彼岸花の咲く頃。ひとつの人生が終った。
9月22日午前9時20分。 祖母、愛ちゃんが静かに息をひきとる。
もうほんとうに思い残すことなどないように。 それはそれは安らかな死顔は。 あの日病室で私と手をつなぎ歌った時の笑顔のままで。 にっこりと微笑んでいた。
お彼岸に旅立つとすごくいいところに行けるのだって。 手をつないで導いてくれるひとがいてくれるのかな。 愛ちゃんは子供になってはしゃいでいるのかもしれない。
私ね。愛ちゃんにまた会いたいよ。
今度は私が愛ちゃんのお祖母ちゃんになってあげたいよ。
とうもろこしの皮でお人形作ってあげるね。 小豆をことこと煮て美味しいおはぎを作ってあげるね。
そして手を繋いで歌おうね。愛ちゃん。
ありがとう。愛ちゃんがお祖母ちゃんでいてくれて。
私。すごく嬉しかったよ。
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