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■ 赤い女
祖父の家に行った。 暇だったので近所を歩いていたら、 道路に屋根付きの廊下が設置されている。 木造の古い廊下を進むと、その先にドアがあり 私はその引き戸を開けた。 薄暗い室内から嫌な空気が流れこんでくる。 不気味で仕方ない。 中に進めずにいると、 後ろから来た2人組に邪魔だと言われる。 この中に入るのは嫌だと言うと、 2人は開けられた引き戸から中に入って行った。
そっと中を覗き込んでみる。 歩道に乗り上げた車にさっきの二人が話しかけている。 すでに廊下は消えていて、私は幻覚を見たのだと思った。 一応、車の人に「ここに今まで廊下がありましたよね?」と尋ねると「廊下はないが、赤い女がずっとここに座っていた」と言われる。 その女の様子がおかしいので車を止めてみたのだが、気が付くといなかったと車の人は言っていた。
ふと道路の向こうを見ると、 赤い髪、赤い服の女がいつのまにか立っていて こちらを睨むように笑っていた。 私達は気味が悪くなり、早足で逃げた。 赤い女が笑いながら私達の横を通り過ぎていく。 なにかを呟かれたが聞き取れなかった。 いつのまにか私達の髪も赤くなっていて 全員パニックになる。 走って逃げるが足がうまく動かない。 私だけ置いて行かれそうになり、半泣きで走った。
2004年09月27日(月)
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