縁側日記  林帯刀





2006年12月31日(日)  大晦日。


明日はもう新しい年なのだから、
せめて、床に積んである本だとか、
無造作に棚に差した仕事の書類だとか、
それぐらいは片づけようと思っていた。

朝起きると、体が重くて、
布団から出るのがやっとだった。
たぶん、その前に慣れない場所で過ごしていたから。
意識していなかった疲れはうっとおしくて、
午前中は何もできそうにない。
まいったな、大みそかなのに。

新しい年になるということは、体にはなんの関係もない。
それでも、片づけられた部屋で迎えたいとか、
新しい服を着ようと思うのは、
あわただしくしている人々、
台所からただよってくる昆布のにおいで、
新年の朝の清潔な、真っ白な空気を思い出すからなんだろう。

いいかげん動き出さないと、
本当に何もしないで年が明けてしまう。
新しい空気をむかえる準備。
節目というのは、自分の姿勢をもう一度正すためにあると思う。





今年は日記もご無沙汰することが多くて、
読みに来てくださっている方には、本当に申し訳なかったです。
いつもありがとうございます。
まだここから離れることは考えられないので、
来年もほそぼそと続けていこうと思います。

どうぞよいお年を。


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