読書記録

2020年08月10日(月) とまり木 / 周防 柳


 幼い頃に交通事故で両親を亡くし、叔父にひきとられたもののそこから逃げ出して岩手の祖母の下に行く。絵の師に出会い心豊かな数年を過ごしたが祖母の死でまた叔父の下に孤独に生きる青山伊津子。
 死んだ姉と常に比べられ母親に否定されつづけ、病弱とアレルギーで友達もいない少女・小林美羽。
そして大学生の伊津子が愛した美術評論家は美羽の父親。

たび重なる不幸に耐えかね、二人は自らの命を絶つことを思い立つ。交わらないはずの二人の人生は、この世でもあの世でもない「ある場所」で交差した。
それは仏教でいう所の「中陰」なのか。(私の解釈)
でも中陰を経ても生き返ることはないから、これは物語なのだ。

でも交差した二人が過ごした屋上の遊園地はいい。

伊津子が助けを求めた岩手の田舎は、宮沢賢治の銀河鉄道の夜の場所。






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