読書記録

2018年06月16日(土) 一夜官女/司馬 遼太郎


戦国時代の主に女性達を描いた短編集。

〇 一夜官女
「一夜官女」は大阪野里住吉神社で今も行われてる神事。
実家に里帰りする途中でちょっと冒険の若妻。

〇雨おんな
戦場を前に女とちぎると、よい武運がつくという。
ふたりのおとこを相手にした出雲の歩き巫女おなん。
宇喜多中納言(秀家)の家来稲目左馬蔵。
もう一人は福島左衛門大夫の家来、尾花京兵。


〇女は遊べ物語
浪費家の妻のその浪費のために一心に戦功を立てようとする七蔵がコミカルで面白い。
(現代でもこういう夫婦いるんだろうな・・亭主の尻をたたくというか、妻の機嫌が良ければ家庭は平和ということ))

〇京の剣客
吉岡兄弟と武蔵の話で、これは吉川英治というか通説の「武蔵」と全然違うのだ。


〇伊賀の四鬼
音羽ノ城戸
柘植ノ四貫目
湯舟ノ耳成
岩尾ノ愛染明王
音羽と柘植はもう亡くなっていて、実際は湯舟と岩尾の物語。
相討ちでござる。

〇侍大将の胸毛
藤堂高虎の家臣であった渡辺勘兵衛を描いた物語。
大阪夏の陣も、豊臣の崩壊や真田丸だけではなく、馳せ参じた武士、それぞれに物語があるんだなぁ。


あとがきに無芸で無趣味の著者がひまさえあればねころんでいて、
いずれも気楽に書いたものだという。
それでもこんなに面白いのはさすがに巨匠でありまする。





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fuu [MAIL]