なんだか言葉が出て来ない。おかしいな・・どうしちゃったんだろう・・? やたらとせつないのだよ。こんなはずではなかったんだけど・・。
私の仁成と私の美穂りんが、とうとう結婚することになった。 恋人同士で終わるかな・・って思っていたけど、やっぱケジメつけたんだなあ・・。 理想の男と理想の女が一緒に暮らすんだもん・・きっと素晴らしいに違いない。 祝福の気持ちでいっぱいになちゃって、夕方からすっかり祝杯ムードだった。
でもね・・だんだん酔っ払ってしまったら・・せつないんだよね。 うまく言い表せないけど、もしかしたら羨ましいのかもしれない。 所詮、手の届かないふたりだけど・・私の中のふたりは特別な存在だった。
仁成に惚れたのは、モチロン小説が出逢いだけど・・・ 男の書いた文章で涙が溢れたのは彼が初めてだった。 そのうち・・書いている時の背中が目に浮かぶようになった。 私って・・結構世話焼きだから・・珈琲とか入れてやりたくなるんだよね・・(笑) そしてそっとその場を離れて、邪魔しないように背中ばかり見つめているの。 その背中って絵になるなあ・・なんて思いながらね。 そして私は詩を書くんだよ・・。いくらでも言葉が生まれて来るんだ。
男の背中って・・好きなんだ。たとえそれがサヨナラの背中でも好きだな・・。
美穂りんは永遠のマドンナ・・。 少女だった頃からずっと大切な女の子だった。 ある日・・それが大人になって、すんごいドキドキしたりした。 私って・・たまに男になるでしょ!だからね・・複雑な気持ちにもなるんだな。 ここで暴露するのはあまりにも際どいことなので・・秘密ってことにしたいけど、
その長い髪を指で梳き綺麗だね・・なんて耳元で囁きたい存在でした。(爆)
ふう・・これで私の正体バレバレ・・穴掘って隠れたくなった! どんどん石投げてやって下さい。そして土をいっぱいかけて埋めてやって下さい。
で・・どうしてこんなにせつなくなってしまったのか・・・ 書きながらずっと考えていたんだけど・・
私は仁成になりたくなって、美穂りんにもなりたくなってしまったようです。 妄想もここまで来ると・・手の施しようがないですね!(笑)
最愛の男と・・最愛の女に幸あれ。とことん愛し合って下さい。 決して寂しい思いをさせないで・・お互いの背中を見失わないように・・・・。
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