ウィングのつぶやき
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2005年12月17日(土) |
シャフト振動数について |
理系のゴルファーが結構、というかかなり気にしているのがシャフトの振動数だと思います。そもそも振動数とは何かというと、グリップ側を固定してシャフトを揺らし、1分間に何回揺れるかの数値でして、数値が多ければ硬いということになっています。たとえば240cpmなら柔らかめで、フレックスにすればRぐらい、280cpmなら硬めで表示フレックスはXとなるわけです。
で、世の中には「振動数理論」というのがありまして、それによれば「クラブの振動数を合わせなさい」ということになっているわけです。「合わせる」というのはたとえば、シャフトを変える場合、同じ振動数のものにするとか、ドライバーとスプーンのシャフトの振動数を同じにするとか、アイアンの振動数は番手が大きくなるにつれて正確なピッチで振動数が増えていくとか、そういったことです。
非常にごもっともなのですが、私の考えを言うと、この理論は同じ種類のシャフトには有効ですが、シャフトを変える場合はあまり参考にならないと思います。なぜなら、「調子」によって振動数は変わってくるので、単純な比較はできないからです。プレシジョンジャパンのサイトでも「固有振動数はクラブの長さ、ヘッド重量、ホーゼル長さで変化し、そのほかにもスウィングウエイトやフレックスポイント、トルクなどさまざまな要因が密接にかかわってくる」と言っています。
たまに振動数が気になって仕方がないという人がいますが、あまり神経質になりすぎるのもどうかと思います。たとえば「メモライズ」は超・手元調子で、既存のシャフトの常識には当てはまならないので、それまで使っていたシャフトの振動数と合わせるということは、あまり意味がありません。
またアイアンの振動数のピッチに関しても、番手ごとにヘッドの形状も重量も違うわけですから、ピッチを合わせようとしすぎると、かえって味が変わってしまうことにもなりかねません。
ゴルフライター小林一人
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