ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2004年11月14日(日) どこかへと

『南風』という名の列車に乗って行く。
海側の席に座り。暮れていく風景を飽くことなく眺めていると。
ささやかな旅の歓喜のような。心がひろくふわっとどこかへと。
飛び出していく気配がする。わくわくとしてもう止められないのだから。

古き良き友が駅で待っていてくれた。改札口でかわす笑顔が嬉しく懐かしい。
どっとほぐれていくもの。それはいったい何だろう。心が温まるその一瞬。

『穀物学校』というお店には給食献立表というのがあって。
どれもこれも空きっ腹にぐぐっと迫るメニュー。選ぶのも楽しくて嬉しい。
語らいながら上海ラーメンを。語らいながら鶏肉の中華サラダ風を。

人生ほんとにこれからなんだよと。離婚してやっとそう思えるようになったと。
ほんとうにさっぱりと。私はそんな彼女の生き方をとても尊敬している。
そして憎み合う事の無い『選択』をして。夫だったひとと親友になった彼女。
女々しく泣けば良かったかも。もっと怨んで罵れば良かったかもと言うけれど・・

友達が彼になり。そして夫になって。また友達になれて良かったなと思う。
苦労したけど。すごく学んだことがいっぱいあって良かったって彼女は言った。

それぞれの人生。境遇は運命に似て。選びそれを歩み始めたことは。
誰のせいでもない。常に在り続ける自己の『旅』であると思う。



明くる日。実父の一周忌。骨壷を抱いてみたら父は変ることなく重かった。
父によく似た伯母の笑顔がなんと穏やかなことか。ほっとする温かな血。
その血ほど愛しいものはないと思う。弟や姪っ子や。そして我が子たち。

夫君が一緒に来れなくて良かった・・と思った。
そんな心が後ろめたくもありながら。そう思ってしまった正直な心で。


私の旅には。切符がない。
そしてたまたま隣りに座ったひとがいて。
「どこまでですか?」とも聞き合うこともしないで。
どちらが先に席を立つのか。駅に着けばふとそれを案じ。

愛しているのか。愛されているのか。それさえも気付かず。
暮れては明ける窓の外を。ぼんやりと見過ごしているばかりかもしれない。











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