深海図鑑

2001年02月17日(土)

すごく晴れていて、父と私が畳の部屋にいる。母はベランダ。
畳の部屋の網戸に、こぶしよりちょっと大きいくらいの蜂の巣。
私がそれを見つけて「どうしよう、取った方がいいよね」と父に言う。
すると、ベランダの母が、いつのまにか、手に棒のようなものを持っていて、その蜂の巣を叩き落とす。まったく悪気のない、にっこり顔で。
私と父は、「何やってるの!蜂が出てきちゃう!」と、急いで母を家の中に入れる。
でも、やっぱり、母が入って来る時のすきまから、蜂が家の中に入り込む。
蜂の姿は、実はまったく見えなかった。音もしなかったのだ。
でも、3人とも、蜂が家の中にいるのがわかった。
あっという間に、蜂が私の体にたくさんとまった(ような気がした)
刺されると思って、ギャーギャー騒ぐ私。
そして、意識の中では、刺されたと思った。痛みは感じなかったけれど、刺された、と感覚で思っていた。
父が、何かスプレーのようなものを、私の体に吹き付けた。
すると、蜂はフローリングの床に、足跡のように点々と静かに並んでいた。
体から落ちたというよりも、最初からそこに並んでいたものが、スプレーによって、姿を現したかのように見えた。
ほっとする私達。

でも、蜂だと思いながら見ていた虫は、この前紅子さんにもらった、足が8本ある、外国製のチョコレートだった。
でも、目が覚めるまで、それを蜂だと思い込んでいた。


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