徒然ハトニッキ
(映画編)

はとの不定期映画鑑賞日記。

2006年02月13日(月) クラッシュ

監督・原案・脚本・製作 ポール・ハギス
出演 ドン・チーチル、マット・ディロン、サンディ・ニュートン、ライアン・フィリップ

この作品を観ながらまず思うことは
「日本人でよかった。日本に生まれてよかった。」
でも、観終わってからこの作品を振り返ってみて思うことはそれとは違う。
誰しもが生まれ育って生きていく中で信条みたいなものをそれぞれ持っている。
それは十人十色で、それがあるからこそ私達は衝突を繰り返す。
またそれがあるからこそ、”わかりあいたい”という思いも生じる。
それが我々日本人にも確かにあるけれどもその違いは僅かな差である。
だが人種のるつぼであるアメリカではどうだろう?
肌の色、宗教、階級が人々の関わりに大きくはっきりと影響を及ぼす。
わかりあえないもどかしさは我々日本人の想像を絶するに違いない。

作品冒頭でグラハムがつぶやく言葉。

「ほんとうはみんな触れ合いたいんだ
ぶつかって実感したいんだ」

この作品に出てくる人間に性根から悪い人間はいない。
皆、自分の信じるものに従い、正直に生きている者ばかりだ。
だからこそ、衝突した時に迷い、混乱する。
けれどもそこから何かに気づいて自分の中に変化をみる。

複数のエピソードが繋がる群像劇なのでアルトマン作品などと比較する人も多いようだが
物語としてのテーマが根本から違うので比較は見当違いなのではないかと思う。
群像劇としての面白さというよりも、登場人物を繋げることによって
鎖のように入り組んで難しい人種の壁、それが共存している街を描きたかったのではないだろうか?

とても良い作品だと思う。





2006年02月06日(月) 転がれ!たま子

監督 新藤風
出演 山田麻衣子、岸本加世子、竹中直人

「願えば叶うのよ」
鉄兜を被って固い殻の中で生きてきた女の子。
その自分の居場所としてきた世界がある日壊れてしまう。
自分の世界を取り戻すべく踏み出した未知なる世界への第一歩が
彼女自身の自立、成長への道へと導く。

なんていう物語の骨子はありきたりでベタであるが
全編通して割とくだらない描写に溢れています。
ゆるゆるで深夜ドラマのり。
くっだらないなぁと思いつつこの作品が憎めないのは
全て山田麻衣子ちゃんの可愛らしさのおかげでしょう。

レトロチックガーリーなセットや衣装がとっても可愛いので
年頃の夢見がちな女の子におすすめです。

なんといってもこのたま子ファッションがかわいいことかわいいこと。
山田麻衣子ちゃんのような脚の長さがないことには着こなせないですけども。


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