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熱血青春日記(癒し系)
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2005年06月30日(木)
美食救世

本当は疲れすぎてて食欲が全く無いので、昼も夜も食べたくなかったんだけども、大学でぼーっととろけていたら午後6時くらいになって先輩が
「ゆう、ちょっとドライブ行けへんか」
と言うので先輩を車に乗せて近くのホーム・センターまで行きました。
何に使うんだか知りませんが、レトロな感じの鍵を買った後で、
「晩飯もう食った?」
と先輩が聞きました。反射的に食ってないっす。と答えてしまうと
「よっしゃ、いくで」
と、そのままフードコートへスタスタ歩いていってしまいました。
まあ、せっかく食事の誘いだから、軽食程度お付き合いしよう、ここならまさか例の、無意味にボリュームたっぷりの中華料理屋に行くこともあるまいと思いながら先輩の後ろをトコトコついていくと、やってきたのが何と回転寿司屋。
自分1000円しかないっすよ、と言うと、そんなん気にせんでええわ、と言うので俄然食欲が増しました(駄)

とは言え、先輩も決して裕福なお方ではないので、【一つの皿を二人で食べる】という何だか一杯のかけそばみたいなことやりました。基本的に寿司ネタは何でも食べられるので、先輩オススメのネタを次から次と頬張る。いや、うまかったあ。自分で回転寿司なんて絶対入らないからね。スーパーのお寿司セットですら勇気を出さないと買えない(笑)特に、先輩が北海道に来たとき最初に食べた思い出の味だという時鮭はめっちゃうまかった。

そんな訳で、食欲はなかったので店出るときにはちょっと食べすぎたかなと思ったんですが、うまかったし、一人でいたら晩ご飯なんて食べないで寝てたろうからよかった。先輩がそんな事情を知っていたのかはわかりませんが(あの人のことだから単に寿司食べたい気分だっただけなのだろうけど)感謝です。

たらふく食べてお会計は3000円也。いやー自分だったら彼女にすらこんなに奢らない(笑)
うまいもんは心も身体もリフレッシュさしてくれるよなァ、と先輩が言う。そのとおりだと思う。



2005年06月26日(日)
ロンリー

一人暮らしをしている友人宅へ遊びに行きました。
割と綺麗好きな人間なので始めの頃はよく整頓されていたのですが、今日はなかなかにカオス状態でした(笑)
一人が長いとだんだんどうでもよくなってくる、という。まあ自分は3日で同じ状態になる自信がありますけどね(駄)

就職してから一年間はやたらに忙しい毎日を送っていたのですが、最近現場が終わって定時で上がれるようになったとのこと。
なので午後6時には家についているわけで、そこから夜まで何をしたらいいのかわからないと言う。
それで最近鬱状態だなどと言うので、このバチモンが、鬱病の奴はエロ本買ったりしないんだよと諭しました。
それでも鬱屈するなどと言うので、とりあえず最近の話を聞きました。

「最近ねー、エステの一回無料券貰ったんだよ。して行ったら担当の女の子がめっちゃ可愛いの。話も合うし。だから1万円のプリペイド買っちゃった。うつだべ?」

バカなだけだ(涙)



2005年06月24日(金)
ハードデイズ・ナイト

今日は送れ送れとせがむ人が多かったので、無意味に札幌市を走り回りました。ていうか一度札幌市を出ました。
4人乗ってたのですが、4人ともバラバラなところに住んでいるんだもの。
最後に彼女宅につく頃には、安らかな寝息を立てておられました。
どうも車中では寝たくないらしく、普段夜遅くなってしまったときも、しきりに眠い目を擦って起きようと努力しています。恐らく自分に対して気を使ってくれているのでしょうが、とにかく眠らないために突然しりとりを始めたり、お話をしろとせがんだりと何かやるのですが、今日ばかりは眠気に勝てなかった様子。
家の前についても起きないので肩を叩いたり頬っぺたつついたり、ムツゴロウさんごっこ(やたらにもみくちゃして「喜んでますねー」とモノマネする)したりしたのですが、むにだかむみゅだか理解不能な発音をした後で人の腕に絡み付いてまだ寝る。いくら解こうとしても知恵の輪なみに絡み付いていて取れない。この物体は玄関にでも宅配したほうがいいんじゃなかろうかと思案しているとやっと起きました。夜遅くにごめん、帰り気をつけてねといつものセリフをなんだかやたらと繰り返し、見送ってくれました。

しかし。今日は眠れないのです。
彼女宅から大学のある街まで戻ってきました。実は、今日は友人が家に泊まりに来る約束だったのです。
大学の町まで戻ると先輩が友人と一緒に待っていて、終電逃したから遅れとドトールのコーヒーを自分に渡しました。やれやれ、そろそろ腰が痛いと思いながらもまた長旅に出る。
やっとのことで自宅にたどりつき、もう晩飯を食ってる元気すらないので、実験のデータや資料や本で埋め尽くされた床を整頓して客人用の布団を敷き、ビールを一杯飲んでポテト・チップをつまみ、しばし語らった後、今日はさっさと寝るかと電気を消す。
しかし、こうなるとなんだか修学旅行気分になるわけで、なんだか知らないが恋愛話などで盛り上がり、気がつけば朝が来る。
友人は朝早くに大学の講義で円山に集合しなければならないらしく、そこまで送れと言いました。
もう帰ってくる頃にはボロボロ。



2005年06月23日(木)
夏が来る

 女子は油断しすぎなのだと思う。
 この季節になるといろんなところが見える。スカートを履いてきて生足が見えるなぞもう何の感慨も沸かないくらいに色んなところが見える。あれはもう太ももではない。ただの大腿筋である。そして見えるだけならまだいいのだけど、時には「この服可愛いでしょ」とか言って胸元全開の服を見せびらかしたりする。ここまでくると、おっ、今見えたラッキーとか言えない。もうチラリズムとかいうレベルじゃないのである。全裸でそこらへん歩いているのと大差ない。裸族である。
 いかん。そんなことではいかん。男子はギリギリ見えるか見えないかの境界線が楽しい。
 何事も困難を乗り越えなければ達成感が沸かない。見えること自体が楽しいのではなくて、苦労の末に報酬を得られるというその努力の過程が実は一番楽しいのである。
 だから、ここまで見たくもないのに見えまくるとかえってうんざりする。ドラクエで言ったら、最初の町出て初めて会った敵がバラモスみたいなもんである。しかもそいつがライデインで一撃死した状態だ。
「もうあなた見えすぎ。もっと緊張して毎日を生きなさい」と彼女を諭すと、彼女は自分の胸をまじまじと見た後
「こんなのあっても邪魔なだけよ。ゆうにあげようか?」
 と言う。ねえ、貰って一体どうしろと。自分の胸に付けるんですか?(-_-;



2005年06月22日(水)
過去の遺物

 過去の自分の文章というのはひどく恥ずかしいものです。
 自分の文章でまともに読み返せるのはつい最近の芝居の台本くらいなもので、後はもう恥ずかしすぎて封印してあります。
 ホームページにも過去の駄文がいまだに掲載されているけど、恥ずかしくて仕方がない。
 よくもまああんな文章が書けたものだと諦め半分。
 しかし彼女は、過去の文章を時折読み返してみるらしく、特に初めて自分が書いた芝居の脚本の、自分の台詞を何度も読み返すのです。
 もう恥ずかしくてたまらないので捨ててくれと何度頼んでも嫌だと言う。
「これ読んでるとね、ゆうって純情だったんだなあって思うの」
 と言って手放さない。

 しかし、彼女の言うことももっともなのだ。
 昔の文章を読んでいると、なんて自分は純だったんだと思う。
 今はあんなもの二度と書けないな。うーん、いつのまにピュアな自分を失ってしまったのか。
 今の文章が巧いのかと言われれば別に大したモノは書いちゃいないんですけどね。
 最近の本を読んだ人からは
 「ゆうって以外と色々考えているんだね」
 と言われました。その人は特に
 「運命っていうのにはさ、逆らえないんだよ。だけど、その運命って奴が僕らを捕らえるまでは、それは自分次第なんだ」
 というセリフが大のお気に入りらしく、折に触れ読み返すのだとか。
 そんなに俺がアタマ空っぽだと思ったか。



2005年06月21日(火)
心理実験


 とにかく心理学実験というのはめんどくさいことこの上ない。
 自分は直前までやらないタイプなので、周りがひいひい言っているのを横目で見ながら遊びまわり、日曜日一日潰してレポートを書き上げるので休まるヒマがないというか。
 彼女さんはマジメに実験やってます。今日も眠そうな顔でパソコンに向かっていました。
 すると、実験用のねずみを見ながら彼女が「うふふ……」と低い声で笑っていました。
 学習心理の実験で、絶食状態にあるねずみにレバーを押すと報酬として餌が貰えるということをわからせる実験。
 専門的に言うと、オペラント条件付けですね。ねずみにとって何の意味ももたなかったレバーが、押すと報酬がもらえる事を理解した途端、レバー=エサをもらえるという条件付けが成立するというもの。その成立過程と消去過程を行動観察法を用いて観察し記録、分析して実験レポートに書きます。
 そんな面倒くさいことをしているから、ついにラリったかと思って遠巻きに見ていると、彼女はこちらを振り向いて
「ねえ、このネズミ、ゆうみたいね」
 と言う。確かに餌を求めてレバーを一心不乱に連射し続けるネズミは自分とそっくりかもしれない。
 行動主義者が書いた恋愛についての本には、確かに愛とは条件付けであるとか、身も蓋もないことが書いてあります。
 彼女も同じことを悟ったのか
「私はこうやってあんたを落としたのね」
 と、なにやらうれしそうにネズミを見ていました。

 そんなことを言いつつ、彼女はそう言えばと何かの書類を自分に渡しました。
 学部の四年生が研究に使う心理テストだから解答して私に提出して、とのこと。
 家に帰って開いて見ると、対人関係での親密度を測るテストでした。
 2つで1つになっており、被験者は家族以外で最も親しい相手と心理テストを行うという形式のもの。
 一応一番の仲良しとして見てくれてるんだな、と思ったら「大切なペット」と言われました。
 明日はどっちだ。



2005年06月20日(月)
がんばる

もう少しだけがんばってみて、と言われるのが嫌いだ。
そもそも自分は十分にがんばっている。
もう少し出来たかも知れないが、手を抜いたつもりはないのだ。
大体が、自分の部屋から一歩出るだけで既に十分がんばっている。
常人にはわかるまい。ドア一枚開けるのにどれほどの勇気が必要か。


と、ちょっと文芸的に書いてみる。
さて土曜から今日までは仕事尽くしでした。
夏前ということで、ここいらで講師どものケツひっぱたいて売上倍増を狙う本部の罠です。
そんなわけで、たいした額にもならない仕事をセコセコやってました。


日曜日には全体講師研修会があり、月曜日にはグループミーティング。
全講研、と略されるこの研修会は、全国に展開している我が塾の北海道支社職員が一同に会するデカイ会議で、もちろん北海道支社長もいらっしゃいます。
以前は会社全体の社長、つまり一番エラい人が見えたりもしたのですが、とにかくその一番規模の大きな集まりでは、研修の名の元、講師の研究発表というのがあります。
まあ要するにあるテーマにそって自分の論を展開するもので、毎年講師の何名かが選出されるのですが、何故だかその内の一人に自分が入ってしまいました。
しかも発表順は一番最後。トリやん。

それでテンパりながら教育書を読み漁って小論書いて資料を作ってと大忙しだったのですが、失礼ながら今年の発表は去年に比べて全然レベルがガタ落ちでした。
自分は当たり前だと思ってパワーポイントでスライドを作ってきたのですが、そんなことをしたのは自分だけ。
レジュメもなければスライドもなく、ただ壇上でお喋りして終わると言う先生が多くて驚きました。
配布資料配る人に限って、それ読み上げて終わりというのがあったり。
大体、教育関係の発表っていうのは、曖昧すぎる。
はっきりとわかる数値など何もなく、ただこんなことがあったよ、と報告するケーススタディの形をとっていました。
理論の枠組みも曖昧。こうすると成績が上がったからこうだ、という短絡的なものが多い。
反証とか、研究デザインとかあるだろと、心理だけども理系学部のゆうさんは思うわけです。
まあ、カッチカチの文型人間である自分の発表にんなものはないので逆に良かったんですが(笑)


そんなわけで、皆すげーから一人くらいヘンなのがいてもわからねーだろーと超適当に書いた発表が目立ってしょうがない。
自分の発表は、要約すると、まず従来の暗記型教育から、なぜと考える、言わば思考型教育への転換をしゃべっちょこきました。
まあ要するに
「This is a pen. と言う文章の否定形はisの後ろにnotだぞー覚えとけー」
と詰め込むのではなく、何故be動詞の後ろのnotが来なければならないかを説明し、本質を理解させるということを説きました。
我々は暗記の名人を大量生産しているのではない。
後は科学的教育の実践。教育実践の人は教育に心理学など必要ないと言う人が多いのですが、そう言う人は暗記型の教育しかやってないのだ。
詰め込むだけなら心理学なぞ必要ないに決まっている。そう言う風にしか教えていないから。
そうではなくて、なぜと考える教育の実践。
例えば、A君は毎日授業中に騒ぐから毎日注意する。叱らなきゃ騒ぐ、とよく先生は言う。
自分はこの考え方が不思議でしょうがない。
怒るとその場では大人しくなる。だから騒いだら怒るのが良いんだと何故考えられるのか?
「毎日騒ぐ」という事実から、「叱る」ことが問題行動を解決する手段として適切ではないことはわかるはず。
「騒ぐ」→「叱る」という単純な図式ではなく、何故騒ぐか、何故叱ってもやめないかを考える。
そこに科学的な思考の第一歩があると述べました。
そして生徒にも科学的思考力をつけさせること。
そのため、講師は答えをそのまま教えるのではなく、自分で考えさせる。
時に生徒の問題点を写して自分で気付くための鏡となり、暗い道を照らす街灯となりながらガイドしていくとまとめました。

発表が終わった後は支社長の総括。
マイク握るなりいきなり説教ですよ(笑)
自分の発表直後なのでなんだかピンポイントで怒られている気がする。
しかも「叱るばかりが教育ではない」と言った直後に怒られるから尚更(´Д`;)

支社長の理論はこれまた凄いものでして。
数字は嘘をつかない、講師の仕事は成績をあげること、教室の存在意義は売上倍増、生徒・保護者はお客様、先生に対する生徒の信頼度は売上となる、金を儲けて税金を納めることは社会人の存在意義で勤めである。赤字を出す教室は存在価値がない、社会への背信行為である。
だいたいこんなこと言ってました。
教育論もめちゃめちゃで、うるさい奴は叱らないとダメだ、そうしないとそいつは堕落する、質がダメなら量で補え、勉強時間は確保させろ(=塾に来る回数を増やす=売上)。
生まれてこの方、あんなに金と言われたことはありません。
とにかく全てが金・金・金。多分一生分の金を聞いた気がします。



所詮は時間講師という身分だからよくわからないけど、働くと言うことは大変だなあ。
社会に出るということはこんなにも厳しいものなのかと思いました。


会議が終わり、全体解散の後、会議室の隅で報告書を書いていたら、一人の先生がやってきました。
入社してまだ三ヶ月目なのだが、ゆう先生の理論には感動した、自分のぼんやりした考えを言葉にしてくれた気がして目が覚めるようだった、と社会のシガラミを知らない目で力説していました。
近くで聞いていた同僚が
「やっぱ金じゃねえよなあ」
と支社長理論の愚痴を言い合い、しばし盛り上がりました。


一体、先生って言うのは何の為にいるのだろう?
成績を上げるためだけに存在するものなのだろうか。
確かに民間企業だから、利潤追求を第一目的とすることはわかる。


“教師”というのは、確かに職業の名ではある。
でも、“先生”っていうのは職業じゃない。
先生と言う言葉は、割に合わない仕事に奉仕する人たちへの、敬意を込めた称号だ。
金の為ばかりじゃないんだよ、馬鹿野郎。
支社長にそう言えばよかった。



2005年06月17日(金)
不健康

「ゆう君、私ね、ちょっとケガしただけでも血が止まらないの。どうしたらいいと思う?」
「熱さまし飲んでも熱が下がらないの。どうしたらいい?」

お前ら病院行け(泣)


心理学を学んでいるというと普通は悩み相談されるのだが
(自分の考えている事を当てろ、などという酔狂な方もいらっしゃるが)
なぜ健康相談ばかりくるのだろう。
ちょっと貧血くらいでへこたれるんじゃねえよ。
眩暈だあ? 昨日の夜遅くまで起きてるからだろうが。
寝れない? そこら辺猛ダッシュで10週してこい! 運動しないから寝れないんだ!
などと言うと、たいてい
「あんたみたいに病気慣れしてないから」
と言われる。失敬な。ちょっと気絶しただけじゃないか。



2005年06月16日(木)
ねずみ

そういえば、今日は神宮祭の最終日だなあ。
ということは、よさこいソーランも終わったのか。結局どうなったんだ?
と、世間の動きとは別次元で生きているゆうさんです。
高校までは札幌市のド真ん中で暮らしていたから、学校帰りにお祭りに行ったりよくしていたのだけど、今は札幌市とは名ばかりのド田舎で大学に篭もってばかりいるから知らないうちに時間が過ぎていきます。この間、高校までは自分の庭だった札幌駅で迷ったし。大学院はH大の医学部に行ってやる。

今日は地味に自分の誕生日でもあるのですが、講義が終わった後、実験用のねずみと戯れていたら一日が終わりました(駄)
どうしてねずみはあんなに頭が悪いのか。
オペラント条件付けと消去訓練なのですが、学習は速攻でするおりこうさん。
こりゃ速攻で実験終わるなあと思っていたのですが、甘かった。
消去訓練といって、まあようするに5分間ねずみがレバーを3回以上押さなけりゃいい、という訓練があったわけです。
野郎は最初の2分くらいは大人しくしているのですが、4分30秒あたりで急にレバーを連射しやがったりします。
4分58秒で連射されたときは殺意が芽生えました。
そんなわけで、実験室でねずみに向かって

「ああ、よせ、そのレバーを触るな。そうだ、よし、そこから離れろ。違う、そっちじゃない、このクソネズミ!」

と暴言を吐く20歳の夜。



2005年06月14日(火)
イライラ

病理学なんてものが1限目になかったら今日は4限目からでよかったのに。
もうここ最近寝不足が続いているし、休もうかなと思ったんですが身体が自動的に大学へ向かってしまいました。
この間、熱が出たので一限目を休んだら彼女から生きてるかとメールが来たので、うかつに休めない。というか、一人暮らしの老人じゃないんだから、と思いつつも自分の末期は案外そんなもんなんじゃないだろうかと思う。

そんなことを悶々と考えながら授業を受けているもんだから、先生は胃癌についてやたら長々と解説してたけれども何も聞いちゃいませんでした。
内視鏡でガン発見するのも一苦労。ヨードで染色するとわかるって言われたんだけど、あれやると逆に全部ガンに見えるんだよ。染まらない部分がガンだったか。


そんなわけで眠気と戦いながらガンを捜し求めていたから眠いのなんの。
4限目まで昼寝をした後、歯科学に挑んだのですが、ほんとに眠い。
もう目もあけていられません。
今日の授業は試験に出ると言われたのでなんとか目をあけていたんですが、歯の構造のところでなぜ、エナメル質と象牙質の下に神経が通る必要があるのか、この神経は何を感じるために存在するのかとどうでもいいことが異様に気になり、考え込んでいるうちに眠ってしまい、眠っているうちに授業は終わりました(駄)
カウンセラに歯科なんて必要ないんだよ。うん。



授業が終わる頃には仮死状態。
あまりに眠いとイライラしてくるのだが、今日友達が自分を見て
「今日は珍しく不機嫌だね」
と言う。だが、彼の言葉には誤りがある。
自分は表に出さないだけで、実はものすごく短気であります。
どーでもいいことですぐに怒る。それを表に出さないから気が長いように見えるだけで実は心の中では怒り続けているのだ。
ワード使ってて変換ミスが出ただけでもやたらに腹がたつ。
多分カルシウムが足りないのだと思う。



2005年06月12日(日)
逃走

実験がいつまでたっても終わらない。
いや、実験自体はとっくの昔に終わってるんだけどね、そのデータの分析がね、訳がわからないのですよ。
0と1ばっかりExcelに並んでいたりすると気が狂いそうになる。
しかも仕事が忙しいときたもんだ。
今日も日曜日だと言うのに職員室にこもって働き詰めですよ。
塾では今度全体講師研修会というのがありまして、そこで北海道職員を代表して研究発表をやれと言われたのです。
もうね、そんなの社員の仕事だと。なぜ時間講師が北海道職員代表なのか。そしてなぜ僕なのか。いいから給料上げろと。無料働きだよ。研究費よこせ。
もう完全にやる気がないので、パワーポイントで超適当な学習理論を書いて提出すると、何故だか速攻OK貰ってしまいました。来週の日曜に発表です。あああ。

そんなわけで、家に帰ってきてからはずっと実験のデータ分析。
やたらに複雑なデータでさっぱり終わらない。
ちょっと20分くらい仮眠するかと思って目覚ましをセットしたら、午前と午後を間違えて設定しており、気がつくと3時間も寝てしまった恐怖。
おかげで今、翌日月曜の朝6時半なんですけれども、一向に終わる気配はありません。
誰だよ、こんなメンドクサイ学問作りやがったやつは。
そして何故僕は心理学などやる気になったのか。
でも、芸大行ってもおんなじこと言ってただろうな。
むしろ答えがある分、こっちのほうがマシか(^^;



2005年06月09日(木)
研究室

どうして皆うつ病に対してこれほどまでに誤解をしているのか。
この間も鬱々している患者さんに対して
「君はきっと今上り坂にいるから辛いんだ。でも確実に良くなっているからがんばれ」
などと言っている人がいました。
きっとこう言う人は鬱なんて関係ないんだろうなあと関心してしまった。
他にも、うつ病は心が弱い人がなるとかなんとか。
誰でもなるときゃなるんだよお。
心の病気じゃなくて、脳内物質の乱れなんだよおおおおおお。
と叫びだしたくなる衝動。


んなことを思いながら、今日は友人の研究室にお邪魔しました。
研究内容を聞いてもなんのこっちゃかサッパリわからないのですが、とりあえず何かの統計をとっているらしい。
無意味にハイスペックなPCや、放送局並の映像機器に囲まれて彼は一人で作業をしていました。
始めは手伝おうかと思っていたのですが、マニュアルが英語だし、ExcelじゃなくてSPSSだし、さっぱりだと思って、その横でものすご椅子回転させて遊んでました。
作業が進むにつれて、段々と奴はラリってきました。
その内ストレスがたまりすぎたのか
「ゆう。俺は恋がしたい!」
と、急に言い出し、1時間くらい恋愛相談されたり、同じ大学に彼女がいることを説教されたりしました(笑)
誰も居ない中で何時間もいると人間は駄目なのです。
それは実験でも証明されていることですが、こんなところで実例が見られるとは。
今度検査してあげるからおいでなさいと言ったら、自分の状態はもう診断出てる、と書類の束を渡されました。
ああ、そりゃ調べたくもなるわな( ̄∇ ̄;)

なんだか、自分が将来研究室に入るのがいやになった一日(^^;



2005年06月08日(水)
写真

別に嫌な思い出があるわけじゃないけれど、昔っから写真ってのが苦手なのです。
だいたい、同じポーズでしばらく静止していなければならないのが気に入らない。
その上、自分の昔の姿が残るのが耐えがたい。
そんなわけで、自分の写真なんてほとんどないのですが、彼女がどこからひっぱってきたのか、高校一年生の時に撮った写真を大事に持っていたのです。
それを大学の友人軍団におもしろがって見せ回り、高校時代の思い出を話すものだから恥ずかしくてしかたがない。
頼むからやめろ、そんな写真棄ててくれと言うと
「私、告白の言葉一字一句覚えてるよ」
と悪魔のような顔で笑う。そんなわけで、しばらく逆らえないのです。
なぜ自分から告白なぞしてしまったのか。向こうからするのを待てばよかったんだよ。
人生最大の失敗だと思う。

しっかし、昔の俺って痩せてたなー。骨やん。今が太りすぎなだけなのだが。
彼女もなんだか小さかった気がする。なんか、小さいっていうか、薄いんですよ。
無意味に薄い。ポケットにすっぽり。
彼女は今でも相変らず薄っぺらい。言ったら怒るけど。



2005年06月03日(金)
心配性

毎日患者さんに向き合っていると過剰に心配性になるのだろうか。
今日ぼそっと「いや、なんか熱出たな」と独り言を言ったら彼女が
「ちょっと、大丈夫? 具合悪くない? 少し休もうか?」
と異様に心配したので逆に焦りました。
心配するのに慣れてしまったのだな。
自分も患者の手の甲に昨日は無かった痣を発見すると心臓が口から飛び出るんじゃないかと思うほどビックリします。単純にぶつけただけらしいのでよかったけど。
患者さんがそこら辺でへたれこんでいるのを見た普通の人が
「放って置いても大丈夫じゃないか」
と言うと、どうしてそんな無責任なことが言えるのだ、「大丈夫じゃないだろうか」とは何事だ、そんな事を言うくらいならもう治療の必要がないくらい回復したといえる科学的な証拠を出してから言え、と腹が立つのだが、冷静になってみると彼の言うことも最もなのである。
我々学部生の分際では治療などは行わない。本当にただ見ているだけだ。
そんなのは、放って置いているのと本質的に何もかわりはしない。
どうも心配過剰になってしまっていかんのである。
患者さんにとってはうざいだけなんだろうなあ。

もう無理は百も承知で言うけれども、あなたたちもっと楽に生きなさい。
がんばりすぎなんだよ。もっとユルく生きなさいよ。
そう言ってやりたくなるのだが、それが出来れば自分だって対人恐怖になんかならないのである。



2005年06月02日(木)
たこなし焼き。

ああ、なんだか知らないが寝たんだか寝てないんだかわからないうちに朝が来た。
去年の10月はこの生活があたりまえだったのだが、あの時はよくがんばってたな。
たった一日の徹夜がこんなに辛いとは。もう歳か。
昨日から明け方は精神的に辛かったのが響いたのか。いや、そうだ。そうにちがいない。まだティーンエイジャーなんだもの。


今日は2限目からの授業でした。
もう、今日は辛すぎるから休んだって許されるだろうと思い、家でうだうだしていたのですが、なんだか今日休んだら今後またこんなことがあった時に休めなくなるな、と思い直して、せっかく寝なかったんだからこのまま行ってしまえ、と結局大学に来てしまいました。
最初は医学総論の授業。
これは、今度の実習先をグループごとに考えて決めるだけで終わりでした。
普通病院とか司法、学校だと思うのですが、先生は他にも心理士の活躍現場があれば自由にあげろと仰る。
まとまりのない我々のグループがどうするかねえと話しているうちに他のグループは次々とめぼしい実習先を挙げていきます。
いよいよ最後まで残って、うちのリーダーが
「あと、何処残ってるかな」
と言うので、自分とTくんが
「お水じゃね?」
と適当に発表すると、リーダーが
「はい、A班は風俗店です」
と発表しやがりました(´Д`;)

「それじゃあ、それぞれの実習先で何を学ぶのか発表してください。A班から」
と先生はにやりと笑うので、T君と相談したあと
「えー、我々A班は夜の仕事という特殊な環境下に置かれた人間のストレスと、その治療についての新しい可能性を模索しつつ、うんたらかんたら」
と適当に発表しました(笑)

まあ、結局のところ風俗店に心理士はいないから実習にならん、ということで児童福祉施設があてられました。よかった。



そんなこんなで医学総論が終わり、じゃあ次の授業は英語だなと思っていると、突如として休講になる。次の発達心理学も休みになって、あら、今日は午前で授業が終わりではないか。
きっとがんばったから神様が休みをくれたんだよ。
そう思って、もう自習などせず帰って寝てしまえと思っていたのですが、その時丁度メールが鳴りました。
見ると友人からで、今、H大学で学校祭をやっているから見に来てくれとのこと。
おお、丁度いい、今から行ってしまえ、とさっそく返事を出す。
彼女さんでも誘おうかと思ったのですが、先日書いたとおり、最近なにやら人の中にいるのが苦手になってきたのです。
今年は5月病が無かった分、人の中にいると息苦しくなるんだよ。

彼女は食堂で友人たちとお喋りしているところだったので、これは無理だろと思いつつもジリジリ近寄っていきました。
もう少し、というところで向こうが気付いて
「どうしたの?」
と言うので
「この後、ヒマ?」
と訊くと
「うーんと、レポート書くけど」
と彼女が言いました。
「ああ、そっか」
と言って、もしよかったら、と誘おうとしたのですが、もう緊張の度合いが限界に達したのでそのまま逃げました。
すごいきょとんとした顔してました(笑)
後でメールにて事情を説明すると、やっぱり今日は遠慮しておくとの返事。
なので、少しだけ顔を出したら帰ろうと、H大学へ向かいました。


友人は医学部前でたこ焼き屋をやっているそう。
ところが、いざ医学部につくとたこ焼き屋がやたらとある。
苦労してその中から目的の一軒を探し当てると、友人を発見しました。
とりあえずたこ焼きくれよ、と言うと
「ああ、今タコないから、オレのオリジナルを食わせてやるよ」
と謎のことを言って、タコの代わりに「ピザ風味だ」と抜かしてピザ・ソースとチーズ、コーンをぶち込みはじめました。
これ、見た目的にはたこ焼きだけど大丈夫かなあと思いながら、友人と二人で木陰へ。
これはこれでなかなか美味でした。
たこ焼き食いながら最近のお互いの大学生活などを話す。
友人は今、恋をしているらしく、またもや恋愛相談も受けました。
いつも思うんだが、君達の相談は受けるけれども、僕の相談は誰にすればいいのだろう。


恋愛話に華を咲かせた後、友人とわかれて、次は医学部の先輩の出し物を見ることにしました。
ところが、それは土曜と日曜にしかやっていないことが発覚。
先輩も何処へ行ったやら発見できませんでした。
まあ、そろそろ息苦しいしさっさと帰ろう、と思っていたところ、帰り道の途中でトルコの屋台を発見。
お、大好物のドネル・サンドがあるなと思って注文しようとしたら、店主はトルコ人。
とりあえずドネルサンドひとつ、というのは通じたらしく、注文の品は出てきたのですが、その後なにやら早口で言われました。
ここは日本人の宿命としてとりあえず「はい」と答えたら、何かの瓶を取り出し、中から謎の物体を取り出し、サンドの中に突っ込みました。
そして「ゲキカラ」と言って自分に渡す。
なんのこっちゃ、と思いながら一口食べると、辛ッ!!
そうか、辛い物いる、と訊かれたんだな、さっきは。
いやーでもウマい。
本場では、辛いものが苦手な人のためにヨーグルト・ソースが用意されているらしいのですが、ここにもありませんでした。
今度トルコに旅してみようかなあ。
ただ、この店は本店から出張で来ていたようで、看板に店の住所が書いてあったからメモをとっておきました。
ドネル・サンドは初詣出の時に彼女にオススメすると気に入ってくれて、以来彼女の好物でもあるから、今度探して行ってみよう。



2005年06月01日(水)
レーゾン・デートゥル

ストレスからなのか、何かの障害なのかはわかりませんが、最近妙に忘れっぽい。
いや、元からなんですけどねえ。2時間前に言われたことをさっぱり覚えていなかったりする。

今日はやけに疲れる一日。
朝起きれば身体がだるだるで、もうベッドから起き上がれない。
仕方がない、今日は内科学をあきらめて、3時間目の遺伝学から大学に行こう。
そう決め込んでもう一眠りし、遺伝学の講義には出席できました。
そのあと、友達捕まえて、今日内科は何をやったのかと訊けば、今日内科は休講だと言う。
そういえば、昨日彼女が言ってたっけな。忘れていた。

その後大学で形成外科、言語心理と授業を受けたあと、言語心理の先生が
「君達、毎回授業に出てきてすごいなと思うんだけど、でも、おれも凄いと思うんだよ。だから、次週休講にする」と言い残し、爽やかに去っていきました。
ゆるっ(´Д`;)

そんな先生を見て、なんだか体調不良をおしてマジメに出てきた自分がバカらしくなったのですが、今日はこのあとすぐにバイトがある。
仕事を終えて、なんとか帰れる状態になった頃には一時をまわっており、もういよいよヘトヘトの状態である。
もう、自分で作った試験問題が解けないほどのヘロヘロなのである。
まだ仕事は残っているんだけど、これは次に廻して、今日は帰って寝てしまおうと未処理の書類を全て自分の棚に突っ込んで家路につきました。

家に着き、もうさっさと寝ようと思って布団に入ると、メールが鳴る。
例のうつ病患者さんからで、最初は雑談していたのが、だんだんとまた暗い話になっていってしまう。

メールで来られるともう言葉だけでどうにかするしかないから、はてどうしたものかと思い、とりあえず君の病気は脳みそのやつがちょっと息切れしているのだから、怒ったり急かしたりせずに待ってやりなさい、と言ったあと、延々とレーゾン・デートゥルの話をずっとしていました。
日本語で言うと、存在理由。巷では何かと難しく解釈されているらしいが、自分はもっと単純なものだろうと思っているのです。
で、解りやすく例を用いて説明すると
「ゆう君の話って良くわからなくておもしろい」
と返って来る。ふむ、一体どういうことだろう(-_-;)


そんなこんなで、なんとか収まった頃にはもう朝の5時前なのである。
もう寝るのが面倒だな。ちっ、明日(今日?)の授業が医学総論でなければ一日寝ているものを。
そう思いながら日記を書いています。
身体は悲鳴を上げているそうで、今、鼻血が止まりません。
カウンセラの健康は誰が考えてくれるのだろう。