詩のような 世界

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2004年09月09日(木) 小さな鏡 僕の部屋



ああ

ずっと消えなかった違和感の正体
わかったんだ
僕は僕が1番大切で
僕は僕だけにしか愛されることはない


そんなことないよ


いや、そうなんだ
僕にはコイビトが何人かいるが
誰も僕のことなど見ていないよ


君もだろ?


そう
僕はただ独りぼっちを否定したいだけ
女の子たちも実は同じなんだよ
僕という鏡に映る自分に惚れてるんだ


その横に君も並んでいるのだからいいじゃないか


隣り合っていても
その温もりは感じられないんだ
うっすらとは描けても
まるで弱々しい煙のように危うい


君は鏡にぽつんと残されたような自分が悲しいんだね


きっと愛は確立されないものなんだろう
最初からそんなものはなかったのかもしれない
わかっているから僕は僕だけにしか集中しない
ようにしている、


僕だって同じだよ


そうだろうか
だったらなぜ君には大切な人がいるんだい?
愛すべき人間は自分のみ
他のすべては時間の海を流れる1コマ


僕を愛している人がいる、ということだけが君と違うんだ

君は少し臆病になっているんだよ

たくさんのコイビトたちに出会う、ずっと前からね

まずは2番目に愛せるひとを探してごらん

それが難しいなら3番でもいいさ

君の大切な部屋はだんだん温かくなってくるはず

愛されている自分を、大切に思えるはず



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