戯言
目次過去未来


2001年08月29日(水) 変化

幼い頃から

あたしは

自分が憎くて

嫌いで

とても自分を愛せなかった



あたしは

周りの人も

どうしても憎くて

とても愛せるはずもなかった



そんな子供を

もちろん誰も

愛してくれるはずもなく



あたしは

誰も愛せず

誰にも愛されずに

生きた



そのままでも

別によかった



あたしは

自分は強いと

信じていたから



でも

本当は

弱かった



いつ崩れてしまうかもしれない

崖の上で

あたしはずっと

笑ってた



そこで笑える

あたしは強いんだと



だけど

その崖が崩れてしまうと

弱さが剥き出しになること

あたしは

少しずつ

気付き始めてた



でもあなたは

あたしを

その崖から

突き落とした



崖が崩れる前に

あたしを

全否定した



あたしは

そんなあなたを

憎んだ

恨んだ

消えろと願った



でも

あなたは消えなかった



あたしを

突き落としたあと

あなたは大きな手を

あたしに差し伸べた



あたしは

その手を掴めずにいて

ずっとずっと掴めずにいて



それでもあなたは

諦めず

手を伸ばし続けてくれて



あたしがやっと

手を掴んだとき

あたしは

その全てが

あなたの優しさだと

気付いた



そしてあたしは

生まれて初めて

愛というものに

触れた



そしてあたしは

あたしの中で

愛という気持ちが

生まれたのを

感じた



そして自分の

愚かさを知り



あたしは

変わった



全てあなたがいた

そして

あたしがいた

だから

あたしは変われた



あたしは

自分を

愛した


2001年08月22日(水) 愚か

君のそばにいて

孤独を感じたとき



君はいつもそれを感じとって

優しく微笑んでくれた



あたしはそれでも

いつもふと孤独になっては

君を不安にさせたんだ



あたしは君を

愛してたのに

信じることはできなくて



君を悲しくさせては

自分を責めた



そんな恋でも

あたしは幸せだった



だって君は

いつもあたしに優しくて

いつもあたしに愛をくれて

いつもあたしを信じてくれたから



でも君には

この恋が

苦しかったんだね



信じてもらえないことの苦しみを

あたしは知らなかった



あたしは君に

いっぱい幸せをもらってたのに

気付かないうちに

君に幸せを与えることを

忘れていた

できなくなっていた


そんな愚かな自分のことも

もう二度と君とは

やり直せないことも



君を失ってから

初めて気付いたこと


今気付いても

もう手遅れなこと



そしてあたしは

また自分を責める


2001年08月16日(木)

君を好きになったのは

君の手を見たあの時から



その大きな手に

あたしは抱かれたくて

仕方なかった



でもその思いは

いつまで待ってみても

届くことはなく



でもその間も

君の手が

欲しくなる気持ちは

膨らんでゆくばっかりで



君の手が

あたしの物にならないのなら

その大きな手で

あたしの全てを

終わらせてくれてもいいと

そう思った



君の手で

あたしの息が

止まってゆき



あたしは最後に

最高の涙と

最高の笑顔を残して



そうして全てが終わってしまっても

それでも

あたしは幸せだと思った



だけどあたしは

そうすることで

君の手が汚れることが

すごく怖くて



君の大きくて

きれいな手が

あたしなんかのせいで

汚れるのは

とても怖くて



あたしにそんな権利はなくて



だってあたしは

そんな君の

汚れた手は

とても愛せそうにないから




あたしはその

自分の狂った考えを

その時は正しいと思っていたんだけど

今なら間違っていたと思える



君の手は

あの子を

愛して

欲しがって

だからこそ

あたしにはとても

きれいな物に見えた



その手が同じように

あたしを欲しがってくれたら

あたしは幸せだと思うんだけど



だけど君は

あたしを拒絶して

その手をあたしの

首にかけるのなら

そんな手は

何も欲しくない



あたしが欲しかったのは

あたしを愛しく思う

手だけで

あたしを憎く思う

そんな手は

要らない




今日も君の手は

あの子を愛してる



でもその手を見てる

あたしはすごく幸せで



ずっとその手を

見ていたいと思った


2001年08月15日(水) 年上

「あともう9年早く生まれていたら」

そんなことを何度も考え

そんなことを幾度も想う夜が続いた



もしその願いが叶っていたなら

あたし達はもうちょっと上手くいってたのかな

こんな風な終わりはなかったのかな

こんなに早く別れは来なかったのかな



君と別れてからの辛い時間はずっと

そんな無駄なことばかり頭をよぎってた


その願いは叶うはずがない

「もし」なんて虚しいだけで



あたしはまだ忘れられないでいる

君と出会って覚えたこと


煙草の味

お酒の味

セックスの味


それがまだ

あたしの中に染み付いて

君の味と一緒に

忘れられないでいる



あたしだって背伸びしたのに

君にはいつも追いつけずに



今でもまだ背伸びの癖が抜けなくて

ヒールの高い靴を履いたまま

いつ転んでしまうか分からない



そこで転んでしまっても

手を差し伸べてくれるのがもう

君じゃないことも知ってて



それでも手を差し伸べて欲しいのは

まだ君だけで

だからあたしは

転びたくても転べなくて



いつかまた

スニーカーを履ける日が来ることを

あたしはただ待ち望んでいる



君と出会う前のあたしが好きだった

スニーカーを


2001年08月13日(月) 全力

こんなに会えない日が続くのに

こんなに声が聞けない日が続くのに



なぜ気持ちは

薄まっていかないのだろう



会いたいって気持ちや

声が聞きたいって気持ちが

どんどん強くなって



君への思いは

深まっていくばかりで



深まっていくから

会えないことや

声が聞けないことが

とても辛く感じるのに



それでもそこから

逃げたくないと思う



逃げるくらいなら

辛くても

君を愛し続けたいと思う



だってあたしは

全力で

君を愛すことを

決めたから



辛くても

切なくても

負けそうになっても

あたしは逃げない



だって逃げてしまったら

君と出逢えたことが

無駄になってしまう気がして



だからあたしは

君に全力でぶつかっていく

絶対負けないし

絶対逃げない



君の言葉が

あたしを負かした時

あたしは初めて

君に背中を向けるから



その時は

君の最後の優しさで

あたしを

思い切り突き飛ばして

あたしを

ずっと下まで突き落としてね



もう

どれだけ見上げても

君が見えないくらいに


2001年08月10日(金) 怯え

あなたが好き

でも

あなたを好きな

あたしは嫌い



今まで

なかった感情が

溢れ出てきて



今までした事のないことを

いっぱい覚えてゆく



あなたを好きになった

あたしはきっとキレイになった



だけど

あたしはそんな自分を

なぜだか好きになれずにいる



変わってゆく自分が

あたしは怖い



見た目も

中身も磨いて

いつかあなたの隣で

笑える女の子になろうとして



そうして変わってゆく

あたしに

あたしは怯えている



ほんとのあたしが

どこかに消えてしまいそうで



あたしにとって

あなたが全てになってしまいそうで



あなたに出会う前の

あたしは

そんなの望んでいなかったのに



あなたは

あたしの決意まで

変えてしまった




「あなたが好き」



今のあたしにあるのは

この想いだけ


2001年08月08日(水) 過ち

出会った事が

間違えだったと

君と出会ってから

何度考えただろう


あたしにとって君は

出会った時から

大切な人になった


あれから今まで

長い日々を重ね

あたし達の関係も

たくさん変化した


最初は

片想いが

ただ苦しかった


愛し合う事を覚えても

いつか失う幸せを考え

また苦しくなって


別れが訪れ

これまでになかった

苦しみを味わい



あたしは何度も

君との出会いが

間違えだと考えた


君と出会わなければ

苦しみを知らずにすんだのに

なんて

何度思ったのか分からない


それでも

君を忘れてしまえばよかった

愛さなければよかった

なんてことは

一度も思わなかった


だってそれは

あたしに出来ないから


君と出会ってしまったから

きっと必然的に

君を愛してしまった


味わう苦しみが

分かってても

それでも君を

好きになった


それはあたしにとって

何よりも誇れる事だから


君を愛した事は

間違えでは無かった

それは誇れる事だった


だけど


君と出会ったことは

間違えだったと

そう思う


2001年08月06日(月) 支え

弱音を吐きたくはない

だけど

こんなに苦しい時

君が傍にいてくれたら

なんてことを

無意識の内に

考えてしまう



君はきっと

あたしの弱音なんて

聞きたくもなくて


きっとそれを聞いても

君にとっては

重荷なだけで


君は

あたしになにもしてくれない


それでも

君は確実に

あたしの支えになっていて


君が傍にいなくても

君がどこかにいれば

それで

あたしは少し

楽になる気がするんだ



どんなに

苦しい事があって

眠れない夜が続いたとして


ふと君を思い出せば

きっと

あたしは安心して

ゆっくり眠れる気がするよ



あたしは

君に支えてもらいたいんじゃない


ただ君が

どこかにいてくれればいい


君が元気だと言う話を

たまに耳にするだけでいい


そうすれば

あたしは

きっと苦しみから

少しの間

逃げる事ができるから



傍にいて欲しいなんて

そんな戯言

無視してくれていいから


そんな言葉

あたし自身で

どこかに

隠してしまうから


2001年08月04日(土) 痛い

心が痛い

なぜだかずっと心が痛い


あたし

悪いことしたのかな


自分で正しいと

言い聞かせようとしてたけど


やっぱり

悪いことしたのかな


だってあたし

あの人の気持ちが

痛いほど分かったから


あの人は

以前のあたし


相手を思って

苦しくて

切なくて


相手に

恋人がいたとしても

何をしてでも手に入れたいと思った


あの人の

そんな気持ちが

あたしに

痛いほど伝わってきたから


あたしは

一瞬だけ

君のことを忘れることにした


少しの間

君を忘れて


あの人を

少しだけでも

幸せにしてあげたいと思った


それは正しいことだと思った

あたしには

そうすることが

一番いいことだと思った



でも心が痛いんだ

今 君の腕の中にいて

とてもとても

心が痛い



今にも泣きだしそうなほど


2001年08月03日(金) 常識

あたしは君を

好きになっちゃいけなかったみたい


そんな決まりなんて

本当はどこにもあるはずないのに


何も知らずに君を好きになって

気付かないうちに君を目で追っていた


ただそれだけのことだったのに

それは許されない事だった


でもそれを知った時には

すでに手遅れで


あたしの心には

君がもう当然のようにいて

歯止めがきかなくなってた



もっと早く

気付いていれば

よかったのに


誰かもっと早く

あたしに教えてくれれば

よかったのに



今更

そんなこと言わないで

そんなにあたしを責めないで


あたしは

君を好きになったことを

誇りに思ってたのに


どうして周りは

あたしをこんなに苦しめるの?


常識なんて破ってしまえばいい

そんなのは関係ない


人を好きになることに

常識なんて本当は必要ないのに


だってあたし

誰かを傷付けるつもりなんて

どこにもないから


あたしは

君を好きになることを

認めてもらえるなら

自分がどれだけ傷付いてもいい


あたしはただ

君を思っていたいだけなのに


それすら

常識外れだと

間違っていることだと

人は言う


うるさい

何も関係ない


あたしは

君を好きになっただけ


君さえ

あたしを間違っているというのなら


君自身で

あたしをどうにかして


あたしを

どうにかできるのは

もう君しかいないから



お願い


藍音 |MAIL

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