ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2005年12月02日(金) 私のお母さん

冷たい雨が。静かにずっと降り続いていた。
言葉を失った空の。ためいきのような雨だった。


職場の前の小道を。お遍路さんが通る。
それはとても鮮やかな色の雨合羽を着ていて。
私にはそれがすごくあたたかな陽のように見えた。



オババの髪の毛がボサボサで。なんだかしょぼくれていて。
明日美容院へ行くように勧める。仕事は大丈夫だからと言って。
すっきりするよ。髪が綺麗になるとすごくいい気持ちだよって。
そしたら素直に「うん、、」と言う。なんだかほっと嬉しかった。

それからトイレに行った私は。ふっと母のことを想った。
嫌いだって思う気持ちがずっと付き纏っていたのに違いない。
尊敬できないと。もしかしたらそう決め付けているだけかもしれないと。


母を頼って。母に会いたくて。元夫から逃げ出して来た私を。
駅まで迎えに来てくれた母は。涙ひとつ見せずに。きりりっと立っていた。

20歳になったばかりだった私を。そうして母はまた育ててくれたのだ。
その恩を。どうして私は忘れてしまっていたのだろうか・・。


恨んでいたのは13歳の私だった。だってあの朝は私の誕生日だったから。
目が覚めたら母はもうどこにもいなかった。あの時の悲しみが恨みだった。

赦してあげなくてはいけない。そんな恨みを抱いた13歳の私のことを。
それができたら。きっと母を。心から愛することが出来るだろう。


オババ。いいえ。私のお母さん。

明日は。すっきりといい気持ちになってね。そしたら私もすごく嬉しいよ。


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