少しだけ冷たく思う雨。だけど潤ってしっとりと恵みの雨。 山道の新緑がいきいきとしていて。ついつい目を奪われてしまう。 そして満開の山つつじの。なんともいえないピンクの可愛らしさ。
それからお遍路さんのレインコート。鮮やかな色の背中がてくてく。 雨にも負けず精一杯歩いている峠道。すごく晴れやかな勇気を頂く。
しょぼしょぼと思いつめること。今はそれさえもなくなってしまった。 わたしはたぶんとんねるをでたのかもしれない。ただ目の前に道がある。 そんな感じの日々が。なによりもありがたいと思う。明るくてまぶしい。
目的はない。ここが何処とか標識もない。矢印もなければ地図もない。 だけど。息をして。たまにはあはあしても。休めばまた歩き出せるから。
今日。近所に住んでいる夫君の伯母さんが亡くなった。 90歳で。大往生というのか。誰も悲しんでいないように思う死だった。 安らかで。微笑んでいる顔。何よりも90歳には思えないくらい綺麗で。 伯父さんが舟で迎えに来たのかな。だから笑顔で旅立ったのかなと思う。
私は。わたしは・・その時どうするのだろう。笑顔で舟に乗るのかな。 お父ちゃん?もしかしてお母ちゃん?夫君だったら乗らないよ嫌だよ。 私は。夫君を迎えに行くほうがいい。だって・・なんとなくそうしたい。
だけど・・よくわからない。夫君が「乗れ!」って言ったらどうしよう。
はぁ・・こういうの考えるの。なんか・・ばからしいのかもしれんね。
ある日。ぽっくりと逝きたいのだ。惜しまれて惜しまれて泣かせたい。
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