2016年03月13日(日)
ETV特集〜ホームタウンという番組がすごくよかった。
南相馬市の小高地区の人たちを追ったドキュメンタリーで、26才ぐらいの若いディレクターさんが作ってる。彼が語り部で。淡々と追ってて、その追い方に気負いなく、本当に、すんなり中に入っていける才能のあるディレクターだ。出てくる人たちが、みんなスッと素直に、正直な気持ちを語ってる。そして答えみたいのを強要しない作りになってた。ただ、ひたすらに、ホームタウンって?という素朴な一点だけに焦点を絞ったのがいい。
その中で、40才前後の夫婦と子供が出てきて、小高地区は避難地域で、もうじき解除されちゃうけど、夫婦は夫が地元で今も働き、母子は埼玉に住んでいる。母も夫もいつかまた小高に帰りたいと願ってるけど。。。。家の目の前には除染してたまった黒いコンパック袋っての? あれがぎっしり並んでる中学校の校庭。。。どうやってそれで帰れっていうの? でも帰りたい。。。でも。。。
気持ちは毎日揺れ動き、泣いて、泣いて、葛藤して、苦しんで、迷い。
どうしてこんなことに迷わなきゃいけないの????
どうして??
こんな苦しみを私たちは、、、福島以外の私たちは普段、てんで知らん顔してきた5年間だったんじゃないか?と思った。もちろん一生懸命に寄り添ってきた人たちもいるだろうけど、本当にこの悲しみに思いが至ってきただろうか? と思って反省した。
反省して、じゃ、どうするってできないけど。。。でも、今日もこの人たちは涙し、迷い、葛藤してることを忘れちゃいけないんだと思う。
福島は今も汚染されているのはその通りだろうが、そこへでも帰りたい人もいて、それで悩み悲しみ苦しんでる人が五万といることを、忘れちゃいけないんだと思う。
私は福島で作られた農産物を積極的に食べたりしたいとは思わないできた。福島だけではなく、群馬とか栃木とか、茨城とか、出来たら食べたくないと思いながらきたけど、お金もないからそうそう言えなくて食べて来て、食べて応援でも応援しないでもなく、仕方なくそうしてるんだけど、そして福島から避難しろともしないでとも言えないし、お金あるなら不安なら安全なところへ行った方がいいだろうと思うけど、そうできない人もたくさんいるだろうし。。。
と。福島や原発被害の問題について自分はまったくどっちつかずで、答えなんて知らなくてなくて、見つけられないが、でも、そんな答え知らずの私でも、とにかく、今日も苦しんで悩んでる人たちが生活してる、ということをわかってなきゃいけない、と思った。
福島の原発被害の問題、避難の問題、色々な意見があり、色々な闘いがあるけど、どれが正解かは人それぞれの状況によってまったく違い、それをどうこう他人が一切言える問題ではないと思ってる。だから、またさらに、そのことで第三者たちが「あの人はこう言ってる、間違ってる」とかガガアと怒ってケンカしたりするのもどうかなぁと思ってしまう。そんな外野同士で争ってどうする?と思ってしまう。
ただただ、私たちは「この問題はずっと解決しない」ということを知ることが大切なんだと思う。
。。。。などとエラソーに書きながら、ときどきワイパックス飲んでる和田です。最近は安定剤止めるかわりにお菓子ばかり食べてて激太りしてます。いかんのぉ。
いかん。
ああああ。どうしたら依存を止められるだろうなぁ。
どうにもならんのぉ。
菓子はのぉ〜〜。おいしいんだのぉ〜〜。
ところで、今日、店に発達障害らしい子供と親が来て。。。その親子はもう何度も来てるから、その子がそうらしいとはわかってたんだけど。。。
で、その子がとちゅう、ぐずりだしたから、彼の座ってた席のすぐ横に置いてあるオルゴールを「鳴らしてみ?」と教えてあげたらものすごい夢中になってしまい、何度も何度も何度もぜんまいを巻いては鳴らし、巻いては鳴らしと、ずっとリピートし始めてしまい、焦った。だってほかにお客さんもいるし。。。。
正直、オルゴールの音は耳に響くから私自身、うるさく感じた。これはほかのお客さんもうるさいだろう、何も言わないけど、と思ったので、ほどほどのところで、他のお客さんいるから、それぐらいにしようね〜って止めさせた。そしたら親は「はい、他のお客さんいるからダメだって」みたいな言い方で、なんじゃそりゃ?と思ったんだが、その家の教育方針もあるだろうからそのままにして、あとは普通に対応していたんだが、そのことで店の人に怒られてしまった。あの子はそういう子なんだから、好きにやらせろって。
えっ? そうじゃないよね? それ、違うんじゃないですか? といったら、さらに怒られたのでもう反論は止めた。そういう意見の違いは分かり合えないので。むかつくので黙っていた。私は間違ってないと思っている。発達障害だから何をしてもいい、というのは私は違うと思ってる。その親はそういう教育じゃないかもしれないが、私はそれは違うと思う。発達障害であろうとも、これは違う、ここはそうしなきゃ、ということをそのたびに教えていくことが大切だと思ってる。そう思うから、たとえ親に疎まれても、それは違うよ、とやんわり子供に言ってあげるべきだと思ってる。だいたい、他のお客さんに迷惑がかかっている状態だったし。
発達障害に限らず、統合失調症だから、うつ病だから、ってことで腫れ物に触るようにして大事なことは言わない、というのは違うと思う。ダメなことはダメだ。出来る範囲で対応しなさい、と言わなきゃダメだ。
それが、そういう障がいを持つ人がより生きやすくなる方法だと私は思う。