作り始めたばかりだと思っていたツバメの巣だったが。 今日も一日せっせせっせと忙しく。夕方には半分ほど完成していた。
朝のうち少し観察していたら。雄らしいのが濡れた土を運んで来て。 くちばしでコツコツとくっつけておいて。それから左官さんみたいに。 すごく器用に土をならしているのだ。やるなあって声をかけてあげる。 そしたら振り向いて。とても得意そうな顔をしたから。なんだか愉快。
すぐ近くの縁側の庇のところに。雌らしいのがいてわら屑を咥えていた。 なるほど。順番待ちをしているのだなって思ったら。雄がさっと飛び立つ。 その時「さあ行くぞ!」って声をかけたみたいだった。雌も一緒に飛んだ。
我が家に初めてツバメが来てくれたのは。もう何年前だったろうか。 ずっと最初の巣をそのまま補修しては棲んでくれているので。 今回の新しい巣作りがなんだかもの珍しく。わくわくしてしまうのだ。
ふともしかしたら。今度のつがいのひとつは。我が家で生まれたツバメかも。 そんなことを思うと。とても嬉しくなった。覚えていてくれたんだなあって。
無事生まれて。すくすく育って。飛べるようになって。ながいながい旅を。
命あるものが。こんなにも愛しく思えることはない。
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