ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2002年06月23日(日) 夕陽のように

家事を済ませ少しだけ読書をした後・・死んだように眠っていた。
午後3時にアラームを止めたのに、どうしても身体が起きてくれない。
うっすらと目を開けて天井を見ている自分が見えたりして・・一瞬幽霊かと思った。

誰かが枕もとに居るような気がして「ちょっと待って!今起きるから・・」
声に出したような出せなかったような、むにゃむにゃの私であった。
いつものように掛け声を唱えてみる。「せぇの〜せぇの〜」
今度は胸の上で組んだ手を解こうとする。指と指が絡まって離れてくれない。
やだ・・もしかして死んだの?まさかね・・夕飯どうすんのよ・・。

眠くてたまらない時って、いつもこんな感じなのだ。
誰だってこんな経験するよね?私だけだったらとても貴重な体験なんだけど(笑)

で・・やっと身体が自由になって起き出したらもう4時になっていた。
ここでビールなんかで喉を潤せば、目覚めばっちしなんだけどね・・。
まだ買い物にも行ってなかったので、熱いコーヒーと煙草で復活したよ。

それと・・今日は、3年前に亡くなった友人の命日だった。
朝からずっと気になっていたのに、お墓参りにも行ってなかったのだ・・。
晩御飯の準備もしなくてはいけないから、もう時間が足らないのかなと思った。
とりあえず夫に相談したら、「気持ちのモンダイだからな・・」と言う。
おまけに「親父の命日にも行かなかったくせに・・」なんて言う。
「でも・・お義父さんは仏壇があるし・・」そこまで言いかけてやめてしまった。

気分的にはすっかり諦めて、心の中で手を合わせばキモチ伝わるよねと思った。
でも・・買い物していても気になってしょうがない。
毎年行っているのに行かなかったら、きっと怒るよな・・待ってるかもしれないし。
そう思ったら居ても立ってもいられなくなって、大急ぎで買い物を済ませた。

お墓は四万十川を見下ろす山の上にある。とても絶景の場所だ。
道端にクルマを停めて駆け足で坂を登った。はあはあ・・ぜえぜえ・・。
お供え物は毎年煙草に決めている。お線香の代わりに煙草に火を点けるのだ。

「ごめんよ〜待った?」石碑がキラリと光った気がして嬉しくなる。
もう・・ここでしか会えないひとなんだ。いっぱい話したいことがあるよ・・。

煙草の煙が吸い込まれるように消えていくのを見ていると、とてもほっとする。
写真のこと・・詩のこと・・助けてくれよ〜と拝み倒してやった。(笑)
きっと見守っていてくれると信じているのだ。撮らせてくれているんだよね・・。

帰る時はいつも「じゃあね〜元気でね!」と声をかける。
あの世とこの世の境目に大河が流れ、友はいつも夕陽のように輝いていて欲しい。


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