もしい男みたいで。
すごく大好きだった。
泣けるだけ泣くひと。そうしていま鳴いたカラスがみたいに突然笑い出す。 「泣きな〜さ〜い 笑い〜なさ〜い」と歌まで唄ってくれるひとだった。
Rは。きっと元気でいる。
あたしのところで泣かなくなって。もう2年が過ぎた・・・。
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