はんぶんほどの湿気と。はんぶんほどの陽射し。時々風がゆるゆると吹く。
玄関の新所帯では。妻ツバメがもう卵を温め始めたようだ。 夫ツバメは。なんだかあっけらかんとしていて愛嬌さえもある。 私と目が合うときょとんした顔をして愉快。すごく至近距離にいても。 まったく警戒しないのだ。安心しきってる風に見えて。心が和む思い。
まるくひと通りの家事を終えて。縁側のある部屋でごろりんと寝ころぶ。 畳の肌触りというか。なんか平らな心地良さとか。結構好きだなと思う。 読んでいる本は上中下とあり、中を読み終える。最後は『雲隠れ』の題。
午後。ふと思いついたように友人の家を訪ねた。 届けたい本があったから。たぶん留守だろうなあと思い手紙を書いてから。 日曜日も忙しくしているようだ。真夏頃には会えるかも。また語り合える。
友人宅のすぐ近くに『トンボ自然公園』という観光地があるので。 雨の後の沼地もいいかもと思い。お散歩気分で行ってみた。
花菖蒲はもう終り始めていた。睡蓮はもう少し陽射しが欲しそうだった。 遊歩道を奥へ奥へと歩くほど。うぐいすの声が透き通るように聞こえた。
なんだか自分が生きかえったように思う。ありがたい午後だった。
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