遠くの山が薄っすらと雪化粧。里はにわかに時雨なり。雲さわぐ時。穏やかでないのは空ではなく風なのであろう。ひとの心も不意に乱れる。風まかせで生きているなら尚更。時にその風を怨んでしまうことの愚かさよ。なんと悲しき。冷めて静まる時を待つ。情け容赦なく降る雨でもあるまい。凍えるほどのこともなく。耐えねばならぬ理由もない。なのにどうしてこんなにも。狂おしく想うことがあるのだろうか・・。