やわらかな絹のような雨の道をいく。エンドウの花は白いちいちゃな蝶々。 ブロッコリーの花は菜の花のお母さんみたいでちょっと逞しくて凛々しい。 大根の花は薄く紫がかった姿が。なんだかとてもせつなくて好きだなと思う。
山道を進んで行くと。どきどきするくらいの新緑に会える頃になった。 それぞれの新しさは。似ているようで決して同じではないのがわかる。 この木。あの木。むこうの木。ちゃんとみんなに輪郭があるのだから。 だけど競い合うのではない。みんながそうして寄り添ってひとつの山になる。
山がむくむくっとうごいているように見える。ああいまとつにゅうしたって。 思った。その瞬間がすごく清々しくて。心に新芽がいっぱい生まれたみたい。
穏やかないちにちだった。
不思議と苛立つ事がなかった。
あたしのかどもあたらしいみどりになれたのかな。
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