西日が差したら枇杷の実を食べよう
index|past|will
レンタルショップでビデオを借りて、ゲー映画二本立の夜。 ゲイ映画じゃなくて、ゲーム映画なのでメニューは、 『トゥームレイダー』と、『ファイナルファンタジー』。
いやー、つまんなかったです、FF。 かなしいほどに。 とにかく、脚本が・・・・・・。 実写の映画だと、いくら脚本がダメでも、生身の役者の演技や魅力で カバーされるんだけど、 なにしろ、演技できないでしょ、この映画のキャラクターたちは。 それが、いちばん、ツラかった。 アニメでも、クレヨンしんちゃんみたいに、 人を感動させられる作品だっていっぱいあるんだから、 このダメさ加減は、CGだから悪いんじゃなく、 純粋に、ひとりよがりのシナリオにあるんだろうなぁ。 ブシェミが声をあてているんで、一応みたけれど、 最後までみるのが、つらかったもん。 いま思えば、わたしにとって、 唯一、ブシェミの声がオアシスだったな、この映画の。
一方、『トゥームレイダー』は、まさにこれの対極。 アンジェリーナ・ジョリーのナマの魅力&迫力で、 バンバン、攻めてくるので、脚本がどーの、構成がどーのなんて、 ツッコむスキなし。 もう、アンジェリーナ・ジョリジョリ嬢、カッコええええ!!!。 それだけで、満足。 始まって10分もたたないうちに、 気分はアンジェリーナになってしまったので、 ビデオみながら、すでにダンベル持ってました、わたくし。
2002年05月04日(土) |
クラシック怪奇小説の味わい『アザーズ』 |
9回裏、逆転一発ホームラン狙いといった趣もある、 「オチ」がかなり重要な映画、『アザーズ』。 ビデオ組含め、これからみるという人のために、 多くは語りませんが、感想を少しだけ。
舞台はイギリス、監督はFrom スペイン、ということで 画面からさりげなく漂う、ヨオロッパの香り。 一緒にみた夫が、見終わった後、開口一番 「カネかかってなさそー映画だなー」とつぶやいたくらい、 ロケーションも、古い屋敷とその庭の中だけ、 特撮技術も最小限、というシンプルさ。 そんな古典的ドラマづくりも、ヨオロッパ的。
とにかくニコール・キッドマンがハマリ役。 ちょっと神経症が入った、硬質な美貌がこの映画の雰囲気にぴったり・・・ というより、ニコールのキャラがこのドラマの柱かも。 まさにニコールの役名「グレース」という言葉どおり、 エドガー・アラン・ポーのゴシックホラーの短編集でも、読み終えたような、 しみじみ、優雅で、上品な味わいの映画でしたよ。 とりあえず、「オチ」に素直に納得できるかどうかで、 この映画の評価は分かれるだろーなー。
※エグゼクティブ・プロデューサーは、トムちん。 製作費の中で、一番高そうなニコールのギャラも、 トムちん価格?で安く押さえられたのかしらん、 なんて、つい下世話なことを思ったり。
|