しなやかな雨が。夜になってもやまずにいて。しっとりと潤っている気配が。 なんともいえず。こころ落ち着き。しんみりと雨だれの音に耳を傾けている。
『独り』のスイッチがさっき。とてもさりげなくそうなったせいで。 なにものにも支配されずに。ぽつんとまた在る時をありがたく思う。
昼間は人達と過ごした。語り合いもしたし。頷きもし。笑い合うことも。 輪の中に入るのは苦手だと常日頃から思うけれど。入ってみればそれも。 それなりに楽しく思えるから不思議だ。実のところ人が好きなのであろう。
今日は。地区の行事のひとつ『虫供養』というのがあった。 この地に暮し始めて26年になるが、お当番になったのは初めてだった。 田の害虫を駆除したための供養とか。昔は子供達が太鼓を叩きながら。 畦道を練り歩いたそうだが。今はもうなく、お寺で供養するだけとなった。
それが。今日初めて知ったのだが。どうやら虫の供養だけではなさそうだ。 なんと斎藤何がしとかいう平家一族の武将の『法要』なのだと言う。 和尚さんのお経の中にもその人物の名が出て来て。とても真実味があった。
とても興味があり。帰宅してネットで調べたりしてみたが。 その武将と『虫供養』との関連については。何ひとつ情報がなかった。 夫君にそのことを話すと。ちょっと不機嫌になる。 「夢をこわすなよ」と言われた。うん・・そうやね。今日はその方の法要。
つきつめてつきつめたいのがわたし。 あやふやでもそれがいいのがおっと。
そして。何事もなかったように。ふたりで『義経』を見た。
追記。 その後また『虫送り』で検索してみたら。ちゃんとあった。 明日の朝。いちばんに教えてあげたい。
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