サーモンピンク・フラミンゴ
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2003年11月13日(木) |
りっちゃんのセクシュアリティ |
本日、ひさーーーしぶりに、りっちゃんとふたりでデエトしてまいりました。
映画観て、食事して、という「デエトの王道」と言っても過言ではないデエト。 「ただの友達である」という現実はこの際どこかの壁にでも塗りこんで封印していまいたくなるような。
映画は「恋は邪魔者」観たんですけどね。
期待が大きすぎました。
衣装とか色使いとかはもう最高にキュートだったんですが、脚本がかなりまずかったように思いますです。 ストーリーやキャラクターの基本設定はすごくおもしろいのに、なんだかもったいなかったです。 いちいちエロネタに絡めたりするのですが、なんかセンスなくてですね。 例えて言うと、自分のことをおもしろいヤツと思っているつまんないヤツが、『おもしろいでしょ?おもしろいでしょ?』と寒い冗談を連発(しかもビミョーに下ネタ)しているような。 しかも自分ばっかり笑っているような。 おもしろくないけど、笑ってあげないと悪いのかな、と居心地が悪くなるような。
作り手のセンス(のなさ)って、けっこう出ちゃうんだなあと勉強になりました。 コメディだったから、余計にさじ加減がむずかしいのでしょうけれど。
編集次第で全然おもしろい映画になりそうな気もします。 監督とワタシの相性が合わなかっただけなんでしょうけど。
熱く語ってしまいましたが。 実に「惜しい!」と思った映画だったもので。 オープニングのアニメーション見たときは「これはもう、DVD、買いね!」と興奮したのになあ。残念。
でも、掲示板でまりぃさんが「おとぎ話かな」とおっしゃっていたように、そういう意味ではおもしろかったです。ロマンチックだったし。 ワタシみたいにひねくれていなければ、「楽しい!」と思える人もたくさんいそうです。(ていうか、そっちのほうが多いのかも) ワタシはホントに、期待しすぎちゃってたんですよねえ。 とはいえ、やっぱレニー・ゼルウィガーはかわいいですね。なんかビミョーにブーなんですけど。
なんてことをですね、食事しながらりっちゃんと話したりしてたわけですが。
「じょりぃちゃん、途中からもぞもぞ落ち着きがなくなったから『ああ、つまんないんだなあ』って思って、不機嫌になってたらどうしようかと心配しちゃった」そうで。
温厚を気取っているじょりぃの、リアルでの気難しさとそれに伴う周りの人の苦労がしのばれる一言でございます。
で、お互い相変わらず「それで、最近はどうなの? 彼氏できた?」とかのさぐり合いな会話をしてるわけですが、お互い本当のことを言わないので、話がちっとも先に進まなかったりします。
いろいろとどうでもいい話をしばらくした後、ワタシはりっちゃんに尋ねてみました。
「りっちゃん、キスって好き?」
ワタシがこの質問を発したのはですね。 なにも「今日はりっちゃんの唇をいただき!」とか不埒なことを考えていたわけではなくてですね。 考えたところでいただかせてくれないでしょうし。
ワタシはかねがね「りっちゃんはAセクなのではないか?」とアタリをつけているわけですが。 (Aセクシュアルって何?という方はこちらをご覧ください)
好奇心から知りたい、というのも多少ワタシの中にあるんでしょうけど、「好きな人ができない」ということをりっちゃん自身も「なんでかな」と悩んでいるらしく。 先日なっちゃんと3人で温泉に行ったときも 「なっちゃんは、○○君(なっちゃんの夫)と出会ったときって、『この人が自分の運命の人だ!』って、ビビッと来たりした?」 なんて、かわいいんだかアホなんだかわかんない質問を発してまして。 なっちゃん、カジュアルに「全然感じなかった」と答えてましたが。
ということは、りっちゃんは「どうしてあたしは運命の人と出会えないんだろう」という、無意味な葛藤をしているかもしれないわけです。
そして、もし好きな人ができたとしても、りっちゃんがAセクで、キスもセックスもイヤ、というタイプだとしたら、結婚生活って辛そうじゃないですか。 あ、大きなお世話なのはわかってるんですけど。 大事な友人なので、老婆心が働いてしまうじょりぃであるわけです。
だから、もしりっちゃんがAセクだとしたら、同じAセクの人とおつきあいして結ばれれば、これはもうハッピーなのではないかと。 Aセクもいろいろなので、一概に「Aセク同士ならハッピー」とはもちろん言えないわけですが、イヤなことは強要されないで済むわけで。 セックスやキスを強要されるのって、最高にイヤですものね。
と、じょりぃのアタマの中では勝手に話が進んでいたわけですが。 とりあえず、「りっちゃんは実際のところどうなのか」がわからないと話にならないのですよね。 とはいえ、りっちゃんは、そういうセクシュアリティがあるということも知らないですし、いきなり「Aセクシュアルというのがあってね・・・」と話を始めるのも乱暴な気がするので、まあ、そんなような話の流れが出たときにでも少しずつ確認してみようかな、なんて思っていたじょりぃだったのです。
で、本日。 結局そんな話の流れなんてなかったにも関わらず、キスの話くらいならいいかなと判断し、「りっちゃん、キスって好き?」と訊いてみたわけでございます。
りっちゃん、ワタシの質問に、一瞬とまどったような表情を見せたあと、うつむいて
ふるふるふる
と、首を横に振りました。
じゃ、セックスは?とも訊いてみたかったのですが、キスが嫌いで、今まで性的な話にも軽い嫌悪を示していたりっちゃんでありますので、まあ訊かずとも察しはつくかな、ということで訊かず。 あんまり追いつめても気の毒ですし。 なんて言ってて、エッチは鬼のように好き、とかだったりしたら大笑いなんですが。
「そうか。ヤなんだね」にっこり。 「うん」 「じゃあ、映画とかのキスシーンも、ちょっとイヤだななんて感じちゃう?」 「それはあんまり・・・・でも、今日のでも、ちょっとイヤなのはあったかな」
今日の映画なんて、ラブコメですから、そんなにハードなキスシーンなかったんですけどね。 こりゃワタシの想像は外れていないかも、なんて思ったじょりぃ。
「ねえ。 キスもエッチもなしでいいよ、っていう恋人ができたらいいな、なんて思わない?」 じょりぃ、軽くジャブ。 「え〜〜〜?・・・・・(笑)でもそれって、恋人と呼べないよね?」 「そんなことないと思うけどな」 「友達だよね?それだと」 「精神的に深く結ばれていれば、恋人なのではないかなあ」 「そういうのってアリなの?」 「アリだと思うよ。 そういう恋とか結婚も、楽しそうだと思わない?」 「よくわかんない(笑)」
よくわかんないそうです。
りっちゃんの「好きな人ができない」「どうもエッチ系の行為がイヤなんじゃないか」というのは、ワタシ・きょん・なっちゃんの間でもたまに話題になるのですが。
「Aセクシュアルの存在を知れば、りっちゃんラクになるし、同じ様な相手を探せば幸せな結婚もできるのではないか」と主張するじょりぃに対して
「知ったらかえってショックかもよ。自分は病気だ、とか思って悩むかも。りっちゃんが自分でなんとかするしかない問題だから、あえて教える必要はないんじゃない?」というなっちゃんと
「知った方が絶対ラクになると思うんだけどな。ちゃんと勉強して理解すれば、病気だなんて思わないわけだし。教えるかどうかはビミョウな問題だけど、りっちゃんはとりあえず自分がそうであるかどうかは別として、Aセクの存在は知っておいた方がいいんじゃないの?」というきょん。
きょんは日頃からワタシとセクシュアリティの話をよくしているので、かなりワタシと考えが近いのですが、りっちゃんの考えに近いのはたぶんなっちゃんの方だろうな、なんて思うと「余計なことをするな、じょりぃ」という声が聞こえてくるワタシであるのですが。
大きなお世話なのは、ホントによーくわかっているじょりぃなんですが。 大事な友達ですし、結婚願望(相思相愛の人と幸せな家庭を持つという願望ですね)も強いようですし、ついついおせっかいな気持ちが働いてしまったりします。
自分の世話もできないのに、なんだかおこがましいじょりぃ。 というお話でございました。
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