ずんだいありー
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2005年11月07日(月) TWILIGHT

Across the night I saw your face
You disappeared without a trace
You brought me here, but can you take me back?

Inside the image of your light
That now is day and once was night
You lead me here and then you go away.

自分がねーさんと仲良くなったのは3年前の11月。ちょうど今頃。
自分の高校時代の同級生たかやまがねーさんと仕事仲間でもあり、
たかやまを通じて知り合ったのがきっかけ。

そのたかやまは3年前の11月に既に死んでいる。
そしてねーさんと自分はその第一発見者だった。

連絡が取れなくなったたかやまを心配したねーさん達から連絡を貰い、
大家を説得して部屋に入れてもらったんだった。部屋の中には既に乾いた
小便の匂いが立ちこめていて、エアコンの点いたままのワンルームに入ったときのこと、
そしてそれからのことを自分は今でも克明に覚えている。

彼女は三菱製のドコモの携帯を持ったままベッドサイドにもたれて眠ったまま
だったんだった。

自分は救急車を呼び、救急が来た後、警察が来て、親を呼び、親が来て、
彼らに関係と現状況を説明して、夜明け前までデニーズで今後のことを話したんだった。

「親友」というほどではなかったけれども、特に自分が東京に戻ってきてから以降、
彼女が辛い精神状況にあるときを支えたし、が故に突如、なにも残さずに逝って
しまった自分達はまさに「残された」って感じだった。

本当に辛い状況をくぐりぬけた後に残ったのは、彼女を失って逆に得たのは、
その時期を一緒に励ましあって乗り越えたねーさんとの篤い友情。
掛け値なしの信頼と愛情。

あれからちょうど昨日で3年。はえーな。

姉さんとは音速級に仲良くなり、大阪から始まって福岡やらタイやらイタリアと
いろんなところへ行き、ご飯を食べ、混浴に浸かって余計なところまで確認しあい(笑)
オトコの文句を言い、報告しあい、相談しあい、時に泣いたりもしながらこの3年、
本当に一生懸命、サバイブしてきたって感じ。自分の30歳の誕生日を特別に便宜図ってくれて、
今は無き「J-men's」で祝ってくれたりしたのは既にクラシックな思い出。

たかやまのことは今でもしょっちゅう思い出す。11月が近づくと毎日のように思い出す。
そしてなぜか最後は泣きたくなるんだ。ってか、必ず泣く。

いつの日にか、自分も死んでそのときにはきっと会えるのかとメルヘンチックに
信じてみたりもするけど。

彼女の中で既に「いない」両親が、本当にいなくなったたかやまの部屋を引き払いに来たとき。
何の感情も持たず、何の詮索もしないまま、ひたすらロボットのように彼女の衣類を、
筆記用具を、彼女の生きた証を家電以外、ポリ袋にぽいぽいと放り込んでいるのを見て
いたたまれなくなったのも良く覚えている。昔、自分が荻窪に住んでいた頃、わざわざ彼女が
運んでくれた土鍋を使って鍋をしたことが2回くらいあった。その土鍋もそのままぽいっと
ほうり捨てるところだったのでお願いして引き取らせてもらったんだった。

その土鍋がうちに来て同じく早3年。
去年は使わなかったから今年は水を張って土鍋を使って鍋でもしようかな。
今週末は特に予定が無いからたかやまと一緒に楽しんだ豆乳鍋でもしながら彼女を弔おう。

話したいことも、伝えたいことも、聞きたいこともなにもかもが出来なくなってしまうこと、
そういった感情の交換作業をすることが絶たれることは何より辛い。ネットやら電話やらで
物理的な距離が問題になることはもう全く無いのに、その物理の源が完全に無くなってしまう
ことを受け入れるのは痛い。今でも引きずっているのはその辺なんだろう。

今日は2300には自宅にいた。こんなこと年に1〜2回のこと。嬉しくて、カレー作った。
手作りなんていえる代物じゃないけど何かを作って食べるのはちょっとした気分転換に
なって楽しい。カレーなんて誰でも作れるんだけどね。

コンビニで安いパック酒買ってきたので今からバスタブにぶちまけて日本酒入りの
風呂入って疲れとって、明日に備えよう。いろいろ考えたけれどまだ今日、月曜だったんだ。


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