鍋をたたく...鍋男

 

 

M - steel drum - 2001年08月25日(土)

Material-Steel Drum
素材ードラム缶

スティールドラムというのは楽器辞典によると、楽器名、ドラム缶から作られたトリニダードの楽器、という事になっている。このスティールドラムという名前を定着せしめたのは、マイアミ在住のトリニダーディアンOthello Molineaux氏の、長年の演奏活動によるところも、かなりあると思われる。ただ、Steel Drumという英語はただ単にドラム缶という意味であり、それを転じて、この楽器をスティールドラム、つまり「ドラム缶」という名前で呼んでいるのである。英語の分かる人にはそれでいいが、普通の日本人なら、「スティールドラム?ふーん、鉄の太鼓ですか。うるさそうですね。ストンプみたいなやつですか?」という反応が返ってくるのはいなめない。

という事で、わたしはスティールパン、もしくはただ単にパン、という名前を使っている。鍋という意味が分かっているにしろいないにしろ、新しい楽器名としては、新しい単語を当てた方が、混乱が少なくていいのではないか。少なくとも太鼓と間違われる心配はない。

名前の話はおいといて、今回は素材のドラム缶(Steel Drum)の話。

ドラム缶は一応規格ものなのだけれど、日本規格の200Lものと、アメリカ規格のガロンもの(55ガロンだったかな)で、若干寸法が違う。また、きちんとした製造工程が義務づけられているわけでもないので、その形にもいくつかの種類がある。

形といっても、円筒形で、円の直径がだいたい58cm、高さ約90cm、胴の部分に二つの膨らみが入っていて、強度を作っている、という所はほとんど一緒。

若干の違いはリムの部分。
いくつかのパンを見ていると、リムの丸いタイプと、角いタイプとがあるのを見つけることがある。丸いのは三重巻、角いのは二重巻。三重巻の方が強い。ここで少し規格の話を先にしよう。


規格ってのがおもしろくて、あるようでないようで。
日本工業規格(JIS)ではなく、消防法での基準があるだけなのよね。

200Lのドラム缶の場合、
「何リットルの水を入れて、内圧んんkgをかけ、ほにゃらら度傾けた状態で、うんメートルの高さから落とした場合に、内容物が外にこぼれないこと」
というような、強度のテストの内容が決められているのだという。

「その場合のドラム缶は何ミリの鉄板を使用しなければならない」などという素材や製造方法に関する規定は無いそうだ。運送業者としては軽い方がいいわけで、ドラム缶の製造業者が薄い鉄板で強度の強いドラム缶を作ることに成功すれば、その業者はシェアをのばすことができる。ま、そういう競争はもう充分にやって、限界に来てるだろうけどね。


で、日本の企業は薄い方向にどんどん行っているかというと、逆に「100個テストして、100個合格しました、うちの商品は優秀です、安全です。」という方向に行っている。つまり、鉄板も余裕を持って厚め、リムも二重で大丈夫かも知れないけれど、三重巻。

アメリカその他のドラム缶は、向こうの基準(日本よりいくらかゆるいらしい)に合わせて作られているので、鉄板も巻も薄い物が多いようだ。

今日はここまで
次回は薄いのと厚いの、どっちがいいの?って話。
トリニダードでのインタビューを交えてお伝えします。
また来週。


ご意見ご感想を
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に書き込んでくれはると嬉しいわぁ。



T(株)の田中部長、やっと書けました。その節は勉強させていただいてありがとうございました。こんな感じでいいですか?


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発表会 - 2001年08月24日(金)

いやー、楽しかった。って、もう、こないだの日曜だから、一週間たっちゃってるけど。

19日日曜。朝から雲が多い物の、台風は太平洋上で私たちの出番が終わるのを待っていてくれている。今日は西宮勤労会館でスティールパンスクール キュレップの発表会が行われる。

勤労会館は、多少古くなってしまっているが、キャパ四百のこじんまりとした、いいサイズのホールだ。キャパ四百じゃわかんないか。うーん、大阪でいうと大毎地下劇場ぐらいか。マニアックかな。リバイバル物とか、ヘップバーン特集とか、そういうのを専門でやってる映画館なんだけど、それぐらいの大きさといえば、ちょうどいいんじゃないかな。

朝から、機材搬入、セッティング、立ち位置確認、段取りチェック、現場リハーサルと次々とスケジュールをこなしていく。生徒さんは多分、ほとんどの方が、こういったコンサートの経験の少ない方達だったのだけれど、それぞれがちゃんと考えて動いてくれているので、物事がスムースに動く。この分だと、本番もうまく行きそうだ。

いくつかの小さなトラブルはあったものの、本番を無事迎えることができた。

客席にはお客さんがどんどん入ってきている。発表会ということもあってか、後ろの方から席が埋まってくるのがおもしろい。(後で記帳していただいた人数を数えると70名あった。記帳されなかった方もおられたので、8-90名ぐらいは来て下さっていたようだ。無料のコンサートとしては大成功の部類だろう。私の個人的な意見だけど、有料の方がお客さんは呼びやすい。)
キャパ400での100人はちょっと寂しいくらいだが、逆に言うとお客さん同志は混み合って無くて、ゆったりした感じ。

ステージが始まる。全員での演奏。一人づつのステージ。うちのバンドからベースとたいことギターパンに来てもらって、バックの演奏をしてもらっている。私も生徒さんの横で、コードバッキング、オブリガード。いつもと違う内容の演奏は楽しい。ひとりひとり、ステージに立ち、ナベを叩き、ナベを持って帰る。私自身、全体の進行やら次の段取りが、脳味噌のほとんどを占拠してしまって、生徒さんをリラックスさせてあげる、なんてとこまで、頭が回らなかった。もっと余裕もたなきゃだめね。

あっとゆう間に、休憩。そして第二ステージ。

何組かの演奏が終わったら、ゲストタイム。このゲストタイムははっきり言ってお買い得だった。我々Steel Power Starsの演奏のみならず、大阪からAlicia Saldenhaに来てもらったのだ。たった一曲だったけど、トリニダードの歌手のカリプソを聞けたのは、生徒さんにとってはとても勉強になっただろうし、他のお客さんは充分にカリビアンサウンドの魅力を堪能できたのではないだろうか。僕自身、とっても気持ちよかった。

Steel Power Starsのステージを終えて、生徒さん達を呼び込む。総勢12名の生徒さんプラスSPSのちょっとばっかし迫力のある演奏。

やっぱりたくさんでやるのは楽しいね。これにあとベースパンが3人と、チェロ、ギター、セコンドがそれぞれ二人づつくらいいると、いい感じなんだけど。ついつい欲の出る鍋男でした。
今回は低音のパンは一人だけだったからね。

そしてそして、うちあげ!
はりきってまいりましょう、って乾杯した途端、座敷の端っこで眠りこけてしまいました、師匠鍋男。いやいや、面目ない。おかげで生徒さん同志、忌憚のない会話ができた?(笑)そういうことにしといてください。

いや、ほんと、準備は時間かかるのに、本番ってあっとゆう間よね。音楽って時間を操る芸術だからしょうがないんだけど、五分の作品作り上げるのに何時間もかけるんだもの、しかも、リピートきかないし。刹那いねぇ。自分たちのステージではめったにこんな事考えないんだけど、今回はなんとなくそう思えたなべでした。


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田舎のカフェ - 2001年08月17日(金)

あーもう書きたいこといっぱいあるのに、書くひまがないよお!!!
今日はもう切れた。ちょっと仕事ほっぽりだして、全部書いちゃお。
という事で、いくつかまとめてアップしました。過去の日記もアップしてるので、今日のだけじゃなく、Index か past を押して、数日前のから読んでね。

今日は朝から良く動いた。いくつもの事をいっぺんにすると、一つ一つがきちんとできてなかったりするので、鍋男、自分の頭があまりよろしくないことを再認識。今日は四件の仕事を順番にこなした。3件目の気を抜いたところで、大事なモノを忘れていることに気付く。ま、しょうがない。また今度。

3件目というのは田舎のカフェでの顔合わせ。いい場所だから、そのうちライブしないかな?という話があって、行ってきました。田舎と言っても、高速を使えば、西宮から小一時間の所。大阪からでもそれくらい。それなのに、こんなに静かで涼しいところがあるのね、って少し感動。

ちょっといただけなのに、体のほてりが取れて、気持ちものんびり。なんだかほっこり。「そろそろ帰ろっか」「そやね」といいながら、みんな腰が重い。なんだか、のんびりペース。

別にライブできなくても、また行きたいな。すずしいのにあったかい。そんなスペースでした。

また、きちんと紹介できるときに改めて。


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海ブドウと葉わさび - 2001年08月16日(木)

友人から「うみぶどう」をいただいた。

「おー、これがうわさのうみぶどおぉ!」とりあえず叫んでみよう。感動も倍になる。嬉しいねぇ。欲しいと言ってたものが、気にかけていただいていた人の手で、自分の手に入る。幸せものです。

さっそく、開封。塩まみれになってビニールのパックに入っているあたりは生わかめのようだ。ざるにあけて、流水で戻していく。見た目は細ーい茎のまわりに小さな粒々がついたもの。この粒々がさらすうちにどんどんでかくなっていく。直径が3-4倍ぐらいにはなるのだろうか。1.2mmぐらいの大きさの小さな緑色の粒々が並んでいる様は、まさに小さなブドウ。そう、パッケージに「海のキャビア」とも書いてあった。キャビアくらいの粒の大きさだ。

わさび醤油、シソ系ドレッシング、三杯酢と試してみる。個人的には酸っぱい系の方がいいかも。海草は海草なので、味はない。粒のつぶれる歯ごたえがぷちぷちと気持ちいい。

いくらかを湯通ししてみる。海臭さが少し抜けていくぶん食べやすい。でも水っぽくなったかな。ぷちぷち感は戻しただけの方がだんぜんある。

キュウリとか、おじゃことかあったら、わかめの替わりに酢の物にするといい感じなのになぁ。三杯酢で少しつけると臭みはほとんどなくなったけど、今度、粒がちっさくなっちゃった。うーん、浸透圧。プチプチ感皆無。

個人的にはわさび醤油がいい。ぷちぷちするし。でも、もとの味ってないからなぁ、ただのわさびじょうゆ味。
なんぼいうてもナマ物だから、新鮮なのは臭みもほとんどないんじゃないかな。やっぱこういうのは、現地で食べるのがきっと一番うまいと見た。

ここで「はなはじき」登場。これも友人からのいただきモノ。兵庫県養父郡出身 原材料名 葉わさび、しょうゆ、みりん。100gの瓶詰め。わさびの葉っぱを軽く煮てあるもののようだ。食べると鼻が「スカッ」とするので鼻はじき。わさび自体を食べるほどつーんとは来ません。とっても爽快な感じ。こいつはもともとしょうゆ味がついている。うまいのよこれが。

はなはじきとうみぶどうのコンビネーションで、どやっ!

うまいがな。海草の臭み消える消える。プチプチ感もぐー。
でも、もうすでに違う食べもんになってるな。ま、うまいし、ええか。


はー、よう遊んだ。


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ハーベストの丘 - 2001年08月14日(火)

8月13/14の盆どまんなか、堺の「ハーベストの丘」という所で演奏させていただいた。ひろーい敷地内に陶芸の体験ができるとことか、乗馬できるとことか、BBQできるとことか、いろいろあって、「自然と親しもう」てなかんじ。

野外ステージの客席はひろーくて、ところどころに咲いているパラソルの下では、お弁当を広げている家族連れがいてはる。とりあえずめちゃめちゃいい天気。暑い。暑い中、集まってもらえちゃうと嬉しい。嬉しいのではりきって、やっちゃう。ばきばきに汗をかく。はー、あつ。でも気持ちいい。

こういうとこでやると、別の目的で来た人が、たまたま僕らのステージを見て、「おもしろい楽器だねぇ」と言ってくれる。普段、音楽を聴かない人が興味をもってくれるのもまた嬉しい。
あるいは、「ドラム缶関係の仕事の人」「その他のラテン好き」「商社の人でトリニダードに行ったことがある人」「鉄工屋さん」なんて人たちが、ひょんな所で話が合ったりして、これまた楽しい。

「あたし、昔、新聞の特集で作り方を読んで、書いてた人に電話した事あるんですよ。」「あ、それ僕ですよ」「やっぱりぃ?西宮だっていうからそうかなと思って」という会話があったりして。
「おすすめのCDとか教えていただいて」「そうでしたっけ、すいません、おぼえてなくて」良かった、ちゃんとしてて。

1日3ステージ、2日で6ステージ、手を変え品を変え。同じお客さんはいないんだけど、おんなじことやってると、おもしろくないからね。暑い中、熱い演奏をさせていただきました。

二日目の帰りがけ、あんまりおいしそうなので「石窯クルミ入りパン」を買ってしまいました。焼き立てのでっかいパンはまだ熱いくらいで、ちぎって食べたらほくほく。うまかったです。

うーん、今度はお客で行って、馬に乗りたい。


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メリケンパーク - 2001年08月10日(金)

神戸に来たことのない人でも、ポートタワーは見たことあるんじゃない?
東京タワー、京都タワー、通天閣。横浜とか名古屋、福岡にも確かあったよね。
神戸版の「高いもん」は、円筒にひねりを加えた形の赤い奴。高さはあんまりない。
六甲山、神戸港、異人館といろいろある中で、一応、名物の一つ。私は上ったことないけど。

そのポートタワーのある場所一帯を「メリケンパーク」という。メリケンは「American(あめりけん)」のコト。白人さんを見て「あ、メリケンさんや」という人がいたりしたんだろうね。

今日のステージはここメリケンパーク。
いま神戸では「光のプログラム」と題して、光をテーマに街中あちこちで、いろんなイベントが行われている。
神戸、旧居留地に残る名建築の数々に、スライドで色を投影し、まるで三次元の塗り絵にしてしまう「光の絵画クロモリット」をはじめ、ほんと街中で何かしらやってます。
メリケンパークはそんなかでもたくさんイベントをやってて、光のページェントとか光のプロムナードとか光のマルシェとか。タイトルだけ並べても、なんのこっちゃわかんないね。

私たちナベ叩き隊は、そのど真ん中に入って、ストリートでの盛り上げ役。
あいにく雨が降ったりしたので、心配だったんだけど、たくさんのお客さんに聴いていただきました。

広い場所でストリート演奏するのは気持ちいい。反響する壁のない場所で、音を吸収する人に囲まれて演奏する。私たちの出してる音がストレートにお客さん達に飛んでいく。変なところに跳ね返ってキンキンいったり、ギャンギャンいったりしない。自分の出した音がそのまま届く。柔らかい音は柔らかく、乱暴なぐらい元気に出した音は、乱暴なぐらい元気に。音響装置でどこかが欠けてしまった音ではなく、僕の楽器が持ってる音がそのまま伝わる。楽器の持ってる力以上の音は出ない。でもコントロールした音はそのまんま伝わってくれる。
「生」「外」がいつまでたっても、気持ちいい。

光のプログラムの主なイベントは19日の日曜に終了する。最後の土日になんでも盆踊りをするとのこと。その土曜にもう一度メリケンでさせていただきます。今度はPA(音響)有り。ストリートじゃなくて、大人数相手だからね。
国際色豊かなステージになるらしい。イベントで接点のなかった人と知り合いになれる。これまた楽しみ。


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しろくろくん - 2001年08月09日(木)

一日外に出ていて、帰ってきたのは夜の12時頃だった。クーラーをつけて、窓を閉め、真っ暗な部屋の中を電気もつけずに入っていくと、テーブルから帽子が落ちたような音がした。「トン」。
れ、と思って足元を見ても、床には何もない。ゴキブリの音とは思えないし。気にしないたちなので、「ま、いっか」と流してCDをかける。
と、足元を黒い固まりが風のようにすり抜ける。「うわ、びっくりした」。一人でさわいでもしょうがないのに、自分の感情を確認するかのように、声に出していた。

ホルスタインのように見事に塗り分けられた白黒の猫。窓から出られないことを知って、僕の足元をすり抜け、家の奥へと逃げ込んだのだ。彼もびっくりしただろう。ドアを開け、猫のいるところをのぞき込む。「出て行きや、ここはあかんよ」。白黒君は家具の隙間をがんばってすり抜け、僕が攻撃的でないのを見極めたのか、とことこと玄関から出ていった。ほん、5分ほど前の事である。

めちゃめちゃびっくりした。

まさか、留守の間に猫に自分の家を使われていようとは想像もしなかった。一日家を空けてたので、もしかすると、朝から私の部屋で、わが家のように振る舞っていたのかも知れない。ちょっとしゃくだ。

まわりを見回してみても、書類一枚、消しゴム一つも落ちていない。出る前とまったく変わらない部屋。白黒君は今までも私の部屋でくつろいでたりしたのかも。やっぱりなんかしゃくだな。

人が実際に住んでいるこの部屋に、窓が開いていたとはいえ、わざわざ入ってきたのはかなり人になれている猫なのだろう。人の匂いに安心して入ってきたわけだ。

家具の隙間に頭をつっこんだものの、体を滑らせるのにがんばらなければいけないあたり、少し太り気味のようだ。もしかしたら、「元飼い猫」ではなくて、どこかの「飼い猫」なのかも知れない。

目のきつさもそんななかったし、完全な野良ではまずない。近所で誰かが餌をやっている、「外猫」という事も考えられる。

基本的に犬猫は好きなんだけど、ここはペット禁止。ルールを破ってまで欲しいとも思わない。ま、ご近所さんのようだし、機会があればまた会えるでしょ。

今日はまだ仕事が残っている。

仕事を始めるのに「今日はすずしいな」とまた自分に説明しながら、クーラーを消して窓を開けた。


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プロモーションビデオ? - 2001年08月06日(月)

関テレさんの「週間ファイブウェスト」の放送日が8月29日に決まった。で、スタジオでの撮りがあったので、関テレさんまで行ってきた。スタジオでは、もちろん、うちに来た丸山君、水野君以外にもファイブウェストのメンバー、ばんばひろふみさん、谷口キヨコさんもいる。わーい本物のテレビ局だぁ。っていうか、ここも何回か来てるんだけど。今回は僕は映らないのでぜんぜん気が楽。今日はパンを持ってきただけ。

オープニングからこんな取材してきましたって話になって、vを見るところまで撮る。そこで実際にvをみんなで見る。で、また、話をして、って具合に、実際に放送されるとおりに撮っていくのね。楽屋でみんな一度見てると思うんだけど、時間軸そのままで撮っていってたので、見学者としても話が分かりやすかった。

vのできがすんげぇいい感じ。Steel Power Starsの濃いい感じがいまいち出きってなかったのは、もちろんしょうがない。というより、うちらの演奏が向こうのお眼鏡にかなわなかった可能性もあるので、ここは謙虚に「これからまたがんばりましょう」。

ラボ・キュレップで撮った日はまだ、クーラーが入ってなくて、えらく暑かったのさ。ぼとぼとに汗をかいてたんだけど、ぜんぜん映ってなくて、よかったよかった。画像処理のせい?

気がついたのは鍋男はまゆ毛がうすい!ちょっと眉ペンでも買おうかな。

トリニダードの説明、パンの説明に関してはかなり私の説明に忠実に作ってくれてて、とりあえず、「一から説明するシーンではこのvを見せればだいたい雰囲気が解ってもらえるんじゃないか」ってぐらいのできになってる。ありがたいありがたい。

でもいくつか、これはやばいなってのが.....

・「スティールパンの第一人者、鍋男さんに教わってきました....」
第一人者って表現、嫌いなんですよね。でもマスメディアの人は好きみたい。「偉い人に話し聴いたんだぞ」って事にしたいんだろね。何を持って第一人者なのか、むつかしいところです。

・ミニスティールパンの製作の話が途中で出るんですけど「そして、これが完成品です」って出したのが、チューニングもぼこぼこの、形だけのもの。「ばんばさんが作ってる最中なんだって出してくるという設定で。」「いや、音出てないですから」「作りかけだという事で出しますんで」っていうことで持っていったんですけど。収録が終わると、完成品という事になってしまっている。しかも製作者の話は出てこないから、あれはやっぱり私が作った事として、視聴者は見るよね。うーん。失敗作だから放ったらかしにしてたもんだったんだけど、弱ったね。やっぱり断れば良かった。

・「「愛って」(ファイブウェストの持ち曲)カリプソバージョンです」普通にやったのよね。ぜんぜんカリプソにしてない。(カリビアンバージョンって言ったようにも聞こえる)放映の時にちゃんとみとかないと。


いくら神経質に言っててもこのたぐいはどうしても出てきてしまうこと。あんまり言い過ぎると、番組が成り立たなくなっちゃうしね。誤解はいつか解けるでしょ。しょうがない。

この日の分の撮りが終わって休憩に入る。これから他の日の分を撮っていくのだろう。僕の仕事は終了。ファイブウエストの他のメンバーの子がパンを叩かして欲しいという。興味津々だ。ちょっと説明して、叩いてもらう。おもしろいようだ。ばんばさん、キヨコさんとも少し話す。ここでぐっと押してアピールできないあたりが、まだまだだね。後で反省する。

僕がソロで叩いてるところを撮ってもらうべきだなと痛感しました。素人さんが叩くとベストな音は出ないのね。普通に叩けばきれいにでるのに、と思うんだけど、どうも力が入っちゃうみたい。あれがスティールパンの音だと思われちゃうのはまずいし、今度からはそれを条件にしましょう。

書いてて思い出した。確か、関テレの一回にあるキッズプラザにミニスティールパンがあったはず。
あれを出してもらったら良かった。僕がチューニングだけしてね。今から何とかなんないかな。


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Ato Boldon - 2001年08月05日(日)

深夜、TVで世界陸上の予選をやっている。100m予選でトリニダード=トバゴのアト・ボルドンが11組中一位で予選を通過した。彼の実力からして当然と言えば当然。

前のシドニーオリンピックで銀メダルをとった男Ato Boldon。はでなサングラスをした黒人の短距離選手と言えば思い出す人も多いかと思う。「トバゴの弾丸」というキャッチフレーズがテロップで出ている。

トリニダードでは彼の曲がいくつも作られるほどの英雄である。っと確認してみたら、僕の持ってるのは98年のDennis PlummerのAto's Goldだけしかなかった。たしかいくつかあったと思う。ま、バカほど曲が量産されているトリニダードの事だから、多分いくつか出てるでしょう。

日本のテレビでトリニダード=トバゴの名前が連呼されるのは、彼の出ている時ぐらいではないだろうか。とにかく速い。今シーズンの100mベストタイムは彼が持っているらしい。

アト、がんばって欲しいもんである。

アトがトバゴ出身かどうかは良くわからない。「トリニダード=トバゴ」を「トバゴ」と略してしまうのはどうかと思う。二つの違った島だからね。「トバゴの弾丸」いい感じなんだけどね。私も「トリニダード」って略して言うてますけどね。


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すごいよ「すごいよ!! マサルさん」 - 2001年08月04日(土)

今日はマンガの話。いつになったら、スティールパンの話が書けるのやら、読めるのやら。

友人から「よりぬきっぽい すごいよ!! マサルさん」を借りた。略さないで言うと「よりぬきっぽいセクシーコマンドー外伝すごいよ!!マサルさん激やせ!セクシーコマンドー大会編」と「よりぬきっぽいセクシーコマンドー外伝すごいよ!!マサルさん地獄校長編」を借りた。長い!!

友達100人を目指す高校生、藤山起目粒(ふじやま おこめつぶ)が、わかめ高校に転校してきたところから、物語は始まる。ギャグマンガである。

ぼくは「マカロニほうれん荘」で育ったと言っても過言ではない。一度、全巻揃えたけど「もう卒業しよう」と決意して、捨ててしまった。今また欲しくなって買い集めている。ストーリー性はほとんどなく、ギャグとリズム感だけで持っていってた鴨川つばめの秀作だ。「マカロニ」はぼけがあると必ずつっこまれるのに対して、「マサルさん」のおおきな違いは、ぼけっぱなしが、随所にちりばめられていることだろう。逆に言うと全部つっこんでいたらうるさいぐらい、つっこみどころ満載だ。これは関西人にはたまらない。ついつい「おいおい、そんなおいしい所ながすなよ」とかぶせてつっこみたくなる。

初めてこのマンガを見たのは深夜のテレビだった。10分か15分の短いのを2、3編まとめて放映していた。主題歌はペニシリン。一生懸命歌ってるんだけど、僕は恥ずかしくてなかなか聞きづらい人たち。そのペニシリンをあざ笑うかのように、オープニングのアニメーションは「とっても普通」(違和感ありあり)の作り。それを見てしまった時の衝撃はなかなかのものだった。いわく、「勇気あるなぁ、よくここまで人を小馬鹿にできるもんだ」と「ペニシリン、よくこんな仕事受けたなぁ、笑われに出てきてるようなもんじゃん」の二つの勇気に感動したのだ。

友人はまずビデオを見せてくれた。ビデオが出ていること自体驚いた。最初に動画で見たせいか、ビデオのテンポが良いせいか、マンガよりアニメの方がおもしろいかもしれない。全てに諦めきったような「さむさ」が満喫できる。

友人曰く「ほりけんのようなわらい」だそうだ。言い得て妙。解決しまくってハッピーエンドというアメリカ映画のようなストーリーが好きな人には、対局にある作品だろう。読者のカタルシスなど、作者の意中にはまったくない。

機会があったら見てみるも良し。それで立腹されてもそれはそれ。評価が別れるのは当然。

より抜きでは手ぬるい。ちゃんと単行本を買おうと決意する鍋男であった。


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