寒のもどりなのだろう。ちらちらと小雪が舞ういちにち。 お彼岸も近く。別れ岸という言葉もあって。なんだか感慨深く思う。
こちらは寒い。精一杯の冬の名残。あちらは暖かく優しい風が吹く。 その岸に立っている。それが『いま』の命あることに感謝しながら。
誓ったとうりにすくっと。今日は清々しく真っ直ぐな気持ち。 迷いながら。とうとうここまで来たかと。思えるから大丈夫。
道行けば。彼岸桜が咲いている。いつのまにかこんなにたくさん。 暖かな陽射しよりも冷たい風が似合うように思う。強くて華やか。 不思議と儚さが感じられない。散る時の姿が思い浮かばないのだ。
その八重の花びらにたくす想いは。少しだけ切羽詰まっているが。 別れ岸ならそのように。裂かれるよりも咲いて終りたいなと思う。
だから『いま』は咲いている。だから『いま』は生きている。
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