たりたの日記
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2009年06月08日(月) ねぇ 猪熊さん・・・

何か無償に書きたい気持ちが湧き起こってきてここを開いたにもかかわらず、さて書きたいことはないのだった。

情報として、あるいは記録として書く事は日々の仕事の中でやっているから、そういう事をここに書きたい気はしない。

仕事や今日の出来事とは離れた何かもっと別のこと。


例えば、昨日同居人が借りてきたDVDの、あのちょっと可愛い松山ケンイチ主演の「人のセックスを笑うな」の、あそこに流れている空気みたいなこと。

あの映画の美大の先生のすっとんだ奔放さが良かった。
「猪熊さん、呼ぶ?」と、若い恋人(?)に聞くとこなんか、最高だった。

猪熊さんっていうのは、彼女の夫なのだが。恋人が彼女の父親と間違えてしまうようなおじさん。
(あぁ、この人、あの、あがた森魚が演じてたの〜)

重いはずのことが、ここではさらさらと軽く、柔らかく、
現実の生の中で抱え込んでいるけっこう重い荷物さえ、何だかとても軽やかなものに思えてくるのは不思議だった。
命とか死とか、そういったことすら。

いかに日々の緊張から自分を解放するのかがわたしの課題なのだけれど、
こうした作品に触れる時、心がほぐされる。
うん、マッサージの効果だな。

「ねぇ、猪熊さん・・・」

どこに居るわけでもない、猪熊さんに呼びかけたりしている。


2009年06月04日(木) 生きています

一ヶ月まるまる日記を更新しなかったというのは、この日記を始めた2001年の春以来、初めてのことではないだろうか。
大穴です。

それだけに、この8年間の中で、いえ、わたしの人生の中でも、最もハードな日常を過ごしているのかも知れない。

例えば、今日のこと。

5時にセットしている目覚まし時計より10分早く目が醒める。身支度をして、シリアルボールにバナナとキウイフルーツとヨーグルト(今日はケファ)とミューズリーを盛り、コーヒーを淹れ、テレビのニュース番組を観ながら朝食。

6時過ぎに家を出て、6時15分の電車に乗り、4本電車を乗り継ぎ、8時、最寄の駅に到着。少し遠回りして公園の中を通り、ローズマリーの葉っぱをさわって匂いを嗅ぐのが日課。8時15分、職場の区役所に到着。

8時半朝礼。8時45分、教材やファイル上履きまで詰め込んだ重いバッグを自転車(公用車)のかごに突っ込み、さて出陣。
荒川沿いの道をびゅんびゅん走ること30分。目的地の小学校に到着。

今日は2時間目から5時間目まで、5年生2クラス、6年生2クラスの英語の授業に入る。学級担任がT1,アドバイザーのわたしはT2という役割。ウォーミングアップの歌やチャンツ、授業の終わりのストーリータイムはわたしだけに任される時間だが、その他は、学級担任の授業がうまく流れるよう、お助けマンの役目。

授業の後は、記録を取り、フィードバックの文章を書き、学校の教材を整備するべく、校長先生に提案。

3時半、学校を出て、4時に庁舎へ。日報を書き、他の学校からのメールやファックスをチェックし、明日の訪問校の用意を済ませ、5時前に職場を離れる。

のんびり15分歩き私鉄の駅。電車を乗り継ぎ、ようやく我が家へ。
今日は珍しく家事をする余力があった。
掃除をし、料理もする気分。パスタを茹で、サラダを作り、ガーリックバターでサーモンを焼く。都合よく、飲む事を忘れていた白ワインを思い出す。連れ合いの帰宅は10時過ぎになるから、一人でボサノバを聞きつつ、ゆっくり食事をし、この時間。

ここのところ、疲れが酷く、家に帰るとただぼおっとして入浴と寝ることだけだったが、今日は日常的な時間を過ごす事ができ、ぐっと気持ちにゆとりができた。

週末は眩暈や吐き気まで伴う、緊張性頭痛に見舞われたのだが、気が付かないうちに、身体がストレスに晒されている。意識的に緊張を解く必要がある。朝から夜まで大勢の人達の中にいる事そのものが緊張に繋がるのは、そういう生活を今までしてこなかったからなのだろう。

まだ2ヵ月が経過したばかり。
当面の課題はストレスの解放という気がする。


たりたくみ |MAILHomePage

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