たりたの日記
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2016年11月20日(日) 朗読会へ

午前中はイグナチオ教会のミサへ。そして午後は青山ウィメンズプラザでの朗読会。長谷川勝彦氏の朗読講座で知り合った仲間3人、「ふしぎ三姉妹」による朗読パフォーマンスを楽しむ。演目はペローの「赤ずきんちゃん」と「青ひげ」、そしてブラッドべりの「ある恋の物語」、個性的な演出で効果的に音楽も入り、充実した、楽しい時間だった。朗読をされた三人にはしばらく振りにお会いしたのだが、その声、その読み方が懐かしく、慕わしく思われた。声はその人の魂のエッセンスであれば、そこでの交流には他のお付き合いとはまた違う繋がりがあるのだろう。

朗読会には師匠の長谷川氏も、また、別の朗読教室の門下生のSさんもいらしていていて、帰り道、師匠とSさんと3人で、青山通りに面したカフェの外のテーブルで暗くなる頃までおしゃべり。朗読の事や文学の事。長谷川先生が最近の朗読会で、遠藤周作の「沈黙」を朗読されたと伺い、ぜひまた読んで欲しいとSさんとリクエストしたことだった。

それにしても、何という、意味深い偶然だろう。というのも、朗読会に向かう前、朝のミサの後で、教会の敷地内にある聖三木図書館に立ち寄った際、たまたま目に止まった遠藤周作氏の著書を目で追いながら、かつて読んだ本をもう一度、カトリック信者(になろうとしている)の目で読み返してみたいと思ったばかりだった。実際、ここのところ没頭していて、さっきまで電車の中で読んでいた本は、遠藤周作からバトンを受け取って書いてきたという、愛するカトリック作家高橋たか子の「神の海」、マルグリット・マリ伝記だ。

遠藤周作にも高橋たか子にも大きな影響を受けたが、長い月日の後、プロテスタントの信仰からカトリックへ改宗しようとしている今、色々な方向から出会うべき、あるいは再会すべきテキストがやってきていることに気づく。
カフェでの話の中で出てきたSさんのお勧めの船越保武氏のエッセイ 「巨岩と花びら」にしても。これまでに見て、心の深いところに沈んでいた船越氏の彫刻のひとつひとつが蘇ってくる。かつて置かれ、また戻ってくることを約束された、ひとつの点、きっと。今読むべきテキストのひとつに違いない。

今、夢中になって、毎日唱えているグレゴリオ聖歌、そのひとつひとつがまさにテキストで、どこかにリンクしていく。
ラテン語での主の祈りと聖母マリアの祈りをようやく覚えて、唱えることができるようになったのは、ここ2、3日のこと。歩きながら、台所仕事をしながら、お湯に浸かりながら唱え続けている。
日本に初めてグレゴリオ聖歌が伝えられた時、信者たちは、異国の意味もよく分からない、けれども美しく、魂に直接働きかけてくるこのラテン語の唱え言葉を、夢中で唱え、覚え、伝えていったのではないだろうか。

師匠は別れ際、今度、沈黙を朗読する時、間でグレゴリオ聖歌を歌いますか というようなことを言って下さった。そんなことが実現可能なら、それに備えて、私はその当時のキリシタン達の歌っていたであろう聖歌を調べて歌ってみよう。

帰りの電車の中では、17世紀に日本に入ってきたグレゴリオ聖歌のこと、隠れキリシタンが伝えててきた、おらしょのことなどiPhoneであれこれ調べていた。コレジョで出版された最初の西洋音楽の楽譜は19曲のグレゴリオ聖歌で多くは葬儀に関するものだったようだ。この写本の復刻版もあるようだ。何と、この楽譜のチャンツを収録したCDやDVDもあるのだが、歌っているのは、聖グレゴリオの家の聖歌隊とある!私が学び、ミサに預かっている、まさにその場所の!

点と点が繋がって、どこへと導かれていくのだろう。
ともかくも、明日は、英神父との改宗に関しての面接。再びイグナチオへ。

それにしても今日数年振りにお会いしたSさん、この、たりたの日記を読んで下さっていることにびっくり。最近の珪藻土で壁塗りをしたこともちゃんとご存知だった!不思議、不思議、書く時はまるで独り言のように書き、この言葉の向こうにそれを受け止めて下さる方々の事を忘れているというのに。
その事に励まされて、今日は書くことができたのだった。


2016年11月04日(金) DIYにスイッチ オンな日々

何にしろ、スイッチが入らなければ、横のものを縦にする気さえしないのだか、一旦スイッチが入れば、そのことばかりに行動が集中する。
なんと、今回のスイッチは、DIY。築20年の家の内装がみすぼらしく汚れが目立つようになり、かといって、家中の家具を動かして、業者に入ってもらい、リフォームする気はしない。ならば、DIYと、友人が珪藻土を家の壁に塗っているのを見せてもらって、スイッチオン!という次第。
まずは一番気になっていたトイレの壁にクリーム色の珪藻土を塗った、指で大胆な模様を入れながら、楽しい作業になった。準備に1時間、作業と後片付けに2時間、悪くない。
昨日の祝日は、夫も手伝ってくれ、トイレの床の張替え。張替えとはいっても、今ある、ビニールの床の上に、クッションフロアを敷き詰めるという作業。
今日は、トイレの窓のカフェカーテンを取り替え、棚にもカーテンをつけ、終了。

洗面所のタオルラックも何とかしたいところ。いらないタオル類を処分することからスタートかな。

玄関の正面の壁に塗る、ミント色の珪藻土はすでに買ってある。明日は、洗面所と二階のトイレの床に貼る、クッションフロアも届くだろう。
それにしても、アマゾンとダイソーの何と便利で心強いこと。


たりたくみ |MAILHomePage

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