チッチャンの微笑 - 2004年03月27日(土) 今朝六時前に夫のトイレの介助に起きた。起床するにはまだ早い時間である。このまま起きちゃおうかとも思ったが、ここのところ寝不足が続いているのでまた布団に入った。ほどなくして、夢とも現実ともつかない雰囲気の中に24日の明け方み死んだチッチャンが現れた。 いつもいたソファに座って、私に微笑んでいるのである。 息が止まりそうになるほどの喜びであった。 あの子は幸せな気持ちで彼岸にわたっていってくれたのに違いない。 そして先に行っているたくさんの共に暮らした子らと幸いの再会をしたに違いない。 - 再び迷い犬 - 2004年03月26日(金) 夕べ、またあの迷い犬の夢を見た。 あの子は他のたくさんの犬が一定の方向に歩いている中にいた。 私はその犬たちの流れのすぐそばに立っているのである。白っぽい体毛の長い 犬がそばを通り、私は(あ、あの探している迷い犬ではないかしら?)と思い その子の背中をなぜようと手を出しかけ、すぐに、(あの子は飼い主さんの姿 を見ても逃げる子だから、手を出したら怯えてしまうかもしれない)と思い手 を引っ込めようとした。だが、犬は、私を見る歩行の速度を緩めて、私になぜ られたがっているようなそぶりを見せたのである。 私は犬の背中を抱きしめた。・・・夢はここで終わった。 この夢を見たのは、24日の明け方に彼岸にわたったチッチャンを悼む気持ち からだろう。25日の朝起きた時、チッチャンがもういないことが寂しくてど うしようもなく泣いてしまった。チッチャンはここ四ヶ月、サンルームのベッ ドで眠っていた。パネルヒーターを一晩中つけてふかふかの毛布をしいている その寝床で、のんびりとしていた。私は朝起きると真っ先にチッチャンのとこ ろに行き、お天気のいい日は日当たりのいい寝床に抱きかかえて運んだ。そし てお湯でしぼったタオルでおなかやおしりを拭いてやって、お水を取り替え、 チッチャンの好きな物を出すのである。チッチャンは自力でトイレにいけなく なっていたから、そうやって床ずれをしないように気をつけていた。 顔色はいつもよくて、表情もゆったりとしていた。そのチッチャンに私は幸せ 感をもらっていた。 でも急に様態が悪くなり死んでしまったのだ。 朝起きてサンルームの寝床にチッチャンがいなかった昨日、とても寂しかった のだ。その気持ちが、あの迷い犬の夢になったのに違いない。 なぜなら、あの迷い犬は、私を認識していないだろう。 もしかしたら・・・私があの子のために、毎日朝夕、森のおくに茂みをかきわ け、雨の日は体中をぬらして食事を置きに行っていたのを、どこかから見てい て、夢の中で何かを言おうとしたのだろうか・・・。 - 迷い犬 - 2004年03月17日(水) あの迷い犬の夢を見た。畑の中を歩いている白っぽい犬がいて、私は(あの迷って 来ている子だろうか?)を思いながらその犬をまじまじと見つめているのである。 背中から両側にたれた長い毛とテリア風の顔つきを確認して、(やっぱりあの子だ。元気にしていたんだ!)と思っていた。 目がさめて、いつもの時間に、あの子のために森の中の三箇所に食事をおきに行った。多分あの子が食べているのだろう、と思っている場所の食事が、夕べからあまり減っていなくて、(多分この食べ方は猫だろう・・・)と思い、もしかしたらあの子はどこかで力尽きているのではないかと思った。 寂しかった。 -
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