なんだか一日中走り回っていたようで。空を見上げる余裕もなく。 これが師走というものだろうか。無理矢理急がされている気がする。
お昼休み。水筒とお弁当を持っていつもの憩いの場所へ行く。 ビニールハウスと枯れすすきと。小川と名も知らぬ鳥が囀るその場所。 クルマの窓を開けて。たっぷりの陽射しを浴びる。卵焼きが美味しい。
少し本を読んでから。ともだちに電話する。 三線ちょっとだけ弾けるようになって。初めて人前で演奏出来たって。 ほのぼのと嬉しい報せ。ほんとに好きな事に出会えて良かったなあって思う。 人生もきっと奏でられる。今はほんの一曲でも。これが光でなくて何だろう。
今日は冬至らしくて。かぼちゃかぼちゃと買い物。 お惣菜売り場でかぼちゃのコロッケを見つけた。 揚げたばかりで手づかみで食べたいなって思う。これでビールとかええな。
帰宅すると。愛犬あんずがすごく甘えた声で鳴く。 「くい〜ん くい〜ん」なんだかいつもと違う声。 はっと気づく。そっか、コロッケの匂いが分かったんだね。
「おまえもかぼちゃしようね」なんて言いながらふたりで半分こ。 病気するな。元気でいろよ。長生きしような。
そうして暮れていくいちにち。今日も夕陽は落ちていった。 明日のために。明日光るために。落ちることが使命ならば落ちなければ。
わたしはほんのいちぶぶん。この空のした終える一日があることを。
ありがたくうけとめていよう。
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