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■ 凄いよ!外苑祭っ!!!
行ってきました。青山高校の文化祭。9/13(土)の1日目の方です。 ちょっと時間が立ってしまいましたが、感想など。
朝の9時から第1回公演を行うクラスがあるので、まずはそこから。 外苑前駅でモン子ちゃんと森メグちゃんと待ち合わせして3人でテクテクと学校まで 歩いて5分弱。同じ目的地と思われる父兄の方がチラホラいるものの、肝心の学校は 外から見たら「え?ホントに今日は文化祭なんですか?」という静けさ。 文化祭にはつきものの正門の飾りや看板もなく、妙にヒッソリ感が漂ってます。 「やってるんですよねぇ???」と3人で顔を見合わせしまいました。
矢印に従って横の門から入るとグラウンドに張られたネットに各クラスのポスターが 順番に貼ってありました。 手作りな看板がいいですねー。
受付で名前を書くと引き換えにパンフと投票用紙をもらいます。この投票用紙で観客 がそれぞれ良かったものを投票して、最終的に「外苑大賞」っていう1番を決めると いうことのようです。
まずは3年1組の『CATS』.。 各クラス同じ時間にスタートする訳ではないので、開演までまだ時間のあるクラス前 のセットや小道具の一部が散乱している状態の廊下を通り(^^;、目指す教室へ。
入り口でお手製『CATS』パンフをもらいました。猫たちのサイン入りで私はアスパラ ガスの名前入りのをもらっったよん。簡単なあらすじと『メモリー』『ジェリクルソング』 の歌詞に写真入りキャスト紹介、写真の隣にどの猫かわかるように各猫の特徴をとらえた 可愛いイラスト入り(←コレ気がきいてると思いました)。 キャストの何人かはWキャストなのねー。
教室を半分にわって舞台と客席を作ってあるんですが、一面黒い舞台側はきちんとセット 風に高低差をつけて舞台が組んであり超シンプルとはいえ『CATS』の猫の集会所の舞 台装置のイメージを結構再現できてます。ちゃんと抜け穴とかも作ってあって、いろ いろなところから舞台上に出入りできるようにしてある感じ。 これは期待できるかも!?
初回の公演ということもあってかバタバタしているようで、客席が大分埋まってもなか なか始まりません。その間に猫の衣装とメイクをした子たちが教室をウロウロ。これ もなんか『CATS』っぽい? 開演前にはマンカストラップから簡単な物語の説明と観劇中の携帯電話や退室時などの 注意があっていよいよスタートです。 上演時間はオリジナルからチョコチョコとカットしてあって約1時間半。 音源はCDの歌声パートを消したものを流して使用。ところどころオリジナルの歌声が 聞こえちゃうのは、豪華な影コーラスってことで(笑。 ※この音楽処理はどこのクラスもだいたい同じみたいです。
うわっ!凄いよ〜皆巧すぎっ!!! オープニングのダンスから中々迫力とスピード感あります。コーラスもイイ感じに 揃っていて観て、聴いていて、楽しいっ!!! 『CATS』は個々のキャラクターが立っていてなんぼのミュージカルなので、演じる 生徒さんの力量に追うところも大きいと思うのですが、ちゃんとそれぞれが自分の 役を理解してやってるなーと。 ジェミニドッツはタップではなかったですがソロのダンスで魅せてくれてフニャ〜ン とした表情が良し!マンゴジェリーとランペルティーザの2人はバッチリ息のあった カップルぶりでアクロバットなダンスもやっちゃいます(体操部な2人?) タガーはセクシーダンスでちょーっと照れが入っているのも微笑ましく、白猫ヴィク トリアはしなやかなダンスでビューティフル!(彼女はスタイルも良い子で腰の細さ にメロメロなくづき達でした)ジェミマ、タントミールたちの娘猫チームはメインに はならないけど、表情や仕種でいい雰囲気。 グリザベラも影のある表情と「メモリー」での切ない声が良かったよー。 スキンブルはちゃんと皆で列車も作り、手拍子も入って楽しかったなぁ。 オールドデュトロミー役の生徒さんは良く響く声でカッコ良かったです。彼の声で 舞台が締まる。 ジャインアンみたいなマキャビティやカーテンコールでもマジックを見せてくれた ミスト。ガスはグロールタイガーも観たかった。(劇中劇パートはカットされていたの) それぞれの猫達の生き生きした雰囲気が出ててとても楽しかったです。 ラストで照明トラブルっぽいのがあったのが残念。グリザベラ用の「天上の光」が 着かなかったと思うの(><。でも彼女がゆっくり階段を登っていく姿にはちょっと 感動させられてしまいました。 カーテンコールのキャスト紹介で「○○さん、○○くん」と呼ぶのがなんだか新鮮で ございました。
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お次は3年3組『マンマ・ミーア!』 こちらのセットは白い壁白い床にドナのホテルの看板。と、さっきよりも更にシンプ ルです。またパンフをもらったけど、こちらは写真とキャストの名前が別々になって いてWキャストのどっちの子なのかわからず…。
このクラスはですね、とにかくドナ役の子が素晴らしいっ!!! 他のキャストの子たち、サムやソフィーもかなり良かったんだけど、とにかくドナ! 歌よし、演技よし、雰囲気よし!と3拍子揃ってました。 凄いよ・・・ある意味こんな女子高生恐い。ソフィーを1人で育ててホテルも1人で 切り盛りして、っていう肝っ玉母さんな部分とサムたちとの再会で揺れる女心な部分と どちらもちゃんと伝わってくるんですわ。 歌に感情がちゃんと乗ってるのよ。プロの役者さんじゃない分自分の感じたまま、思う まま、むき出しの生の感情をそのまま出してくるからなのかなぁ、とにかく観てて 引き付けられるパワーがあるドナ。「S.O.S」「THE WINNER TAKE IT ALL」は聞き ごたえありました。カッコええ〜。男3人が惚れたのも納得だわ。
ソフィーはガッシリ系のドナと対称的な細身で女の子らしい感じでした。 愛らしい雰囲気がドナにすごく可愛がられて育ったんだろうなーというのを感じられて、 仲良し友達親子。ちょっと微笑ましいのはスカイとのラブシーンやパパたちとの絡みでは 微妙に身体が離れて演技しているのに、ドナたち女性陣とはベタベタギュ〜としてた こと(笑。 サム役の子も見た目もカッコ良くて歌も上手かったなぁ。今の高校生って皆こんななの〜? くづきの個人的ツボキャラはハリーでした。えなりかずき風の風貌に飄々としたマイ ペースな台詞回し。なんか良かったです。最後のハリーの秘密ネタもこの彼だと素直に 笑える。 ソフィーとスカイを見送る時にスカイを抱き締めるシーンで客席かなりウケましたね。 オリジナルの半分位に短縮してあるので「Money Money」やスイマーダンスとかが 入ってなかったのがちと寂しかったです。でも、このダイジェストでも充分楽しいぞ! カーテンコールではドナ、ターニャ、ロージーの3人はあの衣装に着替えて登場して くれ、かなり盛り上がって終演。 この公演観たら四季版に行ってみたくなる人多そうだなぁ。
お昼を過ぎて校内に人が多くなってきました。各教室の呼び込みも激しいです(^^; エポやガブがチラシをまき、ムーランルージュの歌姫たちがニコニコ歩いて、新撰組 が駆け抜ける…そんな廊下を移動です。
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3年生の他の公演もかなり気にはなりつつ、次は2年1組『big〜夢はかなう』です。 ここのパンフはページ数が多くて作りに手間がかかってます。中もクラス紹介を兼ねた ような感じでキャストの生徒さん以外のコメントや練習風景の写真まで入った豪華版。 このクラスのセットは書き割りの背景をシーンごとに変えてました。
ダンス! さっきの「マンマ・ミーア!」は思いきってダンスメインのシーンをカットしていま したが、こちらはダンス丸ごと再現!な勢いです。 最初の「Can't Wait」での子供達のダンスでくづきはちょっとポ〜ッとなってしまいま した。だって、自分の記憶の中の「big」のままなんだもん。 ハフー、練習たくさんしたんだろうなぁ。 そしてF.A.Oシュワルツでのライトピアノを使った「FUN」も1曲通しで踊ってるよ〜。 さすがにダンボール製のピアノは光りませんが、キャストの動きはかなり忠実に再現。 頑張って踊ってるなぁ。結構なダンス量だよね、あの曲。長いし(^^; うんうん、いいなぁ。
ヒゲ面のジュシュ。これって意外にいいかも。スーザンの方が少し背が高かったので このヒゲのオヤジ臭さが「大人」なジュシュの雰囲気をカバーしてました。この役の 生徒さんは勢いがありました。歌や演技がもの凄く上手い、って訳ではないのだけど ホントに楽しそうにジュシュをやってるんだよね。それが一番大事(^^)。 社長にスカウトされる時に小道具バービ人形が見つけられずにアドリブでスル〜していた のもグーっ!(笑 スーザンとのロフトでのやりとりは全然色気のないところがかえっ て、ジョシュらしい感じがしました。
スーザンはスラッとした美女でした。可愛い雰囲気でキリッとしていた真矢スーザン よりも酒井スーザンっぽい?音楽にビデオ版から拾った音を使っていたのでオリジナ ルキャストの台詞も曲と一緒に時々聞こえてしまう状態だったのですが、台詞のタイ ミングがピッタリ一緒だったのに練習の成果を見た気が(ホロリ) 別れの時の10年後の約束ではどこまでも無邪気なジョシュとは反対に複雑な心情を ちょっと感じました。この辺はやっぱり女の子の方が微妙な気持ちとか出せるのかなぁ。
ビリー役は女の子でした。一生懸命さがあって良かったです。思わず頭をクシャクシャ っと撫でてあげたくなる感じのビリー。
チビジョシュも女の子。「I WANT TO KNOW」がカットだったので出番が最初と最後 しかなかった(><。素直な雰囲気が可愛いチビでした。
マクミラン社長は男女でWキャストだったそうで、私が観たのは男性バージョン。 「FUN」のダンスは汗だくで踊ってました。女社長版はどんななのかなぁ。
ママは歌も演技も力入っていましたね。ああ、こういうお母さんいるよねーという 台詞回しにリアル感がありました。帰ってこないジュシュを思っての「STOP TIME」 はしんみりとしたシーンで良かったです。
全体に玩具箱をひっくり返したような印象の舞台にまとまっていて楽しかったです(^^) カテコでは「FUN」を皆で歌って明るい雰囲気で終わりました。 観終わって思わずニコニコしちゃうね。 「big」ってやっぱり面白いミュージカルだよねー。唐沢版でもまた再演して欲しいな と思ってしまいました。
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最後は1年3組。『ミー・アンド・マイガール』 当初の予定ではまず3年生の慣れた公演を観てから2年生へ行き、最後は初舞台の 1年生を微笑ましく観よう!という計画でした。(^^; ですが、最後にやられました。このクラスの公演、イイ!!!今までのクラスももち ろん良かったんですが、ここは全体のチームワークの良さが特に光ってました。 こちらのパンフもみんなの写真入りです。全てのキャストがWやトリプルで同役でも 男女関係なくシャッフル状態のキャスティング。各キャラクターの判りやすい相関図 付きで初めて観る人にもわかりやすいぞ。 コの字型の白い壁の中央に出入り用の入り口があるだけのシンプルセットに、普段 教室で使っている机をシーンごとに並べたりしてお屋敷もパブも作って、あのガス灯 だけはちゃんと作ってとポイントを押さえたセットになっていました。
ビル。下町育ちのビル役の子はやけに睫毛が長い美少年だ(笑。この前の東宝版では べらんめぇ調でしたが、こちらでは普通に今時の子しゃべりでした。ガチャガチャと 落ち着きのない感じがビルっぽいかな。サリー絡みのシーンになると自然に優しい 雰囲気になるのがなんか良かったですね。周りのキャストとの息もあっていて、なん か生徒さんたちの普段の学校生活が見える感じがしました。 しかし、こうして観るとビルってほとんど出ずっぱりなのね。彼が舞台にいない時間 がほとんどない上に出てる時はずーっと台詞なり歌なりがある役なんだ。 ビル役の子って凄いなぁ。欲を言えば歌がもう少し上手いと尚良し!元気で良かった けどねー。
サリーも美少女でした8(><)8 ビルに恋しつつも彼を思って身を引く健気も良し! 台詞が自然で良い意味で肩の力が抜けてる雰囲気があって観ていて安心。ジャッキー との女の攻防戦は可笑しかった〜(^^)
ジェラルド&ジャッキー。2人とも女の子だったんですが、このデコボコカップルが 呼吸ピッタリで面白いんだな、これが。すぐに気弱になるジェラルドとどこまでも 強気なジャッキーでそれぞれビルやサリー相手にまぁ話を弾ませてくれること。 この2人がいなかったら楽しさ半減してたかも?って位の熱演でした。特にジャッキー には個人的に助演女優賞をあげたい位。勘違いお色気でビルに迫ったり、サリー とのお上品ぶりっこ対決、最後のジェラルドとのラブラブぶりとか見どころ一杯で 楽しかったです。ジェラルドの女々しいキャラを女の子がサバサバやることで厭味が 薄くなって意外にハマるもんだなぁと。 ビルに何か言われたりジャッキーに冷たくされてワタワタしたりする度の「え〜!!!」って 声と表情が可愛かったです。
マリア&ジョン卿。台詞カミカミなのに動じないマリア伯母様。…大物かも(^^; 一見オットリしてそうでシッカリ者のマリアでした。 ジョン卿は見た目若いのはおいといて、彼はどこか飄々と感じがあって良かったです。
飛び道具…その名はバーチェスタ。この役をやってる子は背が小さくて色白の男の子 だったんですが、妙に愛嬌ある子でした。テーマ曲の「弁護士におまかせ」ではオーバー アクションとクルクル変化する表情で観客の心をゲット!(笑 最後の方は彼が出てくるだけでこんどは何をしてくれるかと客席がクスクス笑う状態に。 ビルやジョンにドツかれ捲ってもノープロブレム〜。正直、東宝版のバーチェスタよりも この子の方が「笑い」の点では上だったかもなぁ。
隠し玉、ヘザーセット。執事のヘザーセットは台詞がなくても後ろに立っていていろ いろと細かい演技してました。が、ビルを励ます為に「巨人の星」をいきなり歌い出 したのにはビックリよ。この唐突さが御主人を常に影からサポートする執事さんらし くて意外に良かったですね(笑。 無表情なままで元気づけて去っていくのが可笑し かったです。
この舞台はですね、メインの生徒さんたちも良く頑張っていたのですがアンサンブル キャストというか、パブのお客さんやパーティの招待客などを演じていて台詞もなに もない役の子たちも、ちゃんとその時の自分の役柄を考えて演技しているなーとい うのが全体にあったんです。そこが作品全体に自然な血を通わせている感じでした。 特別に抜きでた誰かが舞台を引っ張るのではなく、皆で一つの作品を作っているような 雰囲気がして観ていて気持ちよかったなぁ。 これは初めてクラス全体で作品を作る1年生ならではのものなのかな?全体に漫画っ ぽい雰囲気にまとめてあったのも高校生が演じるのに丁度あっていたのかも。 カーテンコールでは皆でランベスウォーク。ジャッキー役の子が泣いてしまったのに 観ていたお姉さんたちは胸キュンだったよ(爆
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こんな訳で朝から夕方までフルで4本観させてもらってきました。 行く前ではもっと…なんていうか「あらあら」な感じなのかな?と思っていました。 ごめんなさいっ! 今日観た4本はどれもとても楽しく、良く作られたミュージカルでした。夏休みの間 に練習や準備をしたんだろうなぁ。クラス全体で1本の舞台を作って上演するってい うのは学校のカリキュラム的にも良いものなのかもしれませんね。 表に出るキャストの子も裏方で頑張る子も皆の協力があってこその舞台です。更に 文化祭で「外部の人に見せる」って考えることでいろいろ視野も広がるし。 うーん、素晴らしい。
これは来年も是非行かねば!!! 皆様にもオススメです。ただ、上演場所が各教室と狭い場所の為に人が来過ぎでも 学校側が困ってしまうようであまり宣伝はしないみたいです。コソッと時々学校の 公式サイトを見て開催時期や上演演目をチェックして、是非ともスケジュールを空け ておきましょう。
帰り道でモン子ちゃんが「『エリザベート』とかやらないんですかね?高校生トート 様、観たくないですか?」と。 …いや、それは微妙(^^;
上演中は父兄の方々がビデオやカメラで可愛い娘や息子の晴れ舞台を撮影しておりま して、くづきも便乗で携帯でチョコっと取らせてもらいました。 ボケボケ写真でごめん〜。
2003年09月24日(水)
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