戯言 目次|未来
君の居なくなったこの部屋は ただ静かで この静けさの中で僕は 君のことをそっと思い出している それだけで幸せな気分になれる 今は現実を見れないでいる 目を背けつづけている 認めたくない だけどこれが現実 君の声に包まれていたあの季節 ふたりいつも幸せだった もう二度とあの季節は戻ってこない 温かくいとおしいあの季節 鮮やかに終わりを告げた季節
きれいな キラキラした 夢 目が覚めたとき すごく気分がよかった それはあの日別れを告げた 君の 夢 忘れていた想い出 二度と蘇らないはずの気持ち それが全て現実として 今 私の目の前に思い浮かぶ 幸せだった 日々 辛かった別れ 君と過ごした全ての日々が ここに蘇る 私にとってそれはただの苦痛でしかないはずなのに なぜ こんなに幸せな気分なんだろう なぜ こんなに涙が零れ落ちるのだろう
今 私はいるけれど 今 あなたが語る未来に 私はいるの? あなたの目はずっと先を見てる その瞳に 私は映ってる? 不安になる 私が見る未来に あなたは当然のように存在するのに 私があの頃見てた未来にも あなたは当然のように存在していたのに ねぇ ずっと隣にいてもいいよね?
涙した あの日 全て思い出になっていくのでしょう これからひとつずつ 一粒の涙 一つの想い出 共に共存するでしょう 涙が想い出を消してください それができるなら また 笑えるようになるのに
きっとわかってしまったら それは手に入れられないのでしょう ならば知らないままでいい きっといつか掴まえる日がくるから たとえ今は苦しくても
ずっとずっと昔 辺りは白くて ただ 心は泣いていた 何故だかは 今 思い出せないけれど ただ そんな記憶 冷たい 日
今は遠い記憶の彼方で 私は今 穏やかな日差しのもとで 確かに幸せに暮らしています 君は今誰と何をしているのかな そんな事をふと思う あれから長い時が経ち 今となってはあの出会いもあの別れも すべてがいい想い出となりました 君が今愛する人と微笑んでいたらいいな そう思う あなたと愛し合った日々は決して忘れはしないけど 「お互い幸せになりましょう」 そう誓った あの日 過去に囚われていた日々はもう過ぎて 今は前を向いて 愛する人と幸せに過ごしています 君と恋していたころのときめきは無いけれど 穏やかな幸せと安らぎが今の私の生活
もしかしたら本当に夢だったのかもしれない あの瞬間を貴方と一緒に過ごした あの瞬間を… それはあまりに日常的でなくて 本当に現実だったのかさえわからない でもきっとあれは現実で 幸福な瞬間 空がとても青かった 貴方がとても近かった 幸福だった 淋しかった 夢だったのかもしれない 本当は夢だったのかもしれない…
私は伝える術を知らない 叫んでも届かない どれだけ言葉並べてみても届かない あなたにはもう届かないの? 届けたい あなたに
時はいつかこの傷みを癒す事ができるのだろうか 誰も癒す事ができなかったこの傷を… 悲しみは時がいつか消し去ってくれる 忘れさせてくれる 必ず だけど何年たっても少しも癒えることのなかったこの傷を 時は癒してくれるのだろうか 悲しくて辛くて消えてしまいたかった日々は もう過ぎ去ったけれど 今はどこか深い深いところでこの傷が私を傷みつける 立ち直ろうとする私の邪魔をする 私はこの傷を一生背負いながら生きて行くのだろうか この傷みをずっと感じながら生きていかなければいけないのだろうか あなたが残していったこの傷は あなたや私が思っていたよりもずっと深くて 永遠に癒えることはないのだろうと思わせる この傷はきっと誰にも癒せないのだろうと思う あなたより愛する人が現れたとしても きっと私に前のような笑顔は戻ってこない もう二度と この傷が邪魔をして上手く笑えない この涙はいつまで流れ出るのだろう…
きっと愛の欠片 恋することに 悲しみがあるなんて 知らなかった この雫は きっと 愛の欠片
藍音
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