西日が差したら枇杷の実を食べよう
indexpastwill


2003年05月14日(水) ロケンロールの現人神、内田裕也が吠えてます。『実録・安藤昇侠道伝 烈火』

ビデオで拝見しました。
うぉわーっ!。そうくるかー。どっかーん!というようなラストで、
思わず、しばらくサボっていた、ここの更新をしてみようかというパワーを授けられました。
三池監督、ありがとうございます。
いわゆるネタバレを避けるため、具体的な説明はできませんが、
おなじみ翔&力主演の『デッドオアアライブ』のラストがお好きな方なら
ぜーったい気に入るはずの、
「タイトルに実録ってあるけど、これ、 ぜーったい実録じゃないよな」と
誰もがツッコミたくなる、素敵な物語でありました。

BGMにアナログロケンロールが小粋に散りばめられ、不思議な笑いどころも多数満載。
中でも、セルフで髪染め中の竹内力アニキに、舎弟の遠藤憲一が、
「兄貴、テレビで見たんですけど、こうするといいみたいですよ」と、
おもむろにサランラップを取り出し、
力の頭をラップでぐるぐる巻きにし始めるギャグ(ギャグ!?)は、
わたしの最もお気に入りのシーン。
「あの、力」でなければ不可能であろう、完璧なボケシーンです。
最後の最後に登場する内田裕也
(三池監督はこの方のことを「現人神」と表現していましたが、まさに)
のカットで、笑わない人とは、わたくし、表面的なおつきあいはできても、
ふっかーい、恋人関係にはなれないかもしれません。
(あ、べつに、なりたくないですか?)

ふっかーい恋人関係といえば、
男子をときめかせるのが、主演の竹内力ならば、
女子をときめかせるフェロモンを振りまいているのが、遠藤憲一。
映画をみていて「お、こいつ、いい男だなー」と思うことは何度もあっても、
「ぜひ一つ、お手合わせをお願いします」と、
正座して三つ指ついて、胸のボタンをはずし たくなる男優さんはそんなに多くないですが、
この狂気と純粋さと優しさが入りまじった独特のキャラクターは、
女ごころをメロンパンナのメロメロパ〜ンチ(ふる・・・)でありました。


otozie |MAIL