西日が差したら枇杷の実を食べよう
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2004年07月26日(月) |
肥沃な大地、スカーレットちゃん『ロストイントランスレーション』 |
だいすきなスカーレット・ヨハンセンちゃん。『真珠の首飾りの少女』に続き、『ロストイントランスレーション』をみる。 国籍や性別、年齢を超えて共有できる、現代人特有の「疎外感」「孤立感」がリアルに伝わってくる映画。正直、めちゃくちゃ好き!というタイプの映画ではなかったが、どこか気になる、不思議な手触りの作品だった。
映画をみている間中、このアメリカ人たちのバーの酒代含めたパークハイアットのホテル代ばかり気になって・・・というのは、半分冗談にしても、この映画、良くも悪くもも、リッチな人の映画って気がする。豊かゆえの孤独。豊かだからこそ、身につまされてしまう疎外感。このあたりの「ゆとり」が、この映画の「今」な、魅力なんだろう。
アカデミーの脚本賞を取ったらしいけれど、同じスカーレットちゃん出演作で比較すると、わたしは、先日みた『真珠の耳飾りの少女』の脚本の方が好みだった。というか、もともと、つくり手の立とうとする着地点が全然、違うタイプの映画なので比べてはいけないのかもしれないが。
しかし、恐るべしスカーレットちゃん。この『ロスト・・・』の彼女も、ソフィア・コッポラ流のさらっとした演出にしっかり応えていて、しかも「さらっ」だけでなく、深みまで与えていて、巧い。 スカーレットちゃん、いいなー。ぽってりしたくちびると、フランスの田舎の肥沃な大地のような肉体が素晴らしい。恋人にしたい。
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