☆空想代理日記☆
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不逞者がホームページ上で日記を公開していることをどこかから聞きつけ、いつの間にか読者となっていた先輩から連絡があった。
どうやら年末ということで、先輩らしくしようとしているようだった。そして、こう言った。
「忘年会がてら、鯛料理でも喰べに行かないか?」 「タイ料理ですか」 実は不逞者、おでこから青い3本すじがでるくらいタイ料理が嫌いなのである。
「そうそう、鯛めしが年末に相応しく思うね、俺は」
「タイめしねえ。なんでも略せばいいと思ってるんですか?」なんとか話題をかえようと「タイ料理は、味が濃い、みたいなイメージがありますよ」
「そんなバカな。鯉なわけないだろ」
そこで話の食い違いに気がついた。2人とも全力で違うことを話していたようである。が、そんなことはどうでもよく、やはり断った。
他愛ない会話がしばらく続いた。最後のほうに先輩が、空想代理日記はやめるのか? と、残念そうな口調で訊いてきた。
「はい。やめます」
不逞者ははっきりとそうこたえた。 というわけで、今回で空想代理日記は最終回を迎える。皆さん、1年間ありがとうございました。
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