紫陽花は散ることをゆるされず。
椿のように落ちることもできず。
ただただ枯れる化石のような花。
そんな化石のかたわらで今年の。
紫陽花が色づき始めた。咲くと。
ひとはみなそう言ってくれるが。
薄緑から白へ。白から変る姿を。
いまはまだ。誰も知らないのだ。

昨日。例のふたりが晩ご飯を食べに来た。 実は。食べに来たかったわけではなくて。 「おまえから電話があったっていうから」 「来てやったんだぞ」ってそんな感じで。
母は5人分も作るのめんどくさいとか言って。 素直じゃないのだ。「なんでもいいから作れ」 と言われ。じゃあ作ると鰹のタタキとか頑張る。
土曜の夜にちょっと泥酔ってしまって電話したのだ。 あいつが夜勤なの知ってて。ちえさんに打ち明けた。 「母さん、なんかやたらとさみしい」なんて言った。
だからほら。ほんとうはすごい嬉しいくせに。 母は。かなり照れくさくていけなかったのだ。
息子って。なんか不思議。なんだろうこれって。
こどもなんだけど。おとなで。おとななんだけど。
おとこみたいな。あいつだった・・・。
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