ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2005年03月19日(土) 時を知る

夕暮れ時。窓の外があまりにも紅く。どきどきしながら窓を。

あけると。誰かが一途にどうしても描きたかった絵のような。

空が見えた。乱れることなく絵筆を西へと一心に祈るように。

描かれた空。その紅い筋が炎のように燃えている。尽きるのか。

消えるのか。いったいどんな想いで。描いたというのだろうか。



一刻をあらそうように外に出る。
堤の石段を駆け上がっていると。つくしの坊や達が不思議そうに。
「どうしたの?何があったの?」と首をかしげているのだった。

ああ・・そうね。どうしてこんなに急いでいるのだろう。
立ち止まり大きく息をする。そうしてゆっくりと川べりまで歩く。

やはり空が落ちていた。ひたひたと水になりいちめんの紅になり。
空はゆっくりと流れていた。とめられない。すでにそうであるものを。

うずくまるようにすわる。かたわらには菜の花と。繋がれた川船。
ゆらりゆらり。夕風は少し冷たく。そっと何かを鎮めるかのよう。

尽きるのか。いや・・またはじまる。

思いのままに描けるのだろう。私だって空を。

そうして時を知っては。落としてみせよう空を水に。


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