ある音楽馬鹿の徒然カキコ♪...みゅう太

 

 

ピアノの詩人 - 2003年03月31日(月)

日一日と暖かくなっていきますね。(^○^)
私は今朝はコートの中のインナーの布を一枚(あれ何て言うんですかね?)をぬいてきました。

さて私は先週末、府中市美術館で行われた「ショパン展」に行ってきました。
この美術館は府中の森公園、という緑のいっぱいある公園の中にあって、
桜もだいぶ咲き始めた並木道をテクテク歩いて行きました。
「楽しみだな〜」と気持ちも大きくなっていたのですが、さてたどり着いた展覧会は
「なんかショボイな…」(・。・;
まあ、彼の自筆の手紙や楽譜、有名なドラクロワの書いた肖像画、とかそれなりにあることはあったのですが、大々的に宣伝していたあの大作曲家「ショパン」の展覧会としては少々寂しいような。

最初そう思ってしまったのですが、ひとつひとつ見ている内にだんだん考え方が変わってきました。

ショパンって作曲家に対してみなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか?
「小犬のワルツ」とか「幻想即興曲」とか大田胃酸のCMでいつもかかってる曲(あれは前奏曲の第7番です。)の作曲家…。
繊細で病弱で幸薄い、はかない音楽家…。
そしてこれは誰も異論はない、と思いますが「ピアノの詩人」。

彼は一生、ほとんどピアノの曲ばかり書き続けました。
歌や室内楽なんかも書きましたが、まずピアノばかりに向かっていた人ですねー。
大体ショパンは作曲家と同じくらい大ピアニストでした。
彼の曲って弾くとわかるんですけど、指に無理がないんですよね。
慣れてくると指回りが難しい箇所でも、勝手に指がいくようになる。

ショパンは1810年に生まれ1849年に亡くなりました。
ショパンのピアノは、例えば同じ時代の例えばリスト(「ラ・カンパネラ」や「愛の夢」なんかを作曲した人)と全然違って、シンプルで控えめで柔軟、繊細、漂う高貴な気品のあるピアノを弾き、そんな音楽を書きました。
リストや、やはり同じ頃に活躍したワーグナー(「ニーベルングの指環」とか超大作オペラを書いた人です。)とは全く違った独創的なハーモニーを使いながら、決して声高にならない透明で高貴な曲を書いた。

どう思われるかわかりませんが、ショパンという人はおよそ音楽の歴史が始まってから、今に至るまで、クラシック、ポピュラーというジャンルを問わず、まったく類例のない独創的な異色の音楽家だったと思うんです。
まさしく「オンリー・ワン」のね。

そんなショパンのことを思い浮かべてたら、
「そうだよなー。そんな人なんだからデカデカと資料がいっぱい展示してあるような会よりこうしたひっそりとした方が彼らしいってことかな。」
っとだんだん気が変わってきました。

あと印象的だったのは、彼の手の石膏像があったのですが、まあ優雅な細い指!、小さな手。
どんなに繊細な人間だったかわかりすぎるくらいわかるというか…それに病弱で。
それから彼の字って、女の子みたいに綺麗でマメな感じなんですよ!

あ、でもさっきからなんだか彼をウラナリ君みたいに言ってますが、彼の音楽を聴いてて大事なこと。
その虚弱で細い体の中に物凄く燃えている心がある、ということ。
ベートーヴェンのように激しく人に訴えかけるようなものとは違い、もっと密やかで青白いものではあるけれど、高潔で強い心。
ショパンのたくさんの作品を聴いてるとこんな心を感じずにはいられません。
そういう精神の持ち主だったからこそ、死後200年たった今でもその音楽がたくさんの人の心を動かしているのだと、なんだか改めて感動してしまいました。


〈参考CD〜〜っていうかみゅう太の愛する、ショパンのオススメCD〉
★ワルツ集 ディヌ・リパッティ(ピアノ)
★バラード集 サンソン・フランソワ(ピアノ)
★練習曲集(「別れの曲」とかが入ってます。)
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)
★ピアノ協奏曲第1番、第2番
クリスティアン・ツィメルマン(ピアノ、指揮)

他にもたくさんありますが、また今度の機会に!!




...

百花繚乱?日本のオーケストラ - 2003年03月29日(土)

今日は(もう昨日か。)札幌交響楽団という札幌のオーケストラの東京公演に行ってきました。
このオーケストラを聴くのは5年ぶりくらいでしょうか?
「おぉ、今はこんなに充実してるんだ!」 と感心しました。
今は尾高忠明さんという国際的な指揮者が常任指揮者を務めていて、2年前には札響(略しますね)初の海外公演を行ったり、レコーディングを行ったりと昔のローカル・オーケストラから脱皮を図っている、というのはよく聞いてましたが。
その尾高さんは何年か前までイギリスのBBCウェールズ交響楽団というオーケストラの常任指揮者を務めていました。
(その当時、ロンドンの地下鉄の駅などにPanasonicのポスターと一緒に「OTAKA」という写真ポスターが貼られていたんですよ。それくらい向こうではすごい人だったのだ。)

で、その尾高/BBCウェールズ交響楽団の来日公演でエルガー作曲の「交響曲第1番」をやり、(エルガーはあの「威風堂々」作曲した人。)を私はそれを聴きに行ったのですが、これが素晴らしかった!
涙が出ましたよ。
隣に居た友人も泣いてました。(音楽馬鹿の友達はやはり馬鹿だ・・・(>y<)
そのエルガーの曲をまたやったのです。
今度は涙までは流さなかったまでも、やっぱり良かったです。

さてその札響ですが、昔から思うのですが音が東京のオーケストラとは違うんですよね。
上手さ、という話ではなくて。
何というか、涼しげでクールでさっぱりとした音。
北国のオケだからそう思い込むんだろう、というツッコミが聞こえてきそうですが、これは決してそうではないんです。

よく「音楽評論家」と言われるセンセイ方が、
「日本のオーケストラには音のカラーというものがない」ということを仰られます。
これはまあ、ある程度は、というかオーケストラによってかなりホント。
例えば今をときめく小澤征爾さんが本拠となったウィーン・フィル。
あれなんか何回か聴けば誰でも音を覚えます。
なんたって、柔らかくて情緒感溢れる音色。

でも日本のオーケストラもその地方地方によってやはり色合いがあります。
方言があるように。
人間の集まりであって、その土地が育んできた人の心が音楽を発する限り、やはり音はそれぞれ違ったカラーが形成されるのは、考えてみれば当然なのであって。

私は仕事柄、海外から来たピアニストだとかヴァイオリニストを地方−(ごめんなさい。地方、地方と言って。でも回りくどい言い方も変なのでお許し下され。)−のオーケストラと共演させるために、そこへ行くことがよくあります。
で、日本中のプロ・オーケストラをよく聴く機会があるわけです。

これは私の独断と偏見ですが、各地のオーケストラについていくつかピックアップして思うところを書いてみますね。
独断と偏見ではありますが、まあ10数年この道で仕事をしてきた、という自負はありますから異論はあっても、そんな間違ってもいないと思いますが・・・(多分・・・)
自分のところのオケがないぞっ!ってお怒りの方、ごめんなさーいm(__)m

北から

★札幌交響楽団
・・・全体に涼しげでさっぱりした音が快い。木管セクションが特に上手い。
常任指揮者=尾高忠明さん(国際クラスの実力派。温かみのある音楽をやります。)

★仙台フィルハーモニー交響楽団
・・・青少年文化ホールという本拠地で練習、本番をすべてやるためとても丁寧に練りあがった音を持っている。
クリアー感がある。
常任指揮者=外山雄三さん(いかりや長介似)

★群馬交響楽団
・・・高関健さんという常任指揮者のおかげか昔に比べて緻密な音になった。基本的に素朴な音で。

★NHK交響楽団
・・・「N響」の愛称で親しまれてるわが国最高のオーケストラ。
音の厚み、キレ、上手さは抜群。
昔はちょっと重すぎか硬すぎか?というところもあったが音楽監督を務めるデュトワという世界有数の指揮者のトレーニングで柔軟でカラフルさを増した。

★東京フィルハーモニー交響楽団
・・・昔から暖かい音を持っている。オペラの時オケピに入る機会が多いせいか、歌手のような息遣いで音楽ができる。
常任指揮者=チョン・ミュンフンという韓国の国際的カリスマ

★読売日本交響楽団
・・・実に透明感のある音を持っていてN響に迫る上手さを持っているがナゼかたまにしかそれをださない。
「眠れる獅子」という感じ。
常任指揮者=ゲルト・アルブレヒトというドイツの大家

★新日本フィルハーモニー交響楽団
・・・あの小澤征爾さんがプロの常設では日本で唯一指揮するオケ。
すみだトリフォニーホールをフライチャンズホールとして、そこで練習、本番ができるようになって飛躍的にうまくなった。
「音楽を創ろう!」って熱気が感じられる音がする。
音楽監督=クリスティアン・アルミンクというウィーンの若きサラブレッドのような奴。

★名古屋フィルハーモニー交響楽団
・・・味噌カツのような音、とは事務局の方も言ってたし私もそう思う。馬力がある。
沼尻竜典(りゅうすけ)さんという、日本ではちょっと今までいなかった類の才能(非常に知的な方)が常任指揮者になり、それも変わっていくかも。すごく注目してます。

★大阪フィルハーモニー交響楽団
・・・2年前95歳で亡くなった朝比奈隆さんが振っていたオケ。
朝比奈イズムが長かったため、重厚で頑固な音がします。

★九州交響楽団
・・・これも大注目。
大山平一郎さんという50過ぎてから指揮者デビュー(ヴィオラの超一級奏者だった。)した方がここ数年で素晴らしく鍛え上げた。九州人の情が熱くたくましい音を創っているという感じ。


これ、ピックアップしたものなので日本のプロのオーケストラはもっとあります。
私としては京都市交響楽団と広島交響楽団だけがまだ聴いたことがないんだよな・・・。
京都のオケなんかは雅な音がするんだろうか??

いやはや、何だか仕事のおさらいのようになってしまった。
ここまで読んでくださった方に申し訳ない気がします。
でも、「そんじゃちょっと地元のオーケストラを聴いてみようかな?」なんて人が万が一で
いたらすんげーーーー嬉しいかも。(^。^@)




...

朝の音楽 - 2003年03月28日(金)

みなさんは朝、起きてから何か音楽を聴きますか?

私は朝、寝起きが悪い。

先日寝つきも悪いという話も書いたかと思いますが、要するに「睡眠」に関して色々障害があるようです。
でも寝ることは大好きなのに。
布団に入ると幸せ気分なのに…  (* ̄ー ̄)y-~~~~~~

それで朝の私の行動はというと、
目覚ましが鳴る → 上半身だけ起きる → また寝る → 今度こそ起きる 
→ 半分着替える → 歯を磨き、顔を洗う → 朝ごはんを食べる 
→ ネクタイをしめ、着替え終了 → 家を出る
という、2度寝の部分だけはともかくとして超シンプルなもの。
この間40分。
毎日ほとんど寸分の狂いもなく、ロボットのように行動する。(ボーッとしてるから機械的に動いてる。) 
朝シャン(って言い方今もするのかな?)とかシャワーを浴びるなどという時間があるのなら1分でも長く寝てたい…という人間である。

で、ただこのまんま出勤するとなるとどうもスッキリしないし、テンションを上げないと乗り切れない職場なので、私は上記の「ネクタイをしめ…」というところで音楽を聴く。

しかしながらここでクラシックをかけると、職業病というかついつい聴き入ってしまい、行動がストップして音楽の世界の中に没入してしまうのでほとんどがポップス。

その日の気分にもよりますが、やっぱり爽やかなものが良いですねー。
私はスピッツのファンで、「はるか」だとか「君とくらせたら」とか。
SMAPの曲とか。 冬になるとKiroroの「冬のうた」とか。
あとはその頃流行ってるものとか…… かな?

でもこうやって書きながらよく考えていたら、爽やかなものばかりじゃないなぁ。
いや上に書いたのはそんな感じだけど、そうだ、よく聴くのはウルフルズの「僕は今、人生の何章目くらいだろう」とかそんなバラード、最近じゃ中島美嘉の「Will」とか(彼女の声は心を震わせる。すごい子だと思う!)先日書いたSMAPの「世界でひとつだけの花」とかKinkiの堂本剛くんの「街」とか…。
(こういう言い方あるのか知らないが)メッセージ・バラードだ。
そうだな。なんで最近はこうなったんだろう?
う〜〜〜ん。

思うに… なんかやっぱり自分の生き方に孤独感があるんだろうなぁ。
自分でもよくわからないけど。
私はものすごくマイペース人間で、周りに合わせたり、器用に振舞って世の中を渡って行くのがニガテ。
でも自分は好き。自分にウソをつくような言動をしていたら苦しくなってくる。

そんな葛藤の中で答えが欲しいんだろうか?
共感できる、裏づけになるようなものを見出したいんだろうか?
わからないけど。

そういえば朝、折にふれて長く聴いている歌がありました。また思い出した。
平井賢のデビュー曲って知ってますか?
「Precious Junc」っていう、ポップな曲。
随分前になるけど、今をときめく三谷幸喜脚本のテレビドラマ「王様のレストラン」の主題歌です。
平井賢はこの曲を出してから、今のようにブレイクするまで随分空白が空いているんですよ。
特にサビの2番なんですが、も〜うグッとくるんです。

愛されることばかり願ってた♪ 愛することを恐れてた♪
いつか翼になるはずのガラクタを♪ 探し続けることをやめたくない!

ちょっと違ったかもしれないが(今、手元にないので)、こんな歌詞。

知らず知らずのうちに、朝ごはんのようにこんなメッセージを食べているのかもしれないですね。(・ε・)




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大発見! - 2003年03月27日(木)

・ ・・・って言ってもゴメンナサイ。全然たいしたことじゃないんです。
でも私にはちょー嬉しい驚きだったんです。

と言うのは、
私のステレオのチューナーでFMが受信できるようになったんです!

(  ・_・  ;  )

「はぁ?当たり前じゃん。」
と思われるでしょう。
でもウチは横浜といってもイナカでせっかくケンウッドの高性能のチューナーを持ってても(なにげに自慢)FM電波がロクに受信できなかったんです。
そしてそれはテレビアンテナにつなぐことでなんとか解決。
したら今度は去年の7月、テレビがケーブルTVになって画像は素晴らしくなったのには狂喜したのですが、ラジオの電波まではケーブルになってないので、再び元の状態に戻りました。
・ ・・・・・・と思い込んでいました。

そして昨日、ほとんどインテリアの一部の如く沈黙しているチューナーに何を思ったのかスイッチを入れ、セレクターをくるくる〜っと回したその瞬間!

バッチリ音声が入ってくるではないですか!!
しかも電波シグナルが全部点灯している!!!  (← 最高の状態で電波がはいってる)
バンザーーーーイ!! \(^o^)/
ケーブルにもFMバンドが入ってたんだ!
これでNHKの「ベスト・オブ・クラシック」が聴ける!


音大の学生だった頃色んな曲を聴きたくても、そして海外の名演奏家の演奏が聴きたくても、なかなかコンサートに行けるお金がない。
そしてCDも買うお金がない。(当時まだ1枚4200円なんてしましたからね。)
こういう実技の実力世界にいるとバイトする時間もままならなかったし。
そんな私たちにはNHK-FMのクラシック番組からエア・チェックするというのが何といっても最高の手段だったんです。
そりゃーもう録音しまくりましたよ。
海外ライブなんて、まだカラヤンやバーンスタインなんて大指揮者が生きてた頃だし、こんな指揮者とこんなオーケストラがこんな曲で! というのがあったりして。
レコーディングを一切しない、日本にも来ない、なんてアーティストのライブもあったりして。
それに何しろ聴いたことのない曲を知りたくて知りたくて、そんな自分にFMからの録音がどれだけ勉強の糧となったか。
スポンジに水が染み込んでいくように、むさぼるように聴きました。
今でも当時のカセットは1000本くらいあるでしょうか?残ってます。

「へーこういう作曲家がいたのか!こういう曲があったのか!こんなアーティストがいたのか!」
今、私が音楽業界で働けているのも、こんな生き方ができるのもこのエアチェックテープたちのおかげ。

それが就職してから忙しくなったからなのか、自由に使えるお金ができたCDをいっぱい買うようになったからか潮がひくようにFMはだんだん聴かなくなってきました。
それに住んでいた実家と東京タワーの間に巨大な建物がたって以来、電波が受信しずらくなり、そして4〜5年前今の場所で一人暮らしを始めてからはほとんどFMとは縁がなくなりました。

でも最近になって「あれっ」と夢から覚めたように「FMでライブ聴きたいな〜」と思うようになってきてたんですよね。
それに私の仕事上、最新のライブを聴く、というのはやっぱり重要なことなのです。
未知のアーティストを聴く、それから知ってるアーティストでも最近はどうなのか?

・・・・で昨日起こった出来事でした。
まじ、嬉しいっす。

すみません、こんな超個人的な話をこんなところにアップして。

でもみなさんも聞いてみて下さい。NHKのクラシック・ライブとか。
あ、それから関東近郊の人に限りますがJ−Waveで「丸の内クラシック・カフェ」という番組を日曜夜にやってて、OLさんになかなか人気があるらしいんですけど、結構楽しいですよ。




...

日々お悩み中 - 2003年03月26日(水)

今日はあったかくなりました!
桜のつぼみも一気にふくらんだように見えます。
いよいよ春だ!

ところで日記3回目にしてもう悩んでます。
何を?
いや、私は音楽のこと(特にクラシックのこと)を話し始めるととにかく熱くなってしまって、それとともに人がわからなかろうがおかまいなく専門語等飛び交ってしまうと思われます。
でもそれじゃ「クラシックは初めて聴く。」という方にとって何がなんだかわからないだろうし、何よりも私がそれじゃ嫌なのです。
楽しくないでしょうしねえ。
一方、私は自分が感じた通りに書きたい、自分にウソをつくのは同じくらい嫌だ、という気持ちが強くて

「う〜〜ん、困った(>y<)」

普通に書いて普通に両立できれば良いんですけどね。
はなっから考えすぎでしょうか?

幸か不幸か、今のところカウンターを見るとまだ4〜5人の方しかお見えになってないようなのでとりあえずそのまま行きますが。

(あ!そうだ。掲示板をつけましたのでどうぞ遠慮なく足跡残して…ぜひ足跡残して!…だって寂しいっすから。こんなのダメ!とかお叱りでもなんでも良いですよぉ)

日頃の生活、ひとつひとつ悩みが多くて困ってるのにまた悩みが増えてしまった…。
でもすみません。なにしろ不器用な人間なので長い目で見守ってやって下さい。

昨日の晩、ショスタコーヴィチの「第6交響曲」を聴きながら寝ました。
私は寝つきが悪い人間で、それを逆利用して布団にはいってから必ず1曲聴くことにしています。だから年間確実に365曲は聴いてるということですね。
…考えてみると我ながらすごいな。

でショスタコーヴィチなんですけど、この人の音楽はなにしろ暗いんです。
いつも聴いてて思うことは「救いがない音楽。」ということ。
彼は20世紀の作曲家(1975年に死んだ。)でスターリン時代のロシア(当時はソ連ですね)で芸術まで統制され、反逆すれば身に何が起こるかわからない暗黒時代を生き抜いた人。
それが彼の音楽を聴いてるとわかりすぎるくらいわかる。
またいずれ彼について語りたい時がくると思うのでこのへんにしておきますが、聴いていて今の「イラク」のこと。ひいてはそれが世界におとす、世界を巣食いつつある影のことを思わずにはいられませんでした。

そして今朝起きたら、俳優の古尾谷雅人が自殺したというではないですか!
私はショックでした。   好きだったのに。

でも私は何があっても元気で生きていかなくちゃ。
それがひとつでも世界に幸せが増えるもとになるのだと信じて。



...

世界でひとつだけの花 - 2003年03月25日(火)

今日は東京は雨。
せっかく昨日は小春日和だったのにぃ。
あ、私の勤めているオフィスは東京。
住んでいる部屋は横浜です。

SMAPの歌ってる『世界でひとつだけの花』、今大ヒットしてますよね。
私は大好き。(=^_^=)
私は…というか、この歌、新聞で「反戦歌か?」みたいな記事で大反響よんでるし、すごくたくさんの人がこの歌に共感してるみたいでなんだか嬉しい。

花屋の店先になら〜んだ♪ 色んな花を見〜ていた♪
それぞれの花はどれも♪ みんなきれいだね〜
ナンバーワンにならなくてもい〜い♪ もともと特別なオンリーワン♪

なんかちょっと字足らずだな…。(どうも記憶力が。)
ま、いいか。

やっぱり私なんかは仕事をしていても、何をしていてもどうしても他人が気になる。
でもね、そんなことが全く関係なく100%「自分は自分」と言い切れる人がいたら私は見てみたい。
きっとそんな人はいないと思う。
でもやっぱりそう思って生きていけたらどんなに幸せだろうなぁ、とも思う。
どうなんでしょうね?

昨日、韓国の若い(18だったかハタチだったか?)ピアニスト、イム・ドンヒョクのリサイタルを聴いてきました。
お客が少なくて可哀想でしたが、とても良かった。
自分の感じてることが、素直に率直にそのまま自然な音楽になって流れ出てるのが手にとるようにわかるし、音はきれいで、どんな曲でも簡単に弾けちゃうぞっ!という技術もってるし。
バッハ、シューベルト、プロコフィエフ…。アンコールで弾いたショパンの「アンダンテ・スピアナートと華麗なるポロネーズ」…。
実に爽やかだった。
で、こういう若い演奏家がコンサートを開く時って私はいつも苦い思いをすることがあります。
それは演奏家に対してよりも、ロビーで話してる人たち(特に評論家とか、記者とかね)の話が耳に入ってくる時。
昨日もそうでした。
「あんな勢いで弾いてるだけじゃ、ダメだよ。若いな〜」
「あの曲はあの●●って名人が弾くのに比べたら全然おちる。」  とか。
つまんない人たち、てか心の狭い、柔らかい心がない人たちなんだなぁ〜、とすごく寂しくなっちゃうんですよね。(・_;)

そんな中で「ボジョレーヌーボーみたいだね。」って言葉が聞こえました。
それはどんな意味で言ったかは不明なんだけど、私は「それいいな!」と思った。
イム君は最高品種(っていうのか?)のブドウの木からとれた、まずはボジョレーヌーボー。
彼がそういう木である限り、きっと年とともに色んな味わいやコクが出てくるにちがいない。今はまだ真っ白な薄口だけど。(彼はホントに白いタキシードを着ていた。)

そう思った。
みんなもそんな感じに見れない!?
彼も誰もオンリーワンなのだから。



...

はじめまして! みゅう太です - 2003年03月24日(月)

え〜、あ〜。
何から書き始めれば良いのか困ってます。
この「エンピツ」で最近まで日記をお書きになっていた方から「是非に」と薦められ、始めることになったのですが…

やっぱり自己紹介でしょうか。
みゅう太といいます。   もちろん仮名です。
なんだかネコみたいですね。私はネコが大好きです。実家には可愛〜いネコを飼っています。(すみません、関係ないですよね。)

私はタイトルの通り音楽馬鹿です。
なんだそりゃ、って感じ。
ジャンルの中心は(こういうカテゴライズって嫌ですね。でも便宜上)クラシック音楽。
あとJ-ポップ、J-ロック(こういう言い方あるのかな?)、ジャズが大好き。
西洋音楽が中心と言ってるくせに洋楽は何故かほとんど聴きません。
音楽馬鹿という割には偏っているかもしれません。

祖母がピアノの教師をしており(昨年亡くなりましたが)、私は5歳からピアノをやっていました。
正確に言えば「やらされて」いました。
子供の頃たくさん遊びたいのにそれを邪魔するピアノが、そしてクラシックが嫌いでした。
にも関わらず、何故か中学ではブラスバンドでサックスを吹き、高校ではオーケストラでファゴットをやりました。

…こう書いていると思い出すなあ、青春…( ̄△ ̄)y─┛.。o○

そして更にある出会いがあり、高校2年夏くらいから猛然と、人が変わったようにクラシックを聴きだし、遂に音楽大学に進学してしまいました。
その時に私の人生は決まったのかもしれません。(だんだん大袈裟になってきた…)

以来、私の心の扉は閉じたことがありません。
そして30代の私は今クラシック音楽業界で働いています。
昔のことはおいおいお話することになるでしょう。
なる筈。
多分…。

私はかなり感情の起伏の激しい人間(浮き沈みが激しい?単純?)なのですが、他人には「いつも落ち着いててニュートラルな感じだよね。」と言われます。
ナゼだ??
よくそのギャップはどこからくるのか?と考えます。
この間ものすごい感動したオーケストラのコンサートでひとつ気がついたことがあります。
「こんな毎日のように仕事や、自分の楽しみでコンサートに行って、心を動かして、動かされてすごい刺激を受けてるんだから、普段の生活の中ではよっぽどの刺激を受けなかったら“普通”にしか見えないかもしれないな。」
それだけではないかもしれませんが。

「音楽は人間だ!」
なんだそりゃ。
でも私はうまく言葉にできないけれど、いつも色んな場面…音楽を聴いてる時だけじゃなく、生活の中でよくそう思うことがあります。

これから私のこの日記、どうなっていくでしょう?  (無責任(¬¬)
全くわかりません。
まず毎日は書けず不定期になるでしょう。(←オイ!ますますもって無責任)
でもいきなりドーーッと続いたりするかもしれません。
なにしろ私は気まぐれで急に「オオッ!」「ウ〜〜〜ン」「エーーー?」などといつも色んなことを絶えず感じ、盛り上がったり落ち込んだりしてるんです。
それに「何の話だ?」って話になるかもしれません。

でも読んで下さる方(いるのだろうか?うーん不安)と思わぬかたちで何かが分かち合えればこんなに嬉しいことはありません。


どうぞよろしくお願いしますっ!!






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