読書記録

2026年04月12日(日) 首の鎖 / 宮西 真冬

 人生のすべてを祖母と母の介護に捧げてきた勝村瞳子は、四十歳目前にして未来が見えない。

 妻の束縛ルールと執拗なDVに悩む丹羽顕は、母に認知症の疑いがあることを知り、愕然となる。
そして、心療内科で出会った二人は次第に心を通わせていく。

だがそんな折、顕は咄嗟に妻を殺してしまう。
自首する前に瞳子に電話した顕は駆けつけてくれた瞳子と妻の遺体を遺棄して埋めた。

結局は介護を瞳子一人に背負わせてしまったゆえのこと。
介護ブザーが首の鎖だったわけだ。

絆と思っていたものは、ただの鎖だった。ー首に巻きついたそれは、時が流れるとともに重くなっていき、いつか息の根を止めるだろう。







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