sasakiの日記
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2004年03月30日(火) 7月7日(まず順調に行って)に決まったよ

 春だと言うのにまだ寒い先週の土曜。猫缶、ドライフーズ、猫砂買いにスーパーまで。天気はピーカンなんだけど気温が低い札幌。大げさに着込んで外に出て、角を曲がるとやはり大げさに着込んだ女の人が犬に引っ張られてよたよた振り回されながら近づいてくる。
 もしかしたら手を振っている?
 よその人に向かっての挨拶かと思い、振り返ってみるが誰もいない。
 その人はどう見ても僕に向かって手を振っている。
 それもかなり大仰に。
 あっ!
 見たことある。
 
 誰だっけ?
 
 木原さんだ。
 三角山放送局の女社長。僕が一月に一回喋っている三角山の。

 木原さんの犬の散歩コースは僕の家の前だった。
 「何してんの?」間抜けな僕。
 「犬に引っ張りまわされている。」木原さん。
 「どこに行くの?」間抜けな質問は続く。
 「おおむね家のほうに向かってる。」
 地下街や放送局で会うのとはなんか心がけが違う。  
 僕らは油断の塊のような格好だった。
 電線が風に鳴る。

 日曜日はジャケットの撮影。
 今回は顔をさらそうと言うことになり、花の写真の吊りものを背景に、遠くから大体全身を狙うショットと、もうベタ寄りのアップを数点抑える。
 写真撮影は本当に疲れる。デビューしたてのころから嫌いだった。カメラマンも僕がそんなに器用にあっち向いてポーズを決め、こっち向いてにっこり笑うなど行ったモデルみたいなことは出来ないのを知ってるので、はなからあまり注文はつけないんだけど、身の置き場がないくらいいたたまれない気持ちになる。
 はるみちゃんに顔を塗ってもらった。少し無精ひげの度合いを薄くするために顎のひげを間引いてもらう。ついでに充血目を治す目薬差してもらったり、幾分伸び気味の眉毛もカットしてもらう。年取ると男も女も大体眉毛は伸びるらしい。少し安心する。僕だけが人より伸びるのが早いのかとおびえていた。カメラマンの岡本さん(SO−FARも撮ってもらった人。)、57歳、紳ちゃん53歳、はるみちゃん、ん歳、デザインのおじさんも50歳は過ぎていると思う。
 こんな年の人たちが固まって仕事していていいんだろうか?現場にはもう少し若い息吹と言うものもと思ったけどまったりと落ち着くからいいか?
 アシスタントの子がいたが数のうちに入れちゃ気の毒なので除外。
 リラックスした絵がほしいので何か歓談してくれと注文出されるが、カメラ向いてなければおじさんにもおばさんにもなれるけど、今はちょっと無理。
 それでも僕が考えていた時間よりは早く終了した。
 こんな風に札幌時間での中でアルバムの周辺事項が粛々と進んでゆく。音はロンドン、外側は札幌。なんだかゆったりしている。

 夜遅く山木から電話あり。
 「あのよお、シルビー・バルタンの一番のヒット曲なんだ?」
 電話の向こうが騒がしい。どこか飲み屋か?
 「ずい分賑やかだな?飲んでんの?」
 「いや、CDだ。あるべ?飲み屋とか競馬場とかのアリバイCD。」
 「なんだそれ?アイドルを探せか?」
 「おう、おう、それ。いやそれだけだ。じゃあな。」
 前は、スマイリー・小原が持ってた楽団名は?というので電話が来た・
 だいぶ、山木、記憶中枢にガタきてるみたいだ。

 7月7日にリリースが決定したということ。発表してもいいよという許しが出たのでここに載せる。今回は全国流通と言うことなので津々浦々で手に入れることが出来るそうだ。1000枚がDVD入りの限定で、それ以外は通常のCDだと言うことだ。人前に自分の顔をさらしてもいいんだろうかという気持ちになってきている。こっちのほうはどんな風になっているのか皆目わからない。髪短い、髪長いが入り混じっていて二人組に間違われるかもしれない。佐々木幸男という二人組みがいたら面白いか?いいかもしれない。言いだしっぺは僕だ。皆さん覚えていてね。


 曲順が決まったのでこれからロンドンのクマにメールを流す。
 


2004年03月26日(金) 3,000YEARS

「破竹の恋 3,000年」と言うタイトルか?
 どうも正しいタイトルが思い浮かばない。こんなタイトルだったような?
 いいかげんなもんだ。
 もしかすると「3,000年の幸せ」だったような、それとも「3,000年のバタークリーム」か?「ハイドパークで日本少女は中国少年に運命の出会い」とつけたような気もする。

 アイデアの発端。

 ある日ロンドンから手紙が来た。
 クマとこーちゃん以外にロンドンに知り合いはいないので裏の宛名書きを見ると昔の彼女からだった。
 英国で暮らして6年たち、いまは中国人の夫と海辺のそばのこじんまりとした村で暮らしているとのこと。姿かたちは年がたつにつれて変化していくものだけど、便箋に書かれた文字は昔よくもらった手紙のものだった。子供も二人いて、時々花屋で仕事をしているとか何とか、いろいろ新しい、僕が知らないことが書かれていた。
 一回り僕とは離れているので今41歳。
 文面どおり結婚して子供がいて、洗礼受け、いろいろ考える年になっていても何にもおかしくはないんだけど、それでも僕のひげが黒く、彼女は短いスカートで街を歩いていたときのことを思い出すと、なんかすわりが悪い。

 るみちゃんから今電話があった。
 夫婦で今度の「LONDON 3RD」を聞いていてロンドン盤「BAR FRY」を聞いて盛り上がっていたそうな。感動して涙ぐんでいたということだがいい年ぶっこいたいい大人が夜中に感極まって本人のところに電話を呉れると言うのが実に別の感動を呼ぶ。
 まあ、馬鹿夫婦だな。どうも二人で酔っ払っているみたいだったから、どうせ明日になったらおぼえちゃいまい。

 話を元に戻そう。

 その後何度か手紙のやり取りがあり、日本語の使えるパソコンを入れたからこれからはメールを流し合いましょうと言うことになり今に至っている。それでもメールが流れてくるのはごくたまにだ。誕生日、クリスマス、季節の変わり目くらいか。
 彼女と付き合っていた頃のことを思い出すとアナログのレコードプレーヤーだ。なんか言ってることが馬鹿っぽいんだけどまだCDなんかなかった。でもそんなに昔のことじゃないんだけど。やっぱり昔なのかなあ。
 CDその前、その後と言うのは矢張り世の中の生活ペースが大幅に変わったような気がする。

 彼女がロンドンで今のだんなさんと知り合った、と言うのを聞いて、いったいどうやって出会ったんだろう?というのがこの歌を書こうというきっかけだった。
 その辺の事情は彼女に聞いていないし、想像するほうがいいのかもしれない。なんたってイギリスで二人が出会うんだもの。もう歌の歌詞みたいに男の子と女の子じゃないんだけど。
 
 サビで僕の友達の現在の状況を一人一人歌ってるんだけど。遊んじまったというところ。
 言って見れば「AND SEPTENVER」の中でで唄われている「君の知らない友達の写真も送ろう」の「知らない友達」がAメロ、Bメロの後に出てくる。

 その友達の現在の状況

 ジョニー  遠音のバンドマンならびにうちのバンドのギター担当
 きよし   ノースウェーブの東京支社長
 なおみ   結婚して主婦におさまる
 キース   レコードプロモーター、厚別でよく会う。いろいろ世話になりっぱなし。御礼を込めて。
 伸二    去年久しぶりにライブやり、今年も懲りずにライブやったあの伸二
 まゆみ   社長婦人
 こうじ   こーちゃん、ロンドンでの仲良し 消息不明
 原田    クマのこと。ここの歌詞は「原田いつかくじ当たる」になってるんだけど、本当は「原田いつかは罰当たる」だった。クマが札幌の母親が泣くというので「籤当たると」言うなんだかどうでもいいような歌詞になってしまったことが悔やまれる。
 みちこ   この歌の主人公  もちろんこれは本名ではない。今現在ロンドンに引越ししてきて元気に暮らしている。今回のレコーディングで長距離の飛行機に乗れたらもしかしたら久しぶりの邂逅があったか?只今ダイエット中。僕の周りは相変わらずダイエット中の人間だらけ。

  


2004年03月23日(火) ファンタスティック・ブーでどうだ

 大竹君、上のFANTASTIC*BOOWでどうでっしょうか?
 
 FANTASTICは文字通りファンタスティックなという意味でね?ブーはバンブー、大竹の竹のバンブーね?WをつけたのはワンダフルのW。BOOだとミスターブーみたいでなんか香港料理屋と間違われると困るでしょ。それにしてもファンタスティックだのワンダフルだの幾分誇大気味かもしれないがどうせ僕の店じゃないし採用されるわけでもないからいいや。
 すごく真剣に考えたっていうわけじゃないから却下しちゃっても全然いいと思う。すごく真剣に考えたわけじゃないけど、こうやって文字にするとなんかはやりそうな名前に見えてくる。これにしちゃいなよ。かなりいいよ。
 もっともこれを大竹君が見ているかどうかも定かじゃないけど。誰か知り合いの人がこれを読んでいたら大竹君に教えてあげてください。
 
 話の発端は。
 
 「幸男さん、今度北3西4に店出すことにしたんですよ。昼はカレーやで、夜居酒屋みたいな感じで。」
 「カレーって、今はやりのスープ系?」
 「いえ、ルー系。場所はいいんです。敷地も広いし、今の店と大体同じくらいはあります。」
 「それは広いね。」
 「あのー、店の名前がなかなか決まらないんですよ。色々考えてみたんですけど、どれもしっくりいかなくって困ってるんです。へへ、何か言い名前ないっすかねえ?」
 「・・・・・、そんなすぐには無理。だからといって考えると言う気持ちもない。歌のタイトルのほうがまだ楽かもしれないよ。」
 「そうっすよねえ。・・・・・、もう少し考えて見ます。」
 「何か浮かんだら電話するよ」、昨日の今日でさっきまで頭にもなかった。そして日記を書こうとして机に座り、さて今日は何を書こうかなと思ったら、これが見事に何もない。そういえば昨日大竹君に店の名前和考えるように打診されたんだった、と言うのを思い出した。
 それにしても昼カレー屋で夜居酒屋と言うのもなんかすごそうではある。
 ビストロ・ボンウールと2軒をやるという。
 やるからにはがんばってほしい。
 大竹君、またトマトソースの海鮮スパゲッティ、貝とイカ抜きを食べに行くからがんばって作ってね。それとコーンスープ。むちゃくちゃうまかったよ。最近あんまりハイソなもの食ってないなあ。ところで、ハイソって言うんだっけ、まだ巷では。油断してると横文字言葉はすぐに流行り廃れてしまうので用心しなくては。

 このごろ思い出したように太極拳を家の中でやっている。
 思い出したようにといっても、別に習いに言ったとか誰かに手ほどきを受けたと言うのでもなく、ただ我流。テレビで見たニュース映像では確かこんな風に体をねじっていたなあとか、ジャッキー・チェンこんなふうにして型をやっていたなあとか、カンフーも中国拳法も何もかもごちゃ混ぜ。聞いたところによると、拳法の型をとにかくゆっくりと動作すると言うのが基本だと。止まるぐらいゆっくりと。そうすると体の各筋肉が悲鳴を上げ十分な運動になる。らしい。
 もちろん筋肉が悲鳴を上げるほど真剣になんかやりやしない。誰かに見せたいくらい変だと思う。朝起きてスポ太郎に注射を打った後始める。
 そうか、注射を打つ緊張感に耐え切れず僕は突然太極拳じみたことを始めたのか。気の毒に。
 大まかなところはジャッキーの酔拳を下敷きにしているから比較的場所は使う。引っ越してよかった。

 あら、いけねえ!「僕と彼女と彼女の生きる道」終わっちまった。今日が最終回だと言うのに。ワイドショーでは「世の中のおじさんたちはリンちゃん見たさに家に急ぐのです。」などといってるが俺はおじさんか?えっ?本当におじさんになっちゃったのか?僕は別にリンちゃんが見たいわけじゃない、そりゃ少しは可愛いなあとは思ってるし、目のはなれ具合がほぼ理想だし、もうちょっとがんばればウーパールーパーの仲間入りだって可能だ位は思ってるけど、何もおじさん呼ばわりされるすじあいのものでもないだろうに。まあ、いいや、終わってしまったんだから、えっ、最終回じゃねえか!
 しあーったー。
 僕は最終回を見ることもなく9時半から11時まで日記を書いている。別にお金が儲かるわけでもないのに。最終回見逃しても平然としているくらいだからそんなにはまってるわけじゃないんだ、理性的に静かな夜をすごしてるのだ。何もおじさんだけがあのドラマを見ているわけじゃないだろうに、どうしてそんなひどい言われ方をしなければいけないんだろう?世間から。
 まあ、いいや。過ぎたことだ。

 ジャケ写パート2は日曜日になるかもしれない。
 明日連絡がくる。あの花の中に立ち尽くすポーズは是非やめにしてもらおう。もうすこしで薔薇族の仲間入りと言う感じに可也近いところがある。
 この間の稲村さんとの2ショットと今回の花男を同時に見せられた人がもしいたらば間違いなく僕のことをそういった方面の人だとたちどころに判断するだろう。何なんとしても別のアイディアを持っていかないととんでもない事態に陥る。

 さて、もう寝ることにしよう。
 「僕と彼女と彼女の生きる道」を巻き戻さないといけない。なんといっても最終回だからね。
 
 グッド ナイト フォークス!


2004年03月19日(金) にぎやかに未来へ

 非常に印象的なギターだけのプレィから入る。
 ひとまわし終わってからさらにハーモニカとハーモニーをのっけるギターがかぶる。
 このギターリフは本人が気に入って最近弾いているフレーズだと言うことだった。なんかメランコリックで美しいメロディだったのでこの曲のイントロに使わせてくれないかとクマが頼んだところ、こころよくオーケーしてくれたものだ。

 ドラムのフィルインから本編突入。

 大学のとき筒井康隆とドストエフスキーにどはまりした。世の中にこんなに面白い作家がいたのかというぐらい衝撃的だった。
 筒井康隆に「にぎやかな未来」という短編がある。
 未来はどこもかしこもコマーシャルが溢れ、レコードにまで(CDなどはまだ出現前)コマーシャルが入っていると言う状況で、頭にきた主人公がレコード屋にコマーシャルのないレコード求めに行くという話で、オチはまあ、それほど奇抜ではないんだけど、このタイトルがとにかくずーっと残っていたみたいだ、僕の頭に。

 僕の「にぎやかに未来は」の未来はもう少し殺伐としている。
 一人歩きできないくらい危険で、ちょっと歩くと銀行の非常ベルがひっきりなしに聞こえて、救急車、消防車が右往左往する世の中。
 誰もかれもがホールドアップでお互いが信用できない。信号から信号はもうレース場。もうまともな奴なんかいないという、未来と言うよりもうスピードつきすぎて今になってしまってるんだけど、要するに身も蓋もない世の中がやってくるよということを唄っている。
 そしてそんな世の中で彼女は何を見つめ、僕は彼女を守れるんだろうか?というまあ、言ってみればハードボイルドラブソング。
 ダークにいきたかったんだけど。ロンドンバージョンはタイトにギシギシ攻めていく感じに仕上がっている。
 最後の3行はロンドンに行ってから書き換えた。オケの雰囲気と前の詩ではどうしても軽い感じがして歌入れ3日前当たりに全とっかえした。
 オケがタフな分唄入れにはかなり苦労した記憶がある。なかなか唄がマッチしなかった。洋楽のオケに日本語を入れ込むみたいでなかなかオーケーテイクが取れなかった。
 この曲はこのアルバム「LONDON 3RD」の中では変わった手触りかもしれない。
 向こうのミュージシャンには日本語のタイトルは無理なのでLONDONにいるあいだだけのタイトルを便宜的につけていた。
 
 「FUTURE」。
 
 ま、そのまんまということで。

 さて、あすは三角山。
 サッカー第2戦か?

 腹減った。
 昨日はちゃんこ鍋。
 今日は水餃子。
 なんといっても鍋づいているのです。
 減った体重を呼び戻し月間は続く。
 禁酒はまだまだ続く。
 タバコも吸わない、酒も飲まない、夜遅くまでプッシュしない、歯医者通いは続いている、体もせっせと洗う、まめに掃除機はかける、歩くように心がけている、日記もきちんきちんと書いている、遅刻は金輪際しない、若い子にノリが薄いと突っ込まれる。
 もしかしたら僕はすごくつまらないやつに成り下がっているような気がする。
 よし決めた!!
 
 これはこれでいい!

 明日から女に走ることにする!!!
 人でなしと呼ばれることにしよう。

 少し短絡的ではあるが、まあ、この線で。

 俳句でも詠もうか?
 ああ、爺臭い。
 
 いじょう!!!


 


2004年03月17日(水) 外は雨、僕は久しぶりに一日じゅう寝てる

 布団に入ったまま漫画を読んでいると、外が騒がしい。
 雨が風と一緒にやってきた。
 しばらくばたばたしていて、家にいられる時間がほとんどなかったこのところ。部屋の中はドロンと暗く、溜まっていたヴィデオをみる。1時間以上見ることが出来なく、赤福食べたり、お茶飲んだり、チョコレートかじったり、クエン酸飲んだり、スポ太郎、そういえば今日はおしっこ一度もしてないなあと思ってしばらくトイレを覗き込み、トイレまで連れて行き排尿を促すが全然その気がないみたい。また布団に戻り漫画を読む。
 インターホンがなる。
 出てみると郵便局の人が小包をもって玄関前に立っている。
 でも、部屋番号はあっているのだが家の荷物ではない。
 なんかとても損したような気がする。人の荷物だけどほしかった。
 こんな暇の日に誰かからの贈り物が届くなんていうのはあまりにも都合がよすぎるとは思ったが、もしその時、それが僕宛の荷物だったらその人のことすごくいいやつだと思ったと思う。まあ、そう都合よくはいかないんだけどね。
 気がついたらまた寝てた。
 下に下りて行き郵便受けから手紙2通と請求書3通、それとデパートのダイレクトメール2通を引っ張り出す。
 戻ると玄関先でスポ太郎が外に出たそうにしていたので戸を開け廊下に出す。糖尿が見つかった頃2,3週間よく外に出たがった。熱っぽく外の冷気が性にあったのか喜んで廊下を散歩していた。僕は廊下で届いた手紙を読む。2通とも休みの日にふさわしい穏やかな手紙だった。
 円山の雪が消えかかっている。
 もうすこしで春がやってくる。
 今年はまずあそこを上ろう。
 それがすんだらモイワ山。

 最近、体調がよくなるにつれて体温も普通になり、外に出るよりもまたストーブを抱きしめることのほうに執心するようになってきた。ただ、いちいちストーブから引き剥がさなければならず結構骨が折れる。向こうは向こうでカーペットのしっかり爪を差込み引きはがされまいと抵抗を毎回する。いつもいつも引き剥がされるんだからいい加減学習してもいいと思うんだけど馬鹿猫たる所以で決まって抵抗する。
 
 夕方布団を上げようやくきちんとすることにした。
 ひき肉があったので久しぶりにたまねぎ炒めをする。
 根性がなく30分もすると飽きた。
 ひき肉とあわせさらに炒める。この段階でもまだ何にするか決まっていないけど、そんなに行く方向があるわけでおないので、冷蔵庫をのぞく。
 カレーのルーとハヤシライスのルー、それとビーフシチュー、クリームシチューのルー。
 キャベツ千切りにしてくるま麩、それとアーサー。これは、味噌汁用。
 三越から味噌の量り売りコーナーが消えて困っている。
 いろんな味噌が量り売りで変えたのになんでなくなってしまったんだろう?世間の人たちはあまり味噌のことを考えていないんだろうか?
 また田舎にいったらささじゅうに寄らないと。
 ネット販売と言うのもあるんだけど、どういうわけかパソコンとそんなに密接に付き合おうと言う気にならない。どうしてかわからないんだけどパソコンのなかからいろんなものを引っ張り出そうと言う気にならない。ほしいものや必要なもの知りたいことなどが何でも入ってるんだろうけど、なんかあまり近づきたくない。どこかで親近がもてない。性分なんだろう。
 
 すっかり休みの日になってしまった。

 今年はサッカー4月まで見に行けない。タイミング悪く土曜土曜でつかまってしまっている。バカボンもぼくが根性なしだと思ってるみたいだけど、そうじゃないんだって。本当に行けないんだ。この間の試合だって行きたかった。最後のミスでぶち壊しになったけど去年とは違うって言う感じがして第2戦楽しみだね?

 このところメールが鬼のように入ってくる。ありがとう。
 と、御礼をいってるばあいじゃないんだけどさあ。もう少し待っててね?
 なにを?

 ねえ、はるみちゃん?写真撮りいつにすんの?今日はオフだから返事いらないんだけど。

 さて、また寝ようっと。

 只今11時01分、ピン、ポーーーーン。
 
 


2004年03月16日(火) どうやら眠りの神が側にいついた

 明日からまた、暇な人になる
 詳しくは
 私は眠る 春の宵
  とにかく唄入れは終わった

 あとはクマにストリングスとバッキングヴォーカルと若干のパーカッションを入れてもらえば出来上がり。
 クマはまだ日本にいるらしい。
 早くロンドンに帰ってお仕事しようね?
 それにしてもおばさんだってノックアウトできそうな量をしゃべる。
 僕の周りはおばさんにも勝ちそうな人種で一杯だ。
 話し相手がほしい人は僕に連絡ください。いくらでも知り合いがいるので紹介するよ。

 この時期たまたまか?どこでも寝られる人になっている。
 今日は人待ちのパイプ椅子2脚で寝てしまった。
 いったいどうなってるんだろう。どこでも寝られる。
 ただ、夜、布団に入るともとの不眠系に戻る。不思議だ。
 そんなわけでちょっと寝てみることにする。

 明日真面目に書くことにする。
 
  


2004年03月12日(金) と言うわけで唄が入った

 クマ原田(原田はは・らーだ、らにアクセントを置くと英国風になる。)の持ってきたオケはなかなか悪戦苦闘ものであった。オリジナルを崩せるだけ崩してくれとは言っておいたものの、ほぼ粉々に砕けていた。飛行機に乗れないのをいいことにやりたい放題乱暴狼藉の限りを、マックス、ロバートの3人でやっていた。
 ぼくは16フレーバーの君は風を歌うことになった。
 あついあついお茶を飲みのところではもうダンスミュージック、行け行け状態。
 それでも50のおっさんが作り出すものには当然のように礼節と節操と言うものも十二分に付加されているので、一概に柳眉を逆立てるものでもない仕上がりになってはいる。
 そのぶん唄うほうはとても刺激になり、喉の使用よりも頭の使用頻度のほうが高かった気がする。
 
 オリジナルがとっても好きだったという人には石をぶつけられるかもしれない。けど、かっこいいことはかっこいい。騙されたと思って聞いてみ?
 素敵だから。

 壊れ度数の高さからいくと元気ですのほうが壊れているかもしれない。壊れていると言うよりももはや別の曲だと思ってあきらめてもらうしかないのかもしれない。どうしてあきらめなければいけないのかと聞かれても困るけど、世の中そういう風に出来ている。
 元気ですのタイトルから何万光年も離れひたすらクールにかつオフビートですらある唄に挑戦させられた。
 世の中、はしゃぐだけが人生ではないのだ。おじさんになると酸いも甘いも噛み分けて、苦虫を噛み潰し、癇筋を立てて生きてゆく人もいるのだ。
 この軽佻浮薄の時代に僕とクマ・ハ・ラーダは警鐘を鳴らす。
 人類よもっと地面に足をつけて生きてゆけと。なんちゃって。

 僕はこのアルバムが成功するようにと今、酒断ちをしている。
 想いを成就させるためには自分が一番好きなものを絶つ、と言うのが昔から日本にある。満願のときに改めて解禁にすると言う楽しみのため。
 僕は本当のこというと酒なんかそんなに好きじゃない。どっちかと言うと嫌いなほうかもしれない。ただ眠れないから毎晩飲む。そんな酒の飲み方が体にいいわきゃない。
 それならばと思い立ったのが酒立ち。
 多分、そんな図々しい動機で始めた酒立ちにご利益なんてないんだろうな?
 それでも今回のアルバムもがんばってほしいと言う祈りはある。

 でも、本当の理由を教えてあげる。
 朝起きたら鼻のあたま辺りに毛細血管が浮かんでいるのを発見した。よーくよーくみたらうっすらと赤い。
 朝起きたらトナカイになっていた。
 冗談じゃない!
 この一年酒を抜かなかった罰が当たったんだ。
 このまま行くとクリスマスあたりはかなり忙しくなりそうだ。
 今日で1週間目。
 すこぶる快調。
 そのかわりむちゃくちゃ睡眠不足。
 鼻も無事元の肌色に生還した。
 でも、どっちがいいんだろう?今日、バスの中で生まれて初めてうたた寝をした。うん、いいのかもしれない。

 スポ太郎は今日も絶好調。一日じゅう、取り損なっていた睡眠をむさぼっている。それでも前よりは飯を食う量が減ってきている。年のせいか?
 昔やっていた朝のヨーデル復活。うるさくて寝てられない。
 始まった頃はうれしかったけどそろそろきっちり説教しなけりゃなんないかも? 
 酒断ちとヨーデル、睡眠不足はまだまだ続く。

 街で番長とばったり。
 人が往来するところであうと番長は美しかった。
 
 ね?
 
 ほめておいたから。今度はちゃんとシュークリーム何度もすすめてね?
 
 


2004年03月09日(火) そろそろ春

 今週はなんだかとても忙しい。
 昼間、ジョニーお茶飲みにくる。
 別に暇で来たわけじゃなく、積もる話があった。
 引越ししたと言う。なんでも上の階に移ったそうだ。
 これは引越しと言うよりもおそらく垂直移動と呼ぶほうがいいかもしれない。前よりも広いところに移ったのに、荷物が入りきらないらしい。
 な?そういうもんだべ?
 家なんかまだ荷物がほどけていない。まだ引越しの途中みたいだ。
 
 広いところに移っても荷物と言うのはゆとりあるスペースと言うのが大嫌いだと言うことに落ち着いた。

 いろいろ忙しい。
 なんだか訳わかんなくなってきた。
 きっと何か吹っ飛ばしてしまうんだろうな?
 チョンボ大王になりそうだ。

 目黒君!今週打ち合わせするはずじゃなかったか?
 
 まあ、ほかのことでテンパッているのでいいけど。

 今日はこんなところでやめにゃならん。
 まだすることがある。
 
 そろそろ春だ。

 おもしろいことになりそうだ。
 今年は。

 スポ太郎、今日は飯食わず。
 ひたすら寝ることに専念することにしているみたいだ。
 日々平穏を取り戻したみたいだ。
 だんだんじーさんになってきた。尻の張りがなくなりだんだん70歳くさくなってきた。あきらさんの言うことも一理あるかもしれない。

 今週は結構無理かもしれない。
 


2004年03月05日(金) ショック!

 銀河系から遥か、クリンゴン星の200万光年にあるブラックホールに私の日記は飲み込まれてしまった。
 タイトルは「何か忘れていることがある。」だった。
 呼べど帰らぬ2004年3月5日の私の日記。
 これで通算8回目ぐらいか?
 今回は横文字のタイトルを打っている時、小文字変換の際なにか触れてはいけないキーボードに触れたのか、エラー何だらかんだらという表示が出て、戻るを押したら白紙。
 
 もうあんまりショックじゃない。
 何度もやると慣れる。
 空しくもない。
 何度もやるとむなしさも襲ってこなくなる。
 仏様はこうやって苦難を乗り越えていったんだと思う。
 私もついに仏様の心境に達した。
 
 でもだんだん。

 ちっくしょーーーーーーーーーーー!!

 三浦氏へ。業務連絡。
 今日電話したけどつながらないから、もしこれをのぞいてたらいいなあと思ってここを連絡板代わりに使うけど。いい?よーく聞いてね?
 11日はこっちもオールデー、オーケーだからさあ、昼過ぎ、多分1じ、2時の世界だと思うよ。
 一昨日から喉に誰か住んでるみたいでちょっと異物感がある。
 風邪かもしれないけど、その日までにはきちんと直しておくから心配要らないよ。
 鈴木さんが歌入れ見たいということだけど、いいよといっておいたので。あとは知らね。
 明日あたりから唄の調整する。

 不動産やさんの話も書いたんだけど、これでもう不動産やさんの登場はないんだろうなあ。


2004年03月02日(火) また逢う夜に

 
 tonight
 今宵 素敵な時間を持とう
 お気に入りのレコードで
 静かに踊ろう

 good night
 今日がもうすぐ 舞台を終える
 それぞれの役者たち
 素顔の戻る

 今夜のほてる肌に 冷えたブルースを
 少し酔い気味で 足がふらつくよ
 浪漫グラスで 飲む時は


 81年の旅のメンバーはキーボードが八千代でウッドベースが伝法、そしてパーカッションが桧山君の合計四人。八千代と伝法はもう札幌から東京に出てきていて、荻窪で暮らしていた。
 松見坂の家の前でマネージャーの石田さんとタクシーに乗り込む前の記念写真が手元にある。

 この曲はコンサートの終わり、ラストにやっていた。
 フェンダーのローズの音がルバートで入ってくる。ウィンドチャイムの流しをきっかけに伝法が入ってきて唄になだれ込む。
 頭の一行、tonight,good nightのところだけ全員でコーラスをする。伝法、八千代は生まれてこの方、人前で歌ったことなどないというのを無理やりリハーサルでコーラス要員にした。多分かなり不本意だったと思う。普段はジャズしかやっていない男に歌わせるというのはかなりの勇気が要った。伝法にしたって生きた気持ちがしなかったと思う。
 この癖は今でも続いていて、バンドのメンバーになったらまず間違いなくコーラス要員に採用されることになっている。
 僕はこの頃まだギターに自信がなく、おっかなびっくり弾いていた記憶がある。分数コードやテンションのあるコードは旨く押さえられてはいなったはず。
 基本的にはピアノとベースそれとパーカッションの3リズム、演奏は責任もってやるからお前は唄に専念しろと言うバンド形態だった。
 こういったシンプルなバンド編成になったのは僕のボーカリストとしてのウイークポイントをカバーするためだった。
 体格に起因していると思うのだが、いわゆるバンド編成でやると声がバンドに負けてしまう。デビューした当初はドラムス、ベース、キーボード、ギターの編成だったのだが声が前に出てこない。スネア、シンバルなどガンガンやられるともう全然歌が聞こえない。バンド自体はうまい人ばかりのいいバンドだったのだが歌が聞こえて何ぼのもんだから、もう一度はじめから考え直してみようと言うディレクターの意見で急遽伝法に頼むことになった。当時は八千代、伝法はまだ夫婦だったので色々便利だった。伝法も札幌での限界を感じ東京に出てきてたところでお互い渡りに船だったみたいだ。
 桧山君は円や八神バンドで忙しかったんだけど無理を聞いてもらい参加してもらった。それからの付き合い22年かあ。
 この間東京に行ったとき、久しぶりに逗子の桧山君の喫茶店に寄ってみた。何も電話などしないで突然訪問して驚かせてやろうと思い、前の記憶を頼りに逗子の駅前から勘だけで、見当つけつけ歩いたらものの見事に道に迷い到着まで1時間かかってしまった。美沙さんは相変わらず不思議に変わっていた格好よかった。僕たちが別れた理由を聞きたがってたみたいだけど、マリーナに泊めてもらったときのことを話したら大うけしてた。
 桧山君はその内訳を知っている。
 
 この年のツアーはよくおぼえている。八千代が系統立てて写真の整理をして、呉れたのでそのせいもある。
 ステージの写真はものの見事に一枚もない。もちろん当事者だから当然あるわけはないのだがそれにしてもこの前後も含めて不思議なくらい舞台の写真がない。誰も自分たちの舞台姿に興味がなかったと言うことか。
 そのぶん、音はきちんと残っている。亀ちゃんが必ずワンステージ終わると渡してくれた。亀ちゃんの奥さんは僕のステージでピンライトを焚いていた。僕は亀ちゃんの縁結びの神らしい。
 調光室にいる敬三さんはインカム越しに若いやつのきっかけが遅いと怒鳴っている。いちどMCの時その怒鳴り声が聞こえてきたことがある。

 なんだか無性に昔のスタッフともう一度ステージがやってみたくなった。
 無理だろうなあ。まず、伝法がいない。

 
 佐々木 幸男コンサート81’スケジュール

  5月13日  神奈川県民ホール
    28日  藤沢市民会館

  6月12日  千葉文化会館
    17日  静岡市民文化会館
    18日  名古屋雲竜ホール
    20日  中国新聞社ホール
    22日  大博多ホール

  7月 6日  盛岡県民会館
     7日  八戸市民公民館
     9日  秋田市文化会館
    15日  仙台市民会館
    20日  草月会館
    21日  草月会館
    23日  釧路市民文化会館
    24日  旭川公会堂
    25日  札幌教育文化会館

 さて、次回は新しいアルバム「LONDON 3RD」に飛び越えようと思っています。
 それと不動産屋さんのおにーさんに「リフレィン」をなぜ唄わないか?お前は?と詰め寄られた件について忘れていなければ寄ってみたいと思っている。
 スポ太郎が飯の催促をしているのでこれで終了。
 わしゃ奴隷じゃ。
    
  

 
 
 
 
 
 


sasaki