午前10時頃からどしゃぶりの雨が降る。 その時私はJAの窓口に居て、ちょっと小止みになるまで待たせてもらうことにした。 そしたら女の娘がお茶を淹れて持って来てくれて、遠慮なく頂いたのだけど・・ そのお茶があまりに美味しくてついつい「はぁ〜」と幸せな吐息が漏れてしまった。 田舎ならではのもてなし、都会では考えられない光景でしょ? ほんの5分の雨宿り・・一日の元気を頂いたような出来事であった。
しかし木曜日ともなると何処からともなく疲労感が漂い、やる気を出したりあくびをしたり・・ お昼休みを待ちかねてクルマで熟睡してしまった。 まだ降り止まない雨の音を聴きながらウトウトがぐうぐうになって涎まで出る始末。 案の定午後からはすっかり脱力してしまい、目も虚ろで電話のベルに驚く状態となる。
で・・受話器を取り損なって落っことし机の角にぶつけるし・・ 黙っていれば良いものを「あっ!しもた〜」と大きな声をあげてしまう。 それでも受話器を耳に当てればいつもの20歳若い声が出るから不思議なもんである。 相手の方が笑いを堪えているのが分かり、やっと恥ずかしさが込みあげて来た。
仕事はいつも午後4時で終わる。5分前には机の上を片付けてチ〜ンで逃げ出すことにしている。 そして20分の山道、10分の国道、四万十川を渡れば我が家はすぐそこだ。 でも我が家を通り過ぎて近くのマートにお買い物に行くのが日課である。
今夜も茄子だ。冷蔵庫が茄子だらけなのだ。考えたあげくマーボ茄子に決めた。 それからまたカツオだ。週に2回はカツオを食べているような気がする。 茄子を炒めながらカツオのたたきを作るのはちょっと苦しかったので・・ 夫に茄子を炒めてもらうことにした。なのに・・あのひとったら・・・・。 焦げているのにいつまでも炒め続けるのです。火を弱めることも知らないのです。 「もういいから!火を消しなさい!」と怒鳴ってしまいましたよ・・まったくもう・・。 そしたら何て言ったと思います?「俺は火を消すのが好きなんだ!」ですと・・ 根っからの『め組』なんですね。ついつい微笑んでしまいましたよ〜
で・・気が付けば息子とふたりでカツオのたたき食べまくり、私に2切れ残してくれていました。 いいんです。どうせ私なんか・・いつも残りもんなんだから・・いじいじ・・ でもね・・娘にはちゃんと先に取ってあるんです。帰ったら真っ先に出しますよ。
そして愛する娘が帰って来る。やっと私の肩のちからが抜ける瞬間だ・・。 ほっとする瞬間が愛しく思えるって幸せなことですよね。
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