雨あがり。どんよりとした空のしたを今日も行く。 山々がみな雫のなか。ぽとぽととせつない音がする。
収獲の終った田んぼには。まるで春のような青い草。 そこには。白鷺の群れが。絵のように美しくあって。 こころが。真っ白く澄むような。新鮮な風景だった。
峠道を行けば。山肌に可憐な黄色の花を見つける。 つわ蕗の花が。ちいさな向日葵みたいに咲き始めた。 秋だったのか。ふと去年を思い出してみては。去年が。 不思議と。そう遠くない昨日のように思えるのだった。
開店休業。仕事はそのようで。 午後からテレビを見てしまったのだが。
坂本九、没後20年のドラマ『上を向いて歩こう』 見始めたら。とうとう最後まで見てしまった。
お母さんが。九ちゃんに心から伝えた言葉。
「寂しい時は。自分よりもっと寂しい人のために尽くしなさい」 「悲しい時は。自分よりもっと悲しい人のために尽くしなさい」
とても感動した。そして。自分もそうでありたいと思った。
突然の死。いつその日が来ても悔いのないように。
生きたいと思う。
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