今朝、新聞の占いを見たら「愛に出会う日」と書いてあった。 そっか・・私もとうとう会えるんだ・・なんてにこりと微笑む朝だった。
台風の影響で雨模様の空も午後には少しだけ明るくなり、気分もちょっと晴れる。 ここ数日・・なんだかね・・自分の頬を叩きたいような・・そんな日々だった。 私はとても贅沢なんだと思う。ひとつでは足らなくてもっと・・もっと・・ そんなふうに欲張りに求めすぎる時がある。身の程知らずなのも悪い癖だな・・。
お昼休みに本を読んでいたら、友人が電話をくれた。 最近の私は少しだけ殻を被っている。話さないことが結構増えて・・・ もうちょっとでパンクしてしまいそうだった。 堰を切るとは・・きっとこんな時を言うのだろう。 どどっと押し流されるように感情が昂ぶってしまう。 私は姉ではなく妹になる。そしてふと母のように彼女を想う・・・。
私の目下の悩みなんて、ほんとうに些細なことなんだ。 話すまでは苦しくてたまらないのに・・・ 話し終えてしまうとそれがとてもちっぽけになる。とても不思議だけど・・そう。
午後からはとても爽やかな気分で仕事を始めた。 やらなくてはいけないことが沢山あるのに、このところずっと怠けている。 やる気を出そう!と帳簿を開いてはみたが・・目が霞んで数字が見えない。 ううう・・突発性の老眼かと我を疑いムチしてみたが・・とてもヤバイ感じだ。
ぼんやりと窓の外を眺める。風が強くて山の緑が翻っているのが見えた。 その光景がとても心地よくて、なんだか自分もゆらゆらして来る。 自然はとても子守唄が上手なんだ・・だからどうしようもないんだ・・。
「毎度ですぅ!」部品屋のお兄さんの元気な声に励まされて目が覚めた。 顔見合わせてくすくすと笑いながら、少しだけ雑談をする。 帰らないで欲しいのに・・帰るのね・・。なんてついつい言ってしまいそうだ。
そしてまた眠くなる。でも、いくらなんでもこんな非常識なこと許せないと思う。 そのうえ仕事中に携帯でメールしたりして・・いけないのだけど・・してしまう。 同じように事務をしている友人と励ましあうのも愛かな・・なんて思った。
それから後は火がついたように仕事をした。(笑) いつもなら時間ばかり気にして、さっさと帰り支度をするというのに・・ 今日は専務オババに言われるまで気がつかなかった。 私もやれば出来るんだなあ・・なんてちょっと悦に入ってしまった午後だった。
帰り道・・最近はずっと来た道と同じ山越えのコースを帰っている。 道路工事が中断されて交通規制が解かれたからだ。 国道と違って信号もない。もちろん緑深い山、山のコースだ。 上る時と違って下りはハンドル捌きが難しい。でも、もうすっかり慣れた。
雨上がりの新緑がとても好きだ。 すれ違うクルマもなくて、まるで私ひとりだけの道のような気分になる。 新鮮な空気をこれでもかこれでもかと・・こころまで満たされているのだ。 このうえ何を望み、何が欲しいと言うのだろう・・・。
私はきっと幸せなんだと思う。 そこにそれがあると思うから欲しくなる・・・ 手を伸ばす前に今を・・もっとかみ締めて生きていきたいものだ。
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