朝6時に目が覚めて、マラソンを見る。
1位になったケニアの選手はとにかく勝つことにこだわっているのが分かって面白い。2位の中国の選手は国の威信みたいのを背負って、これまた何が何でも勝とうとしている。3位の日本の選手も日本人らしい少々浪花節的なド根性で勝とうとしている。女3人、いずれも必死に勝とうとしている姿が面白かった。
と。マラソンて長いから、勝手にドラマが組み立てられるのがいいのかも。日本人ってだから好きなのかな?
それにしても大阪方面はまだ暑いのか、とビックリする。そうなんだよな。関西とか南の方はまだ暑いんだよなと思う。東京は今日も涼しい。日は照ってるけど、秋の日差しのようで涼しい。嬉しい。
今日は師匠が開く、イラクの小学校の先生のお話会を聞きにいく。イラクの現状を語ってくれるらしい。その人の子供も白血病で死んだらしい。アメリカが何をしてるのか、聞いてこよう。日本が何に協力しているのか、聞いてこよう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
というわけで、聞いてきましたイブラヒムさんのお話。
小学校の先生だと思っていたイブラヒムさんは、イラクのバスラにあるガンの子供たちの病院内に、彼が開いた教室で教えている人だと分かった。
生徒はみんな白血病やガン。アメリカが、湾岸戦争のとき、それからこの間の戦争状態のときも(今も?)落とし続けている劣化ウラン弾の影響で、イラクでは子供たちに白血病やガンが多いのは知られているところ。でも病院に行くお金がなかったり、テロなどの危険があって病院まで来れないからだったりで、ギリギリまで子供たちは病院に来なくて(つれてこられなくて)、来たときには、もう重病で死んでしまう子も多いのだとか。でもだから、世界各国のNGOとかも「どうせ死んじゃうんだろ?」とあまり手を伸ばしてくれない。もっとみんな派手で、目立つ援助をやりたがる。年数もかかり、希望も少ない子供のガンを治すなんて活動は、日本と、ほんの数カ国のNGOが細々とやっているのだとか。
イブラヒムさんを今回連れてきたのは、長野県に本部があるJim-Netというところで、日本イラク医療支援ネットワークが正式名称。
ここに行くと詳しく分かる。
ガンが悪化した子供たちは、白血病だと顔や腕も内出血しまくり、真っ青になって腫れあがる。肉腫のようなものが顔を覆ってしまって宇宙人みたくなってしまった子供もいる。そういう子には、ほかの子たちも怖がって近寄らず、家族にも見放され、病気で痛くて孤独だ。そんな立場になったらどうな気持ちだろうか? そういう子供にイブラヒム先生は絵を描かせてみたりして、気持ちを穏やかにさせてあげるらしい。絵を描くってすごいね。
で、これも白血病の子供の絵。なんて綺麗。
どうしてイラクはああなってしまったか? これからどうしたらいいのか? あまりにも複雑に絡み合った問題を今すぐにはどうしようもないというか、手出しが出来ない。ただ子供は未来だ。子供は希望だ。その子供たちを救うことは、混乱と混沌への唯一の希望で、解決の第一歩になるように思う。
憎しみには憎しみが返されるけど、愛情には愛情が返されるから、憎しみの連鎖を解かなきゃ。日本はイラク攻撃にOK!を出したバカな国だ。その責任を私らは感じなきゃ! 何も感じないよ、という人は、たぶん心がつかれきって麻痺してるよ。可愛そうに。今すぐ抗ウツ剤を!
TVはモンゴルに朝ちゃんを追いかけていくお金やヒマがあるなら、こういうことをもっとちゃんと正確に報道してほしい。
知らないことだらけだった。初めてイラクを身近に感じた。死んでいった子供たち一人一人に、あたりまえだけど名前があって、生きたい!という気持ちがたくさんあったことを知って、初めて「ごめんなさい」と強く思った。
ちなみに彼らの薬代は1日400円。彼らの命が1日長らえるための希望の光は、バスの往復代くらいだ。
PS:書き忘れてた大切なこと! このNGO↑団体とかがイラクのガンの病院や人達を支援するまえに、援助していたのって、ポール・ニューマンがやっている基金だったそうで、イブラヒムさんの奥さん(白血病で亡くなってしまった)も、ポール・ニューマン基金でずっと治療を受け、家族も援助されていたのだとか。すごいぜ、ポール・ニューマン! 彼は地元でもガン基金をやってるのを聞いたことがあるが、あれこれ騒がず黙って金を出す。大物や!
↑って、それが大切なこと?
うんだうんだ。おらぁ、ファンだもの。引退は寂しいんだもの。