不安げな空からときどき小粒の雨が落ちる。いそいでいそいで駆け抜けるそばから光が。またいそいでいそいで降り注いで来るのだ。かわりばんこもよいものだ。雨粒がきらきらと眩しい。洗われたような空の青さは。どきどきと恋しいほどだ。木槿(むくげ)は一日花。夜明け前に咲き。夕方にはしぼんでしまうそうな。儚さをつぼみにたくす。雲のように今日は咲いていた。『それがしもその日暮らしぞ花木槿』 小林一茶