sasakiの日記
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2012年10月30日(火) |
左手と右手と、ペダル |
松本、ファインプレー。 2アウト満塁、センター前にライナーで打球が飛んでいく。 グラウンドに落ちそうなボールをダイビングでキャッチ。 大きいプレーだった。 土曜日、名古屋で明日香の30周年コンサート。 刻々と時間が刻まれ、人も世の中も想像するべくも無い変化に見舞われ、振り返ってみれば良くここまでたどり着いたものだとの感想になる。 自分の30年と人の30年は何か微妙に長さが違うような気がする。 自分の30年は「えっ?こんなに短かった30年って。」 人の30年は「長いねえ?そんなに長いこと。」 良くわかんないけど、みんな、そんなに頑張って時間を消費してきた実感はないよね? それでも積み重ねてきた時間を人は認めてくれる。 明日香の奮闘がブログに綴られている。 5分押しで開演。 「花ぬすびと」で幕が上がる。 会場も舞台の袖で見ている人も緊張しているのがわかる。 それでも舞台の幕は上がった。 世界歌謡祭で着たという衣装。よく持ってたなあ! 高木ワイルドピッチで一点が日本ハムに入る。すぐ、中田センター前。
舞台の袖で歌ってるのを見て、人の身体にはいろいろな物が入っているものなんだと。思考、記憶、息をすること、生きるために動いている心臓、上手く歌えること、四分音符の事、休符、昼に食べたゴハン、遠くから、近くから観に来た人の事、流れている血液検査、指のこと、話すことの段取り、病気の事、あの音にたどり着くこと、照明が眩しいこと、etc。 それらの組み合わせで人が出来ている。 左手と右手でピアノを弾き、右足でペダルを踏んで唄を歌う。 たくさんの人が左手と右手、そして足と声と身体に応援する。 刻々と時間が進む。 30周年の次は31年に突入するだけだ。 人間が刻むわけじゃない。 時間が勝手に刻むだけで、人はその溝のなかで生きていくだけだ。 さあ、次だ!明日香、おつかれさん。
8回の表、巨人1アウト満塁。
もう少しで11月。 千歳空港の売店で、あっと思う間もなく差し歯が取れた。 前歯のない人の顔は、どんな人でも格好つけようがなく、途方に暮れるほど哀しく笑える。 このままステージに上がってみようかと、一瞬思うが、名古屋で歯医者を探す。 一応、自分の顔の写真はとっておいた。
もう少しで11月。 デモ作りも終わる。
「男はつらいよ」、寅次郎忘れな草でリリーがとら屋の居間で歌う唄が「港が見える丘」。 浅丘ルリ子はいきなり歌い出す。 日本映画には昔からいきなり歌い出すということがあり、観客は結構居心地が悪い気分にさせられる。 小林旭も石原裕次郎も美空ひばりも加山雄三もみんなとにかく、いきなりなんの脈略もなく歌い出す。スクリーンの中じゃなければ一種の危ない人にも見える。何がなんだか分からないくらい唐突なのだ。 それで唄を歌う俳優が嫌いになった。小林旭以外は。 アキラはとにかく曲がみな良かった。一番好きな歌が「北帰行」と「さすらい」 小学校一年生から映画を見始めて、このいきなりには随分遭遇してるんだけど、何度やられても「どうして、そこで歌い出すかなあ?」の感想は消えなかった。 日本人は歌の好きな民族なんだなあ。 で、この「港が見える丘」がいい歌なのだ。 タイトルも曲も昔から知っている。 途中までだって歌える。最後までたどり着けないけど、と言うくらいの認知。 昭和22年のブルース。 流石に僕もまだ生まれていない。 流行歌というものはその時代にしか発生しないメロディで構成されている。 昨日、小室哲哉の曲がテレビから流れてきてて、思わず、古い、と思った。 古くなっていくのは良い事なんだ。 で、この「港が見える丘」を歌うことにした。 くずさないように、楽譜通りに歌おうとする努力にもかかわらず、歌がどんどん壊れていく。なんだかよく分からないけど、正調の道を辿らない。 明日、夕方土曜日のラジオの録音があって、その時やってみる。 明日まで修正が効くか、どんどん壊れたままか、どうなんだろう? トール、あんまりギトギトのブルースにならないように用心しよう。 明日香、土曜日の30周年がんばってね。取りあえずギターは持って行くけど。
陣内、メール、無事にHBCに届いたよ。 TOKYOで会えること楽しみにしてる。 ビートルズが出た時に、毎週陣内の家に集まった時から数えると50年。ハハハだね?クリフ・リチャード、シャドーズ、アニマルズ、スインギング・ブルージーンズ、たくさんのドーナツ盤持って集合。 「ビートルズがやって来る、ヤァ、ヤァ、ヤァ!」ともう一本クリフ・リチャードの二本立て、なんというタイトルだったけ?
11月11日 banKのキャッチボールショウ パート2 11月15日 サッポロ第一ホテル 杉山、三浦両君とのライブ
寒くなってきて、松はにじり寄って来る。 あれほど接触を拒んでた奴が、ニジリンジリ、人の身体によじ登って来る。 こういう事を平気で出来る人に私はなりたい。
おわり
中山峠5センチ積雪。 紅葉もままならないうちに雪が降り始めました。 事務所に集まってお稽古。 日本ハム今日まで二勝していて、今夜勝負を決めると合計で4勝。日本シリーズ進出決定する。そうすると、明日試合は当然なくなり、昼間の放送は滞りなく進む。 そうすると、こっちも歌を一曲練習しなければならない。 6時過ぎにネットを開いて速報をみると、一回の裏、すでに三点入っていて、今のホークスの勢いからみて結構大きな点が入っていた。 事務所の人間と健康保険や厚生年金、国民年金、26歳の未来と62歳の未来の差などを懇々と話に花を咲かせていたけど、この3点で真面目にやらなければと思い直し懇親会解散を宣言する。 少し寒いのでストーブに火をいれてもらう。 なんだか熱くて鬱陶しいといえば鬱陶しい。こういう期間を何日かやり過ごして、それから部屋とストーブがすっきりと折り合う。 4回辺りにまた一点入る。 わしらはそれでもまだ映画の話で盛り上がっている。
ホークス3連敗か? さて、始めよう。 出来るだけ昭和歌謡を取り上げたい。 自分が昔口ずさんだものを。 ある所まで昭和歌謡は連綿と繋がって歌い継がれてきたのだが、どこかで不図消息が見えなくなっていた。パソコンの登場と密接に関係があるように思われる。 この4年、ラジオを始めてから日本の歌を改めて聞いている。 それも流行歌。 自分の歌とギャップみたいなものを感じることもあるし、ひたすら感心することもあるし、プロの人たちの仕事後を実感できるしいいタイミングだった。 トールは黙々とギターを弾いている。
わしらは真面目過ぎるのではないか?と言う疑問が吹きこぼれているのだけど、何でも出来る時にやって置いた方がいいべ。 13回以上歌った後にまたニュース速報覗くと4-2でホークス少し根性見せていた。8回の表。多分届かないだろうなあ? 2パターン出来たのだが、どっちにするか決めかねたまま練習終了。 表に出るとしみじみ寒い。 一月前に夏の雲を見てたばかりなのに、夜空に流れるのは冬に流れている雲で本当に参る。10月も20日になるんだから当たり前なんだけど有り難い天候の恩恵を受けると気持ちが甘えてるのがよくわかる。
家に着いたらラジオのディレクターから、ファイターズ勝ったので明日の番組はあるので、とっとと出て来る様にとメール。 ラフに録った練習の録音を聞いてみる。 変更のメールをトールに流す。 11:39、疲れた。 おわり
炒めて脂の出るベーコンというのはあまりない。 暑い日も終わって、ようやく、長い時間台所にいても苦にならなくなったなったのでベーコン探しの旅に出る。 旅に出るといっても別によその町や村まで行くわけじゃなく、ただ近所のスーパー、肉屋、繁華街をぶらぶら歩くだけ。 玉ねぎとジャガイモを貰ったので、ベーコン探し。 人参、ブロッコリー、セロリ、粗挽きウィンナー、スープストック。 粒マスタード。 おでんだなあ。 習ったわけじゃないけど、これは長い時間かけて旨くなった様な気がする。 LECREUSETの鍋。この鍋は本当にいい。 これが来る前は中華鍋が家宝だったんだけど、 あっさりとって変わられた。 蓋の重さなんだろうなあ?軽い圧力鍋みたいで中火、弱火当たりで力をみせる。ただ重い。鍋洗いには男でも結構重さが応える。 カレーやシチュー系でもこびりつかず、水を張っておけば浮かび上がるので相当楽。 これから来年の夏までは活躍シーズンになる。 ベーコンなんだけど、塊だと希望のものは手に入り易いんだけど、スライスしてあるものは、以前より困難になってるのか、それとも、世間がベーコンの脂を嫌ってるのかそこの所よくわからないけど、カリカリに炒めると気持ちがいいほど出る脂。 基本的に肉の脂身は嫌いなんだけど、べーコンの脂だけは別。 私はこのままベーコンについて書き続けていいいのだろうか?という疑問が湧いてきた。 何だかんだいっても、この季節のせいだろう。 今日円山の裏を走ってたら、道路沿いの温度計が8度だった。 ラジオでは峠の山では雪が近々降るでしょうと言ってて、急に気持ちがめげた。雪の報せは人の気持ちをくじく。子供の頃は待ちわびてた様な気がするが、気のせいかもしれない。くそっ。
ベーコンで話を終わるわけにはいかないので続ける。 二日前に作った歌がある。 スピルバーグのUFOみたいに満艦飾(まんがんしょく、かと思っていたらまんかんしょくだった。)の宇宙船が砂漠を横切って時を渡って行く、後ろを孤独なコヨーテが追いかけて行く、という何だお前は?みたいな曲。 コード進行はDm,C,B♭、Fの超シンプル進行。 これが前に書いたアルバムの欠けてるピースになるかどうかは分からないけど、色合いは良いと思う。デモ作ってみよう。 ピンクレディじゃあるまいし、UFOはどうだべ? 実はまだまだ書くこと、書けるもの、 書かなければいけないもの、 書いておかなければいけないもの、 誰も書かないもの たくさんあるのだす。
パソコンいよいよダメになった。 電源入れて、ヨタヨタと立ち上がるんだけど、立つだけで一切動こうとしない。言うことを聞きたい気持ちはあるんだろうけど力尽きる。 本当に動かなくなる前に買い換えなければいかん。 色々大事なものが凍結される前に。 今度はMacだぜぃ!決めた。
さて、これからブラジル戦。
そうだ、最後にips細胞の疑念事件、テレビ曲の異常な追いかけ具合。病み具合はテレビ局の方が圧倒的。こんなに大ごとする事なのか?上にいる誰一人として詰まらないからもう追いかけるのをやめようと言わないのかなあ? 不思議過ぎるんだけど。 世間はどう思っているんだろう?世間が求めてるから報道しているのか? ヘンさにますます磨きがかかってきたんですけど。
おわり
寒い。
私はひたすら悩んでいる。 もう、いつでもスタジオに入る準備はできた。 いつでもOK。 競馬馬でいうと、ファンファーレが鳴り、パドックに押し込まれ、ゲートが開くばかりの状態。 馬も相当気合が入っている。 ところが、そうはさせじと、ゲートが開かないようにと押さえている奴がいる。 何のことはない。 馬自身がゲートを押さえている。 様な気がする。 いったん開いたら、もう走り出すだけなのだ。 よし!
今日も一日デモ作り。 わっしょい! 9曲目。
空色のコンバース買った。 青空みたいな色で、札幌はこれから冬に向かってまっしぐら、雪に街が埋れて布の靴なんて用ないんだけど。 録画がだいぶ溜まってきた。 「オー・マイ・ガッド」「スリーパーズ」「今日も僕は殺される」「ブラック・スワン」「タクシードライバー」「アウトレイジ」「シン・レッド・ライン」「ドラゴン・タトゥーの女」「ミレニアム2 人戯れる女」「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」「ジョーズ2」 映画の見方が最近変わってきた。 集中力はないんだけど、なんかね?真面目に観てる。 詰まらないものの数が増えてきた。 いしいひさいちが、古い映画を名画と崇めたてる風潮はやめよう、無理矢理褒めるのもやめよう、古いものから順に劣化していくと本に書いてあって、それは言えると感心したら、一番好きな映画は「仁義なき戦い」シリーズ全5作と言ってて、ナイスだった。「kawade夢ムック 文芸別冊 いしひさいち」本人書き下ろし ロングインタビューは面白いです。 さて、寝よう。 明日の放送は15:00から17時までです。
2012年10月05日(金) |
登場人物の多すぎる本 |
「ブラック アウト」マルク・エルスベルグ。 主な登場人物、ピエーロ・マンツァーノから始まって3ページにわたってオーバーシュテッター(イプス=ベルゼンボイク水力発電所のエンジニア)、総勢35人、下巻にも新しい人が。 25ページ読んでチョット時間が経ったら誰が誰だかわからなくなり、また最初から読まないといけないみたいな、いいのかこれで?といった面倒くさい本。 「全欧大停電ー原発がメルトダウン」「ダ・ヴィンチ・コード」を超える最高評価!!★★★★★の帯ににつられて買った。よく考えるとダ・ヴィンチ・コード、そんなに面白かったわけでもなく、ダ・ヴィンチ・コードも帯につられて買った。 こんなに登場人物の多い本、それも洋物。覚えられない。自信がある。 いい加減帯に釣られるのやめたいんだけど、それでも釣られるの。 馬鹿かもしれない。 最後まで到達したらまた、ここで感想でも書く。 「悪魔の左手」ポール・ホフマン 「面白くて腹が立つ。まだ続きがあったとは!」、これが帯。 この帯はあまり上手くはない。どっちかと言うとない方がいい。 この帯だと僕は多分買わない。なんか好い加減な感じがする。 一生懸命考えて作った帯感がない。 前作「神の右手」結構いけたので買った。まだ読んでいない。 登場人物紹介で35人。 多いなあ。 結構ひと名前覚えるもんだね。わしら。忘れるのも早いけど、というより、こんなに名前が溢れていたら覚えられないはずだ。 登場人物が2,3人というのも手抜きのようでこっちの気勢も削がれるけれど、あんまりサービスされてもなあ?
「世にも奇妙な人体実験の歴史」トレバー・ノートン 「梅毒の正体を知るため、患者の膿を自分に塗布!急激な加圧・減圧実験で鼓膜は破れ、歯の詰め物が爆発!!」、この帯は秀逸。先ず、手にとってみたくなり、目次をさらいたくなる。 「第一章 淋病と梅毒の両方にかかってしまった医師ー性病 人体解剖の草分けである医師ジョン・ハンターは、性病研究にも辣腕を発揮。淋病のメカニズムの解明のため、患者の膿を自分の性器に付着させたところ・・・」 もう、文句なし。流れるような帯からの連動性。まあ、これに惹かれる方に問題あるような気もするけれど、一連の流れは相当一貫していて、中身も秘宝館 みたい。
今日はラジオのリハと、レコーディングの詰めとで一日終わり。 少し変な方向に曲がり始めている。 人間、首尾を一貫させるのは相当骨が折れるとつくずく思い知らされる。 なんかこっちも秘宝館じみてきた。 頭の中にはいろいろ説明できないこと、説明するのが厄介なこと、説明する気の起きないこと、説明の必要のない物、ごちゃごちゃいろいろ入っている。 リハの途中でSから電話があり、CDこんなに時間がかかってるんだから、かなりいい物になるよね?と確認される。 残念なことに、その自信は無い。 時間と作品の良さが正比例するならばね?死ぬ前に一枚出せばいいことになり、それそれでつまらん。 「お前の話は、つまらん!」と言って大滝秀次さんが今日亡くなった。 さみしいな。好きな役者さんだった。 「お前たちは、ここを離れて行った奴らのことを責める資格は無い・・・」
それにしてももう、寒いぜ。 なんだか世の中急に景気が悪くなったような気がする。
おわり
2012年10月02日(火) |
ノートに向かってね。 |
藻岩山見ながら、ノートに向かって何か浮かんでくるのを待っている。 詩を書く時には、ノートか、白紙の紙か、兎に角手を使って書き付けるということをしないと何かしら腑に落ちない。 パソコンに向かって考えるというのは時間に急かされる。 今はもうそれはやらない。
何も書かれていない紙に向かうと、自分がここに何を書くのだろう? 時間が経つと何かが埋まっている。 書こうという意識はあるのだけれど、書きあがった物まで想像しない。 時々、自動書記か?と思うことがある。 相変わらず空から降ってくるのを待つ。 ほんのひとひら、ヒラっと落ちて来ればいい。 当たりもあれば、ハズレもある。 大抵はハズレなんだけど、 素直に書けと頭では言ってるんだけど、気持ちがそこまで真っ直ぐで良いのか?と自答するから面倒臭いことになる。 今日書いた物は使い物にならない。 書いた物は後で、散々イチャモンつけてグズグズにする。 グズグズになった物は大抵立ち枯れる。 もう少し曲を増やす作業が要る。 全体を見渡すと、足りないピースがある。 すごく懐かしい人にあった。 何年振りだろう? 人は本当に沢山の毛糸を使ったセーターみたい。 どこでどう繋がってるかわからないけど、面白いね。 僕が古くなってきたのか、やたらと色んな人に思いがけないところで会う。 なんか邂逅祭りみたい。
sasaki
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